月に1回なんとか更新しているブログで、これは結構前から考えていたテーマの1つなのですが、そんなたいそうな内容ではないので、軽い感じで見てもらえたらと思います。
医者というか医療というのは病を診断したり、薬を処方したり、治療したり、予防したり、 人の健康と長生きのためになることが役割であるはずです。
ところが資本主義という枠組みで医療行為を考えた場合はどうなるでしょうか。
医者が公務員であるような国を除いて、他には保険制度などにも支えられていますが、病院などは利益を出さなければ経営が成り立ちません。
今後もし医療の発展が著しく向上した時、極端な例えではありますが、誰も病気にならず、または病気になってもすぐ治る時代が訪れたらどうなるでしょうか。
医療関係者がゼロになるということはないにしても医者になるハードルが下がったり、そもそも医師という存在がなくなる可能性も全くないとはいえないでしょう。今の時代でも大きな業界ですが、医療の発展を突き進めば自らの業界の衰退を招いてしまうという、不思議な立ち位置にあるのです。
昔は医者や弁護士といえば高給取りの職業のイメージでしたが、現状のままで考えたとしても今の時代では金融やITで成功している人の方がお金持ちのイメージです。今後も医者より儲かる仕事が出てくるでしょう。医療が急激に発展してもしなくても昔の生活に逆戻りするような事態でもない限り、じわじわと何かに押されていくような立ち位置にもあります。それこそは資本主義との矛盾があるからなのです。
昨今ではYouTubeなどで情報を発信する医師も増えましたが、意識するもしないも医者は病気の人がいないと困るのです。これは何もワクチンや新薬の論争に限らず、食品添加物の危険性などにも強く禁止を求めることをしないようになってしまうことがその一つの現れでもあります。利害関係の大きさは関係してきますが、たくさんの人が健康であるよりも不健康である方が儲かるのですから、人々の健康に対して積極的になることはできないのでしょう。人の病気は治したいけど、人が病気になる仕組みを改善することは業界の衰退を招きます。こうなると、抽象度の低いところでしか役割を果たすことができなくなってしまいます。YouTubeなどで添加物の危険性などを伝えている医師もいるので、全ての医療関係者が該当するわけではありませんが。
地元の話をします。
近隣のある自治体では平均寿命が全国的にも低いのだそうです。自治体が独自のアプリなど開発して(発注してるかもしれないですが)普及させようという案が出ているそうです。詳しいことはわかりませんが、おそらく医療関係者の監修などを経てから提供されるのでしょう。そこに悪意はないでしょうし、悪いことをしているつもりもないでしょう。想像できそうなのは、不安がある症状などを入力すると、それを診てくれる地元の病院などを案内してくれそうな仕組みです。
しかし個人的には疑問に思うことがあるのです。
地元の人は他の地域に比べると、どうやら入浴する頻度が少ないようなのです。過去にその自治体の企業で働いていたことがあって聞いたことがあります。若い人は違うかもしれないですが、年配の方に多いようです。あとは塩辛いものが好きだとか、冬の時期は外出を控えてカップラーメンなどをよく食べるとか、そういうのも健康に影響が出ているのかもしれません。
このような不健康の要因が他にあるかどうかを本格的に調査せずに、不健康になってから病院に行って、医師はその症状を治そうと試みるのです。地元の医者がこういうものを食べるのは控えなさいとか、こういうのを食べなさいと言ったという話は聞いたことがありますが、風呂に毎日入るようにしてくださいと言っているのは聞いたことがありません。もし毎日ではないにしても入浴の頻度を上げたら良くなったり、未然に防ぐことができるような疾患があった場合、医師はそこまで指摘することができるでしょうか。すごく疑問に感じるのです。
ここまで書いたのは未来に医療が著しく発展した場合のような極端な例と、地元のマニアックな話で、必ずしもそれが原因かどうか判断材料に欠いた部分もあります。ただ、そこまで想像しないと問題点が今は小さな穴のようになっていて明確にならないだろうとも思います。
また突飛な話かもしれないですが、いつかベーシックインカムが導入される場合、その前の段階で医師だけではありませんが反対する傾向が高いのは、昔からある資格と技量で高給取りの職業の人であると考えています。自分たちは苦労しているのに、働かずにお金がもらえるなんて反対だと考えるでしょう。大企業にいる人や公務員の人もそう思うかもしれません。
しかしながら資本主義は限界が来るはずです。資本主義をいきなりやめることになれば世の中が混乱してしまうので、形を変えながら持続していくためには今はその時ではないとしてもいずれはベーシックインカムがその手段の1つになる可能性があります。抽象度を高くして自分だけや自分の業界だけでなく、たくさんの人々が安心して生活することができるようになるにはどうすればいいのか考えていかなければなりません。
これこそがまさに目の前の不健康な人を治すということに限らずに、どうしてこの人は不健康になったのか原因まで遡って、その要因を取り除いていく役割の必要性です。また極端な例えですが、病気の人がいなくなっても医療業界が衰退せずに発展を続けられるためにはどうすればいいのかという視点が大事になってくると思います。矛盾を解消していくことで次の時代が始まります。
昨今はどこの業界も人手不足であり、人の取り合いです。自治体も人口が少なくなってきて人の取り合いです。それでは根本的な解決になりません。時代の大きな枠組みを外して、どのような世の中になるべきなのかをちゃんと考えていかないと未来へと続いていかないような気がします。
医療業界に限らず、一人一人がメディアによる洗脳から解き放たれて固定観念を外すこと。そのためにはメディアももちろんですが、日本に手を出そうとする勢力からも国民が守られていなければなりません。直接的な武力ではなくても日々メディアによる情報で誘導してきます。メディアリテラシーも大事です。これから医療を志ざす若い人のために学校ではメディアリテラシーの授業を必須にしていった方が良いでしょう。
こうしたことを書いても噴飯物だと思われる方もいるでしょう。でもそういう認識にまで辿り着けず、そこまで理解できない人々も多いので、考えるのが得意な人がなんとか引っ張っていかないと世の中は変わらないのも事実ではないでしょうか。
身体だけでなく情報の健康も診ていくことで、世の中が良くなっていくことを願って終わりにします。
最後まで読んで頂きありがとうございます。