GalaxyのCMが嫌いな件
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23.12.16
※11月25日の自分のツイートから引用して文章を補足していますが、この件は何度かつぶやいたと思います。この時のツイートがその全ての集約になっている感じがします。ちなみに最近は別色のバージョンが出たのを宣伝するため一部CMの内容が変更になっています。 以下がその時にツイートした内容です。
GalaxyのCMで、暗がりのカップルを勝手に撮影してたり、自社製品(Galaxynote7日本では未発売)が爆発してるのに何事も無かったようにCMを流し続けたこと、仕上がりはプロレベルっていう誇大広告の部分が見てて嫌なところ。別バージョンのライブを無断で撮影する方は不評なのか最近見ないがそれならこっちもやめて欲しい。
少し詳しく書いていきます。
このCMはサムスン電子のスマートフォン、GalaxyS7edgeのCMです。
まずカメラ機能のナレーションと説明が入ります。
即効でフォーカス(要するにすぐ起動して撮影できますってことを売りにしている宣伝文句)
仕上がりはプロレベル(プロレベルとは本当に素人が撮影してもプロと同等の画像に仕上がるということでしょうか。特に撮影後に加工とかしないでそのままで?では誰でもプロクラスの写真を撮れるのであれば素人が撮った写真を見せるべきです。まずそれ以前にプロレベルがどれくらいのことを意味しているのか、もしくはプロレベルとはどの程度の仕上がり具合を表しているかの定義がなく、完全な誇大広告でアウト。どんなに高性能なデジタルカメラであっても仕上がりはプロレベルなんて言わないでしょう。)
暗がりの撮影でも、と言って暗いところにいるカップルを勝手に撮影する。(正確に何て言ってたか忘れてしまったのですがだいたいこんな感じです。勝手に撮られたカップルの女性の方が何か言ってますが字幕には日本語で”タグ付け禁止ね”です。恐らく知り合いの設定で、撮影は構わないけどタグを付けてこの画像をネットにアップしないでねということなのでしょうが、かなり非常識な行為であると思います。こういう風に使ってねという例としても最悪です。なぜこれが採用されて、普通にCMとして何度も流されて、批判に晒されて中止か差し替えになるという事態にならないことが不思議でなりません)
そして最後に商品名と、これはやばい!の煽り文句でCMが終わります。
何がやばいのか。
誇大広告と非常識のことでしょうか。
残念ながら、CMを見て、製品を買うのをやめたくなるやばさです。
ちなみにこのCMには別バージョンがあって、それは風邪を引いてライブに行けなくなった娘の代わりに、お父さんが会場へ赴き、その製品を使って無断でライブを撮影するというものです。
こちらはネット上でも批判的な書き込みを見ることが結構ありました。
こっちのバージョンの方はしばらくすると見かけないようになりました。
ならば今も放送している元々の今のバージョンも中止にすべきではないか、というのが上記のツイートの意図です。
もっといえば、日本で発売されていないとはいえ、重大な欠陥が発覚した製品への対応に追われている一方で、該当しないとはいえ同社の製品が何事もなかったように宣伝し続けていたことにも問題意識の欠如を感じます。
もしかしたら日本へ海外旅行に出掛けている外国人の方が使用しているかもしれず、旅行中でテレビやネットもそれほど見ていなければ、その重大な欠陥にも気づかず使用を続けていた可能性も十分考えられます。
むしろCMには日本語と英語の字幕で、使用上の注意や対応の仕方について知らせるべきだったのではないかと思います。
●スマホのCMもiPhoneの真似が多い
ここからは少し別のテーマで書いてみようと思います。
ギャラクシーのそれ以前のCMやソニーのエクスペリアなどもそうなのですが、スマホのCM独特の鼻につく感じ、なんとなく理解して頂けるでしょうか。
モデルの外国人がなんとなく優雅な時を過ごしながら、その会社の製品のスマホを使っている感じです。
簡単に言うとスマホという製品だけでなく宣伝もまたiPhoneのパクリみたいなものですが、アップルのCMはなんかこう、自然と流れていく差し支えがない光景のあとに宣伝文句、キャッチコピーが一言添えられて、ああiPhoneのCMだったんだみたいなイメージがあります。
一方、他のスマホ製品のコマーシャルではなんとなく雰囲気は似た感じですが、どこか押し付けがましい印象を受けます。
Xperiaではいつだったか、あー、だか、うー、という伸ばした歌声が長く続いた後に、エクスペリアーーーーーーーと、ついに製品名を歌い始めてしまい、 流石に何かの冗談だろうと思ったことがあります。
他にもクリエイティブな仕事をしているプロフェッショナルな人はエクスペリアを愛用していますみたいな切り口も見受けられますが、これはサプリメントのCMとそれほど変わりなく何も参考になりません。
要するに、愛用者の方から、自分はこんなにこの製品を気に入っていて、この機能を伝えたいと企業に直談判してCMに出ているわけではないでしょう。
宣伝するために先にCMを作る必要があって、どんな人が愛用してたら売れるかなぁと、そこから出演者を検討してオファーしているのでしょう。
ならば、そのクリエイティブな人も言わされているのであり、本当に普段使用しているかどうかもわからないのに、それを見た一般の人がじゃあ使おうとはまずならないでしょう。
何年も前ですがiPadのようなタブレット端末をソニーが出す際に、当時の社長がこの製品は2位になることを目指していると言った事が印象的でした。
わざわざiPadに似た製品を同じくらいの価格で出して、2位を目指すというのは衝撃的でした。
CMは良いのに製品はよくなかったということがあまりないような気がします。
製品が良くなければ、なぜかCMもいまいちだったりすることが多い。
実際は製品を作る人と、宣伝する人では別の部門であったり、広告会社に委託しているため、因果関係はそこまでないかもしれません。
しかし、結局そのCMが採用されているということの背景には、製品もそれなりの質であるということをどこかで認識して、流されないようにする必要があるのかもしれません。
最後までお読みいただいてありがとうございます。