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小説家ベルナール・ウェルベル

| 21.1.17
 あまり名前を聞いたことがない小説家だと思いますが、自分の知っている範囲で紹介したいと思います。

 まず始めに、この小説家は翻訳される度に、その出版社によって日本語の表記が異なっているということです。

 最初に日本語で翻訳されたのが、1995年頃でベルナール・ウエルベル。

 自身の代表作でもある蟻三部作のうち、「蟻」と「蟻の時代」が日本語訳で発売されています。

 1996年には私が初めて読んだ「タナトノート」でそこからはしばらく、出版社を問わずにベルナール・ヴェルベールで統一されています。

 ところが2003年には角川文庫から蟻三部作が発売されていて、「蟻」、「蟻の時代」、「蟻の革命」。

 この時はベルナール・ウェルベル(エが小さい)となっています。

 英語表記はBernard Werberなので、フランスの方なので、もしかしたら他の読み方が正しいのかもしれないですが、角川文庫のベルナール・ウェルベルがしっくり来るような気がします。

 アマゾンなどで検索する時は、タナトノートなど作品名を入力してから、作者名をクリックすると、一応どの表記の作品も一覧で表示されて便利です。

 一応、日本語で出版されている作品についてはほとんど読んでいます。

 読んでないのは角川文庫版の前に発売されている最初の「蟻」と「蟻の時代」で、あとは2008年に発売された「星々の蝶」だけ持っているのですが、まだ読んでいません。

 ベルナール・ウェルベルの小説の面白いところは物語の視点だと思います。

 例えば「蟻」シリーズでは蟻からの目線と人間からの目線が、交代に入れ替わりながら物語が進行していきます。

 このような手法は「タナトノート」や「われらの父の父」でも使われています。

 別々の登場人物の視点から交互に物語が進んでいき、やがて出会うのです。

 「魂はすべてを知っている」ではまた別の手法が使われていますが、この作品も視点が独特で、読み手の想像力が視点となっているとでもいうような内容になっています。

 実はこの小説家の作品はここまで書いた物以外は翻訳されておらず、これだけしかありません。

 すぐ読み終えられる長さのものもあれば、結構長いものまであります。

 単純な小説の内容の面白さだけではなく、世界中の様々な文献からの引用もあります。

 奇抜な発想や、そんな馬鹿なと思えるような展開もあるのですが、それが科学的に本当にあるのではないかと思わせるような現実の書物と結び付けられている場合もあります。

 幅広い知識の持ち主が読み手を楽しませようとしている工夫なのかもしれません。

 一見、娯楽的なエンターテイメントのような小説でありながらも、純文学的な知的さをも垣間見ることができるのです。

 例えば「蟻」では、蟻の研究者が蟻同士が臭いでコミュニケーションをとっていることから、逆転の発想で、臭いをコントロールすることで蟻とのコミュニケーションをとろうとします。

 「タナトノート」では、あの世は銀河系の中心にあるとして、様々な幽体離脱を試みて、生きたままあの世へ旅行に行きます。

 「われらの父の父」ではネタバレになるので詳細は控えますが、猿から人間への進化の過程で、その間になる部分で未だに発見されていない、ミッシングリンクの答えを導き出そうとします。

 それによると、人間は、猿と別のある動物との間に生まれたハーフ(最近はハーフのことをダブルということもあるそうですが)のようです。

 そのどれもが、ものすごい面白い小説だと思うのですが、難点を挙げるとすれば映像化ができない(もしくは困難)という点でしょうか。

 日本でも、映画化できるかどうかなど、小説自体の面白さではなく、儲かるかどうかみたいな感じになってしまい、 映像化できない面白い小説は埋もれてしまって、きちんと評価されていないような気がします。

 しかし、映像化ができないからこそ小説で読みたいのです。

 日本でそんな心配などしなくても、世界中で読まれているのでしょうが、もっと評価されていて、新しい小説が出版されればすぐに翻訳されるくらいであって欲しいなと思っています。

 読んだのがかなり前なので、思い出しながら書きましたが、少しでもベルナール・ウェルベルの面白さが伝えられればいいなと思っています。

 タレントが書いた小説は売れるから出版されるだけで別に面白くはないです。

 書いた人が有名だからとか、売れている本だからとかで判断するのではなく、いったんそういうものは、たとえ本当に面白かったとしても候補からは外して、もっと自分自身の内面が望むような、そんな小説がないか探してみるのもいいと思います。


※2/2追記 今回の記事は関連する書籍のリンク先を追加して載せることにしました。

アマゾンはアフィリエイトになっています。

あらかじめご了承下さい。





代表作の蟻シリーズは三部作まで翻訳されている角川文庫版がおすすめです。

そのため他の出版会社からでている方のリンクは割愛させていただきます。



上記の2作品はそれぞれ独立した作品になっています。
この2つの作品はどちらも面白かったです。




こちらの2作品は左が記事中にもあった通り、読者がイメージすることが視点となっている風変わりな作品で、それほど長くはありません。

右側の方も記事にある通り、持っているけどまだ読み終わってない作品で、帯には韓国で売れたようなことが書いてありました。

ベルナール・ウェルベル←こちらも記事に書きましたが、出版会社によって日本語での名義が異なるため英語表記のBernard Werberで検索した画面が表示されるようにしています。

上記のテキストリンクからですと日本語で出版された作品も網羅されているので便利です。

 ※2017/09/06追記 現時点でブログ内で最も閲覧数の多い記事になりました。

 せっかくなので以前ベルナールウェルベルの小説に何度か出てくるアラビア数字の形の意味に関する記事を書いていますのでそのリンクをこちらに貼りたいと思います。

 『アラビア数字の形には意味がある』

 良かったら併せてお読み下さい。


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