北電だけが悪いとはいえない平成30年胆振東部地震

26.9.18

2018年9月6日に起きた胆振東部地震について書きます。

あの時、私は眠れずスマホで音楽を聞いていました。

嘘みたいな話なのですがジャイルズ・ジャイルズ&フリップというキングクリムゾンの元になったバンドのアルバムが入っていることに気が付いて、いつ入れたのか記憶がないまま初めて聞いていました。

1968年に発売されたアルバムみたいで50年前の曲を聞いていたことになります。

その途中でスマホの音楽が鳴り止み、緊急地震速報に切り替わりました。

縦揺れと横揺れが混ざったようなぐるぐると小刻みに叩きつけながら回るような揺れだったと思います。

私の家では棚から物が落ちるほどではありませんでしたが、今までにないような揺れ方と長さだったので、ここが震源地ではないとしても、どこかで大きな被害が出ていそうな予感がしました。

揺れが収まるとすぐにテレビを付けてNHKを見ました。

津波の心配はなし。

それには少しホッとしました。

私が住んでいる地域は震度3でしたが絶対にそんなことはあり得ない。

隣町は震度4以上だったので、それくらいだと思う。

あまり言いたくないが新幹線ができる前くらいから自分の住んでいるところの震度は4以上になったことがない。

東日本大震災の時も周りの地域は震度4以上なのに3だった。

以前そんなようなことをつぶやいたら、新幹線は震度4以上で停止しなければいけない決まりになっているようなことを教えてくれた人がいた。

それからは隣町の震度を参考にしている。

胆振地方の被害が大きいようだった。

この時は1番揺れが大きかった地域が震度6強で後に震度7に訂正された。

この訂正には裏があるのではないかと勘繰ってしまう。

東日本大震災の時、地震の規模を示すマグニチュードはM8.8だったがその後M9.0に変更された。

ある本を読んでいたら、これはおかしいことらしい。

というのも日本と世界ではマグニチュードの算出方法が違うらしく、M8.8は日本での基準、M9.0は世界の基準なだけで、東日本大震災の時はあえて世界基準に変更したということらしい。

それは福島の原発事故をできるだけ想定外のことで起きた出来事に見せたかったのではないか、という憶測みたいなものがその本には綴られていた。

もしかすると胆振東部地震で震度6強から震度7に変更になったのも、火力発電所が故障し、北海道中が停電になった前代未聞の出来事を想定外のことで起きたように見せかけたのかもしれない。

NHKのニュースを見ている時に、電気が消えた。

外も真っ暗になっていた。

音楽を聴き続けていたスマホは充電が残り僅かになっていた。

寝る前に充電しようと思っていたため、ほとんど残っていなかった。

それでも緊急地震速報が鳴った時のために電源は切らないことにした。

もし寝ている間に充電が切れたとしても緊急地震速報があった時は家族の携帯電話が鳴るだろうと思いながら眠りについた。

目が覚めたのは朝6時かそれよりもちょっと早かったと思う。

眠ったつもりがほとんど寝ていなかった。

前日は台風が通り過ぎて行き、朝だというのに暑い日だった。

関西地方などに大きな被害をもたらせた台風21号も胆振東部地震の前日の午前3時頃にものすごく大きな風音と立てて通過していた。

その時に、もし台風と一緒に地震が起きたら嫌だろうなと思ったことを思い出した。

1日ずれていたら台風と地震は同時に起こっていたことになる。

停電はもちろんまだ続いていた。

冬の寒い日ではなかったことは不幸中の幸いだったと思う。

ただ台風が過ぎ去って1日経ったくらいだったので、真夏のような暑さだった。

冷蔵庫が機能していないので、冷凍食品などが傷みそうだった。

アイスモナカが溶けかけていたので、多分人生で初めてだと思うが朝食代わりに食べた。

実家なので、親がコンビニでおにぎりなどを買ってきてくれていた。

あと、これも偶然だったのですが、前日の夕飯は炊飯器に混ぜるだけでできるビビンバを試しに作っていたのが残っていたので、それをおにぎりにして食べていた。

ガスや水道は問題ないのでカップ麺の買い置きなどもあり、食べるものには困らない状況だった。

家族3人、仕事も休みになり、不思議な家族団らんの時間となる。

テレビが点かないので、ラジオで情報を仕入れる。

ほとんど役に立たない情報ばかりだった。

まともに聞こえるのがHBCラジオ(TBS系列)とSTVラジオ(日テレ系列)の2局だった。

まだ朝6時くらいで情報がそんなに入らないのはわかるが、HBCラジオでは地方ごとに小中学校や幼稚園が休みになっていることを伝えている。

どの地方も休校や休園になっているようなので、逆にこんな日に通常通りになっている学校や幼稚園があればそれだけ言えばいい。

STVラジオは被害が大きかった地域からレポーターが伝えているが、映像が見えないのでなんともいえない感じだった。

地震のことも気にはなるが、停電はいつ復旧するのかどこも全く伝えてくれない。

胆振東部地震は大きな地震だったのと同時に、北海道大停電と言ってもいいくらいの停電も同時に起きている。

これを分けて伝えないマスコミは本当に終わっている。

なぜ停電になったのか、いつ復旧するのか全くわからないまま時間が過ぎていく。

建物や道路などに被害はなく、停電さえなければ日常とほとんど変わらない状況だったと思う。

することがなかったので、風呂場に水を貯めて毛布や敷布を洗って干していた。

こんなに天気が良く、停電にでもならなければきっとやらなかったと思う。

この時、すでにスマホの充電が切れそうだったので、電源を切った。

両親宛に兄弟や親戚などから連絡が来ていた。

それによるとテレビでは発電所が壊れてしばらく復旧の見込みがないようなことを言っていたらしい。

ラジオでは全くそのような情報はなかった。

それにしても電話が長い。

充電が切れてしまえば緊急地震速報が鳴らなくなってしまうので、心配してくれるのはありがたいことだが、安否確認くらいにして、速やかに電話を切るほうが優しさだと思った。

両親はガラケーなので携帯のワンセグでテレビ番組を見ようと思えば見れたかもしれないが、やはり充電が切れることを懸念してかラジオのみ聴いていた。

ワンセグ、、、、、。

そういえば、かなり前に初めてWIFIルーターを買った時に抱き合わせ的なもので僅か200円くらいプラスして小さなワンセグのテレビも一緒に購入したのを思い出した。

まだ地デジ対応の前のもので、ほとんど使ったことがないが、捨ててなければどこかにあるはずだ。

することもないので探しまわっていると、埃をかぶった箱を見つけた。

中には小さなワンセグのテレビがあった。

これをほとんど使わなかったのは、コンセントではなく電池でしか動かないからだった。

当時はエネループなどの充電池を持っていなかったし、普通の乾電池で視聴するのは無駄なような気がしていた。

ところが今だからこそ、そんなテレビが役に立つ時が訪れた。

電池を入れると普通に動いた。

ただ、チャンネルが民放の数局しか映らなかった。

ほとんどが被害が大きかった地域のヘリコプターからの映像や現地からの情報。

地震で大きな被害があったのはわかるが、何の役にも立たない情報ばかりだった。

テレ東系列は深海魚の映像みたいなのが流れていて、いつもながらの平常運転だった。

民放は普通にコマーシャルに入っていた。

この時はまだACなどの自粛ムードではなく普通のCMを流していた。

地震があったらみんなNHKを見るかもしれない。

だが、今回の地震による停電で、民放しか見ることができず、しかも電池にも限りがある状況を考えると、できれば民放も非常時はCMを流さないで欲しい。

ACのCMも不要で、地震や停電に関する情報を伝えて欲しいと思った。

テレ朝系列では羽鳥アナのモーニングバードで、やっとこの停電が火力発電所が停止したことに端を発していることがわかった。

電話ではわからなかったが、より詳しく知ることができた。

どうやら北海道の電力の50%以上を発電所の名前は忘れてしまったが、胆振地方にある火力発電所が担っており、今回の地震で揺れの大きな地域だったため故障したことがわかった。

残りの50%はなぜ停まってしまったのか。

この時はよくわからなかったが、それは夕方くらいに知ることになる。

それはその発電所が停まってしまった場合、残りの50%の発電所も停めないと、詳しいことは忘れてしまったが他の機器なども壊れてしまうため停めざるを得ないみたいな話だった。

要するに半分は地震により火災が発生して故障してしまい、残りの半分はさらなる事故を防ぐために停めてしまった、これにより北海道中が停電してしまったということのようだ。

全面復旧には1ヶ月以上かかるという北電の役員の話もあった。

この全面復旧という言い方はずるいと思う。

前代未聞の出来事に対応しきれないのはわかるが、すでに復旧している地域、今日のうちに復旧する予定の地域、明日以降に復旧する予定の地域くらいは目処が立ちしだい伝えるべきだったろうと思う。

それをテレビやラジオは北電に聞きもしないし、北電も担当者1人も置くこともなく、数時間おきに行われる社長だったか取締役の話くらいしか情報がない。

被災で大変なところももちろんあるが、北海道のほとんど全域に起きているのは大停電だということをマスコミが理解していない。

特にローカル局のラジオは普段はスポンサーである北海道電力に配慮しているのか、この大停電が北電の失策によるものなのに、何も情報が出てこない。

北海道の電力の50%を1地方にある3つの火力発電所がまかなっているのは大きな問題だと思う。

しかもその火力発電所が停まってしまえば残りの50%も停めなければならなかった。

今は復旧作業中でそれどころではないだろうが、抜本的な対策を急いで行う必要がある。

そもそも泊原発が開店休業状態(原発は廃炉にしないかぎりは発電していなくても稼働はしているので)なのも要因の1つなので、北電だけが悪いとはいえない。

こういう時でも原発を稼働させようという発想は、当然のようにマスコミから聞こえることは一切なかった。

これは大袈裟でもなく、国の防衛上もやばい。

今後もこの仕組みを続けるなら、日本に敵対する国は、胆振地方の火力発電所を破壊し、北海道中を停電させて、次に泊原発を破壊すれば、あっさり北海道は陥落してしまう。

諸外国が攻めてこなかったのも大袈裟かもしれないが不幸中の幸いだと思う。

経済産業省の世耕大臣もひどかった。

停電の初日には「今日中に全面復旧を目指す。」と言って5割も復旧せず、次の日には「今日中に8割の復旧を目指す。」と言った。

初日は少し期待を抱きつつ、真っ暗な中で過ごした。

2日目はところどころ復旧した情報を聞きつつも自分のところの地域が夜9時くらいになっても復旧しなかったので、残りの2割に選ばれてしまったのかと思っていたくらいだった。

できると言ってできなかったらどうしようってことで1ヶ月以上かかるという北電、今日中に復旧すると言ってできない経済産業省の間で弄ばれてしまった。

大変なのはわかるがもっとしっかりして欲しい。

時系列は少し戻って、胆振東部地震の初日の午前中の話に戻ります。

停電が復旧する目処が立たないので、食料を買い置きすることになった。

考えすぎかもしれないが、人々が暴徒化したり、車を盗まれてはいけないと思ったので、子供の時以来だろうか、母の買い物に付き添うことにした。

近所の大きめのスーパーの開店時間が午前10時ということで、それに合わせて外出することになる。

もっと早くてもいいんじゃないかと思ったが、律儀に開店するかもわからないのに出かけた。

途中のドラッグストアでは長蛇の列、コンビニなども車が多く停まっていた。

スーパーはもっと行列ができていて、駐車場もほとんど空きがなかった。

私は車に残ることにして、母はスーパーに並ぶのを諦めて、敷地内にある別の建物の100円ショップに並んだ。

午前10時になると同時にスーパーの店員が大きな声で、店内での販売はなし、店頭に商品を並べるので購入できるのはその中にあるもののみで、一人あたりの制限も設けるような話が聞こえてきた。

一方で、別会社の100円ショップは音沙汰なし。

何も対応しなかった。

本日は休業しますの張り紙もなかった。

しびれを切らして母が戻って来た。

こういう時にこんな対応をするようでは信用を落とします。

有名店ですが今後の参考のために名前を出します。

ダイソーです。

ダイソーはたまにテレビでスーパーバイザーだかなんだかの肩書きの社員が、仕入れ業者が泣くほど買い叩いているのを恥ずかしげもなく放送しているのに、こんな有り様では本当にがっかりです。

仕入れ業者にはこんなもの100円じゃ売れない、200円で出したいだって?ふざけるなとか言って、厳しくするだけなら誰でもできるから不快に思って見てたことがあるんだけど、非常事態に並んでる客を全くスルーして営業するかどうかも伝えないなんて、どうかしています。

せめて本日は休業しますとか開店時刻が遅くなりますと、張り紙1つでいいので伝えて欲しい。

それからは来る途中に見かけたコンビニに戻り、食料や電池などは手に入らなかったので、ポテトチップスや、もう何年も行っていないような小さな個人商店でカップ麺とローソクを購入して帰りました。

もし次の日の夜に復旧することが目安としてきちんと伝えられていれば、必要以上に買い出しに行く必要はありません。

あの時はいつ電気が戻るのか、情報らしい情報はほとんどなく、むしろ情報が錯綜していて1週間くらいは続くということがまことしやかに語られているのを耳にしました。

それでも被災している中、スーパーやコンビニで販売している店員の方たちや、仕事が休みになって買い出しに来て、暴徒化したり迷惑行為をしなかった一般の人々のことは見ていて励みになりました。

その日の昼食はビビンパ丼をおにぎりにしたやつの残りを食べたり、夜は冷凍食品を油で揚げたものを食べたりして、むしろ普段よりもたくさん食べました。

お昼からは無駄な外出を避けて、家にいることにしました。

ポータブルのテレビを見たら、フジテレビはバイキングで確か体操協会の不祥事とかやってましたね。

本当にやばいのはスポーツ協会とかじゃなくて、フジテレビじゃないのか。

ミヤネ屋の災害報道のひどさ(日テレと読売テレビ)は前から本当に嫌だったので、見ませんでした。

それでもどこの局も崖崩れした山の映像をヘリコプターで写したり、現地の様子をレポーターが伝えるばかり。

前にも書きましたが、マスコミは自然災害が起きた地域のことを、被災していない地域に伝えてるだけで何の役にも立たないですね。

被災地の炊き出しに出かけて行って、マスコミに飯はないの?と騒ぎ立てた馬鹿もいるらしいです。

テレビ局や新聞社は小さな会社じゃないんですから、被災地の取材に行く人は自衛隊くらい訓練した人が取材の合間に何か手伝うくらいのことをしたらいいんじゃないですか?

各局、各社にそういう訓練した取材班みたいな人を用意して、そういう人のみを現地に向かわせて下さい。

家族を亡くした被災者に、今どんな気持ちですか?と聞いたり、来たこともないのに流暢に見るもの聞こえるものを実況するレポーターもいらないでしょう。

人の命がかかってるんですから、悲惨な出来事をショーにするのはやめて欲しい。

それで愛は地球を救うとかいっても全く説得力がありません。

地震があったその週に27時間テレビを放送したフジテレビも、大きな企画だから流せなかったんだろうけど、その時は電気が復旧してたけど全然見る気にならないよ。

テレビ局は総務省の管轄でしたっけ、いい加減テレビだけでもいいので、マスコミの災害報道のあり方は被災者が少しでも早く普段の生活を取り戻せるようにすることを最優先にする方向で規定して欲しいと思います。

まず今回は地震と大停電が起きているので、停電のことはわかりしだい逐一やって欲しかった。

もっといえば北電でも経済産業省でもいいので、常に復旧見込みを伝える広報担当みたいな人を1人でも用意して、それをマスコミが小さなことでも伝えて欲しい。

あと、泊原発だけでなく、今回の停電にはもう1つ問題があると思っています。

それは発送電分離ができていないことです。

外国では電力会社がいくつもあるので、その中から選んで契約していると聞いたことがあります。

北海道は北電しか選ぶことができませんから、もし発送電分離ができていればこれ程までの大規模な停電は起きませんでした。

1~2日停電しただけでも北海道民にとっては大損害です。

特に魚介類を保存している冷凍や冷蔵の設備が停まって、悲惨なことになっているとラジオでも聞きました。

自家発電装置を用意することも大切ですが、電力会社が複数あったほうが結果的には国益に適っていることがわかったので、そういう方向で業界の岩盤規制みたいなものがあれば打ち砕いていくことが望まれますし、そういう政治家や政党があれば応援したいと思います。

初日は台風が過ぎた後というのもあってか、真夏のように暑かったのですが、その分、日が落ちるのも遅くて19時くらいまではそこそこ明るかったと思います。

しかし自分の家や辺りが真っ暗になるのは初めての経験だったかもしれません。

ロウソクの灯りだけで過ごし、家の中を移動する時は懐中電灯が欠かせません。

窓の外を見てみると近所の家もそんな感じで、ほのかな灯りが点いているような感じでした。

テレビは電池の消耗が激しそうなので、基本的にはラジオを聴いて過ごしていました。

たまにテレビを見ると普通にバラエティ番組やCMをやってましたね。

夕方を過ぎたくらいから、ラジオ番組のほうがテレビよりも役に立つ情報が流れてきます。

北電の社長だったか取締役の会見なども流れましたし、そういうのはテレビでは全然やってなかったと思う。

暗くなってきた辺りからはラジオ番組のパーソナリティーも人生の中でここが1番の見せ所と言わんばかりに(そこまで思ってないかもしれませんが)、ずっと地震や停電関連を伝えていました。

ただ、それでも停電については具体的な情報はほとんどなく、夕方くらいは収録済の日ハム選手の悩み相談とか、創価学会の宣伝番組みたいなのとかは流れてましたし、CMも普通に入っていました。

夜になってからは民放ラジオでもCMは一切入らなくなってたと思います。

北海道の色んな場所から届いたメールを読み上げたり、電話で繋いで話をしています。

ただ残念なことにほとんどが札幌の情報で、北海道の地方の情報はないんですね。

こういうのも各自治体の役所とかは職員がいると思いますし、自分たちの市区町村の情報を伝えたい場合もあるかもしれないので、日頃からネットワークみたいなものを構築して、話したい自治体の首長や担当の職員に話す機会を与えて欲しいと思います。

札幌市役所では携帯を充電できたりしたそうですが、そういう情報すら地元では入って来ず、2日目になって携帯ショップとかが対応しているみたいな情報が少し聞けたくらいでした。

まあでもラジオのパーソナリティーは頑張ってましたね。

何時までラジオを聴いていたか忘れてしまったけど、23時には真っ暗な自分の部屋にいたと思います。

部屋でローソク付けてもいいんだけど、別に真っ暗でもいいかなと思ってそのままにしていました。

何かあった時のために玄関からサンダルを持ってきて置きました。

不測の事態に備えて、グリコのキャラメルやペットボトルのお茶も近くに置きました。

真っ暗だと手元に置いたものも見えなくなってしまうんですね。

近所の下世話な家族が色んな家の窓をライトで照らしていた時があって、私の部屋の中にも光が差し込んできました。

自分の部屋と反対側の部屋の窓からは大きな工場が見えていて、その工場は自家発電で稼働していたので灯りがチラホラありました。

でも自分の部屋は逆方向なので、その灯りは見えません。

夜中になり、自分の部屋の窓から見えるのは近所の家のほのかな灯り以外は真っ暗です。

しかし、そこで不思議な光を見たんですよね。

いきなり胡散臭い話になるのですが本当です。

あれは何の光だったんだろうか。

遠くの山のほうに3つから4つくらいの光が浮かんでいて、何かの模様のようにも見えるのですが遠すぎてよくわからない。

多分だけど、クリスマスツリーやサンタさんのようにも見えます。

気になったけどわざわざ見に行くのもなと思っていたので、やめておきましたが、おそらく車のバッテリー経由か何かで、そういうクリスマスグッズのライト照明を空に浮かべていたヤンキーとかがいたんだろうと思います。

しかし確実にそうとはいえないため、なんだか不気味で怖かったです。

あとになってから、そっち方面の地域は初日のうちに電気が復旧していたらしいとも聞いたので、それすら本当かは定かではないのですが、それなら車経由じゃなくても普通に良かれと思って、空にそういうのを照らしていた可能性もありそうです。

しばらく眠れなかったのですが、気付いたら眠っていて、また次の日の朝、早起きしました。

次の日の朝も電気は戻らず、家族みんな休みになりました。

たまに掛かってくるのは、どこそこの地域は電気が戻ったらしいという情報です。

携帯の充電が切れてしまうので、そういう無駄な情報で連絡して欲しくなかった。

どうやら東京に住んでいる親戚とかがツイッターの情報などを元に連絡をくれていたようだった。

私も気になっていたのは事実なので、そこでノートパソコンからスマホに充電して、いくらかネットやツイッターの情報などを見ました。

すると親戚が復旧したと言っていた地域は、自家発電で営業しているコインランドリーのチェーン店の情報だったりして、全く役に立たないガゼ情報なのがわかりました。

こういう時はメディアリテラシーも大事ですね。

これを見て復旧したんでしょ?っていう連絡は本当に不要です。

たまにテレビを見ると、CMは全面的にACの広告に切り替わっていました。

でも電池を消耗しそうなので、たまに見るテレビでCM自体できれば見たくない。

色々と調整したらなんとかNHKが映るようになりましたが、それでも地震関連ばかりで停電のことは何もわかりませんでした。

2日目は時間が経つのが早く感じました。

夜になるのも早く、午後6時には暗くなっていたと思います。

その時にもどこどこの地域は電気が復旧したらしいよという電話、本当にいらないです。

こっちの努力でどうにもならないので、知ったところで気持ちが焦るだけです。

ラジオでもそこそこ復旧の情報なども聞こえてきました。

ただ、復旧したという情報はあっても、どの地域がどれくらいの目処で復旧する見込みなのか、今日も復旧しないのかという情報はほとんどありませんでした。

たまに今日中に8割が復旧するというニュースを聞いても、じゃあ自分たちのところは残りの2割なのかとやきもきします。

変に期待を持たせないで、今日復旧しないところはわかるはずなので教えてくれたほうが助かると思います。

おそらく自分のところの地方だと、大きな道路沿いの地域から復旧していったように思いました。

大きな道路の信号に電気を送るついでに近隣の地域を優先的に復旧させていたのでしょうか。

そういう方針みたいなのがあるならばそういうのも伝えて欲しいです。

世耕大臣の話では本州からの電気を北海道に送電するということだったので、北海道の中でも本州に近い位置にある道南地方は先に復旧するのかなと勝手に思っていたのですが違いました。

札幌から優先して復旧していきました。

あとから考えてみれば都市圏のほうが電気がないと不便なだけではなく犯罪が起きやすくなりそうなので、仕方ないかなと思いましたが、そういう方針みたいなものもあれば伝えて欲しいですね。

特にマンションなども多いでしょうからエレベーターなどが動かず大変なのだろうと察していました。

20時を過ぎた頃に今日もこのままかと諦めていました。

古いニンテンドーDSの充電が残っていたので、退屈だったらゲームをやろうと思い、明るい内にソフトを探しておけば良かったのですが、外国語学習ソフトしか見つからなかったので、まあそれでもいいかということで部屋に用意しておきました。

それから、ふとトイレに行くと、窓から電気の灯りが漏れていました。

気になったので外出し、少し徒歩で灯りの方に向かいます。

最寄りの駅に電気が灯っていました。

そして線路を挟んで向こう側にも街灯や住宅地に電気が灯っていました。

それに比べると、自分が住んでいる地域は真っ暗闇です。

線路に近い地域もそうなのかと、文字通り明暗がくっきりと分かれています。

最悪このままだったとしてもスマホの充電はどこかに頼めばできそうだと思ったので、とりあえず家に帰り、少なくとも明日こそは復旧するだろうとローソクの灯りの中で、少しウトウトとしながらぼんやりと考え事をしていました。

これも胡散臭い話に思われるかもしれませんが、その時に脳裏に不思議なイメージが浮かんできました。

作業服を来た男が、司令室みたいな部屋の中でスイッチのレバーを上げているようなイメージです。

嘘みたいな話ですが、そのイメージが浮かんだあとに電気が戻りました。

万が一、またすぐ停電するかもしれないので、ノートパソコンやスマホを充電しましたが、それからは特に問題ありませんでした。

近所の家にも灯りが点き、安堵の声が聞こえてくるかのようでした。

それ以後も大きめの余震などもありましたが、特に大きな被害などもなく、普段通りの生活に戻りました。

北海道ではいまだにACのCMが流れたり、北電が節電を要請するおわびのCMなどが流れています。

今も自分なりに節電するように心がけています。

同じ北海道内でも被害が大きかった地域は遠いので、ボランティア活動は行けませんが、自分なりにできることはしたいと思っています。

その一環として微力ではありますが、今回の地震と停電で自分が経験したことを書き起こして、様々な問題点を考えることにしました。

地震から20日ちょうどくらい経ってようやく時間が取れて書くことができました。

人それぞれ思うことはあると思いますが、何かしらの今後の活動にいい影響を与えられるところがあれば何よりだと思います。

また何か思うことがあれば書きたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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