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ビットコイン(仮想通貨)とTPPについて
20.2.18
前回の記事『最近思った10のこと』で11個目になってしまったビットコインについて書いてみたいと思います。
TPPについても動きがありそうなニュースを見たので、この2つには共通している部分もありそうですし、今回の記事にしてみたいと思います。
せっかくなので、去年作曲した音楽の中から1つを選んで記事の中に貼らせて頂きます。
去年の記事に曲の一覧がありますので、良かったらこちらもお読み下さい。
『今年作曲した音楽の一覧』
まずビットコインについてですが、前回の記事で書こうと思っていたのは、たまたま結構前から知っていたということでした。
正確にはいつだったか覚えていませんが、一時期、毎日必ず英文のサイトを読むということをやっていた時があって、その時の広告で見たのがビットコインの宣伝か何かで、なんだろうと思って見てみたら動画があって、なんとか博士が考えた新しい通貨の仕組みみたいな説明がありました。
多分この時は日本ではまだそんなにビットコインや仮想通貨というものは知られていなかったと思います。
記憶が曖昧なので、間違っているかもしれませんが、まだ今ほど円安になっていない時だったと思うので、その頃はアメリカのアマゾンから日本のアニメのDVDや、あえて日本のゲームが英語版になっているのを買ったりしていたこともあって、ネット銀行でドルに変えて預金していたこともありました。
しかしビットコインというか仮想通貨のことをあまりよく理解していなくて(今もそんなに詳しくありませんが)、ゲームのお金みたいなものだと思っていました。
あと現実のお金と交換するというよりは、その時に見た動画がマイニングの説明が主な内容だったので、どっちかといえば、自分のパソコンでビットコインを掘り当てる趣旨のものなのかなくらいに思っていました。
ゲーム機のプレイステーション3でアミノ酸か何かの解析をするのに、ゲームをしていない時のPS3をネットに繋いで計算能力を提供するみたいなのが今もあるのかないのか知りませんが、あれに似たような試みなのかなと思ってスルーしてしまいました。
英語力のなさもありますが、あの時にもう少しビットコインの動画を見て内容を理解して、多少でも興味を持って1万円でも買っていたり、当時だったらスペックの低いパソコンでもマイニングでビットコインを掘ったりできたのか知りませんが、それでビットコインを所持し続けていたりしたら結構な金額になってそうだなと思いました。
前回の記事では10個のテーマで、1つのテーマにつき少しずつ書いたので、その時にビットコインについて書くとすれば、これくらいの内容だったと思います。
今回はもう少し掘り下げてビットコイン(仮想通貨)について考えてみたいと思います。
一応ビットコインや仮想通貨についてはスルーしてしまっていたので、あまり詳しくないという前提で、見て頂ければいいなと思います。
冷静に考えてみると仮想通貨というのはネット上の便利なお金のことです。
ただ便利であってもリアルなお金と交換するということはそれ相当の信用がなければいけません。
ビットコインに代表される仮想通貨の価値が上がるということは、仮想通貨が欲しい人に対して信用できる仮想通貨が少ないということでなければおかしいのです。
現在では数千あるとされている仮想通貨が値上がりしているというのは、投機目的で過剰に高騰しているか、それとも信用できる通貨がそれほどないということになると思います。
ここからは私自身が仮想通貨に詳しくないため間違ったことも書くかもしれませんし、あまりあてにしないで読んで頂きたいのですが、ここ何年か、もっといえば何十年の間で、銀行や証券会社の預金が消えてしまったという事件があったでしょうか。
私が知る限りでは先進国どころか発展途上国(って今は言わないんでしたっけ)でも銀行の預金のデータが消えてしまったという話を聞いたことがありません。
オンラインゲームのデータが消えてしまって、アイテム課金したり長期に渡って育て上げたキャラクターが消えてしまったということもどこかであったかもしれませんが、そこまで頻繁に起きているという話も聞いたことがありません。
オンラインゲームが採算が合わずにサービスを終了するというのとはまた別の話です。
何年か前に年金の記録が消失して大問題になりましたが、あれはデータを電子化する際にずさんな対応をしたために消失してしまったのであって、きちんと記録されたデータが消えたものでもありません。
何が言いたいかといいますと、このご時世でネットのデータはそんなに簡単に消えることはないということです。
その辺の電器屋さんで安く買ったUSBフラッシュメモリやSDカードはもしかしたら衝撃を与えてしまったり長い時間放置していたらデータが消えてしまうことがあるのかもしれませんが、昔のファミコン時代のドラクエ3みたいにセーブデータが消えてしまうことはまずありません。
ゲームに関してはたまに不具合でデータが消えてしまうこともあるかもしれませんが、特に大規模型のMMOでは銀行に使うような設備を導入してデータが消えないようにしているものもあるそうです。
ということはオンラインゲームの通貨やデータさえも滅多に消えないような時代に、仮想通貨がそこまで信用を得ていない(欲しい人に対して仮想通貨が足りないから値上がりしているという意味で)というのはちょっと異常ではないかと考えるわけです。
ましてや仮想通貨には大手メガバンクも導入を検討しているというか、もう導入に向かっているくらいなんでしょうけど、リアルなお金ですら実際はかなりの割合で電子化しているのですから、それと同程度かそれ以上にセキュリティに力を入れるとすれば、まず不具合は起きない可能性の方が高いと思います。
ではなぜ仮想通貨でたびたびデータが消失してしまうかといえば、セキュリティが甘かったりずさんであるということだと思います。
ネット上のハッカー(というか悪いことをする人はクラッカーっていうんでしたっけ)はそういうセキュリティの甘いところを狙っているのであって、おそらくメガバンクの預金システムからお金のデータを消失させることまではほぼ不可能なのではないでしょうか。
実際に大手のメガバンクでなくても金融機関で、ハッカーによってリアルのお金の預金データが書き換えられているという事件はまず起きていないと思います。
銀行の預金だって、通帳に印字されて記録が電子化されて保存されているだけで、ATMでリアルのお金が書き換わっている訳ではありません。
そうすると、今ビットコインなどの仮想通貨が値上がりしているのは、投機目的も当然あると思いますが、仮想通貨自体にもまだ信用が足りていないからこそ、有名な仮想通貨なら大丈夫だろうということで過剰に多く交換されているため、価値もあがっているということになりそうです。
これは簡単に例えるならば、私立の学校しかないような状態です。
公立学校や国立大学のような仕組みができれば学費が安くなるように、国やメガバンクが資金を投じて仮想通貨を始めれば、信用できる仮想通貨が多く流通する可能性があります。
それでいったら、いずれ仮想通貨の価値は下がっていくのではないか、という風に考えることができます。
これはあくまで、仮想通貨に詳しくない状況で書いているので、実際にそういうことではないかもしれませんので、あくまでも自己責任で判断して頂ければいいかと思います。
次にTPPについても書いていきます。
トランプ大統領がTPPにアメリカが参加する可能性があることを示唆しているというようなことをニュースで知りました。
トランプ大統領は大統領に就任するやいなや、アメリカをTPPから脱退させたので、大きな矛盾があるように思えます。
一方で日本はTPPの交渉に参加したままで、大筋合意したとか段々TPPの実施に向けて動き出している様子も伺えます。
個人の考えとしてはTPPは大反対です。
やるとしても、試しに農産物でも工業製品でもいいので、どれかの物品の1つで先にTPPのような取り決めをして、実行しながら大丈夫だったら少しずつ他の製品でやったりしながら拡大していけばいい話です。
どうしてこれまで多くの業界や製品やサービスを巻き込んで、全部を決まってから一気にやらないといけないのか理解できません。
それこそ国外の取引に仮想通貨を使うようにすれば、それだけでも為替手数料などがかなり安くなる状況に時代が変わってしまったので、関税であれこれ言っても仕方ないというか、仮想通貨の影響を踏まえて、交渉を初めからやり直すべきでしょう。
長い時間をかけて一体何をやってるんだ?という感じです。
おそらくTPPを始めたとしても、流通の面であったり、それこそ農業や工業製品の分野で技術革新が起きれば、むしろTPPが足かせになって邪魔な存在になり経済に悪影響を及ぼすリスクの方が高そうです。
本当にやめて欲しいので、貿易はこれまで通り個別の国や業界が話し合って、適切に取引すればいい話で、その方が何か大きな業界の変化があった時にも対応がスムーズにいくと思います。
なんていうか、テレビの放送がアナログからデジタルに変更になって、地デジのテレビへ移行されましたが、以前何かのニュースを見たら、今はアナログのほうがデジタルよりも優れた映像の配信できる技術とかがあるらしくて、実はアナログのままで良かったらしいというのと同じことです。
TPPは本当にやめて欲しいです。
せめて、国レベルできちんと経済が回る状態になってから考える話で、国外との取引が活発になったからといって、それで国内でやっていけなくなる企業があるとすれば本末転倒です。
仮想通貨が公のものになればなるほど安価で利用しやすくなり、本来の価値に近づいていく傾向にある一方で、TPPが公になればなるほど、物の価値が歪められていくというのはとても皮肉なことです。
仮想通貨が信用を得ていこうとする流れと逆行して、TPPは物の値段が決まるプロセスに介入して信用をなくしていくはずです。
ここまで何年も交渉を続けたんだから後に引けないというのは理解できなくはないですが、TPPを脱退するという英断の方がよほど潔く、国益にかなったことだと考えています。
もしTPPから脱退して日本の経済が下降したとしても、その下降した経済が歪められたものでない限りは必ず成長していくと確信して(根拠はありませんが)今回の記事を終わりにしようと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。