もし、あなたが家を建てようとした時、車を買おうと思った時、生命保険に加入しようとした時などに、その会社の社長が経費を私的流用してゴルフなどに興じたことが原因で辞任していたり、その社員が詐欺で相次いで逮捕されていたり、自分たちに都合の良いようにアンケートを捏造していたことが発覚していたら、その企業の製品やサービスにお金を支払うでしょうか?
それも誠意ある対応などはなく、いつも「重く受け止めています。」で終わったり、場合によっては不祥事ごとスルーして伝えていなかったとしたら。
それだけではありません。
コロナ禍で緊急事態宣言下において飲酒を伴うカラオケ打ち上げを開催し、社員が謎の転落で怪我を負ったことで初めて報道される(転落事故がなかったらおそらく報じられていない)隠蔽気質の企業であったり、自らの企業で集団感染(クラスター)が発生しても詳細を報じない報道機関があったとすれば、信用できますか?
信じられないことに、そんな企業が日本には存在するのです。
それがテレビ朝日です。
テレビ朝日の不祥事には枚挙に暇がありません。
これ以外にもたくさんあります。
それなのにテレビ朝日では他の企業の不祥事には厳しく、他の事業所などでのクラスターについては不安を煽るような報道を続けています。
世はテレビ朝日と朝日新聞と立憲民主党によるブーメラン争奪戦となっており、ブーメランを争奪するための三国志時代のようになっています。
こんな茶番が許されるのでしょうか?
ボランティアでやっているなら迷惑をかけない範囲で好きにどうぞといえるのですが。
テレビ朝日は謝罪放送を行うためだけの特別番組を作って、これまで把握している不祥事や不正を洗いざらい公表し、事前応募でも良いので視聴者からの質問をタブー視することなく受け入れて、今後の再発防止策も含めてとことん向き合い、それを公にするために公開すべきだと思います。
日テレのスッキリにおけるアイヌ民族の方への差別的な発言の顛末のように、いきなり生放送中の番組で不意打ち的に謝罪と今後の対応を一方的に伝えるのではなく、しっかりと向き合うべきです。
テレビ朝日だけではありませんがメディアの信用は地に落ちています。
当初は「1回でもいいからちゃんと謝罪すべき」という趣旨で記事を書く予定だったのですが、特にテレビ朝日があまりにもひどく不祥事が突出して起きているため、「何度でも謝罪すべき」とタイトルを変更することにしました。
ちゃんと謝罪してから前へ進みませんか?
今の日本ではテレビチューナーが付いていないテレビが大ヒットするという異常な事態が進んでいます。
視聴率どうこう以前に、テレビを視聴する機会を無くすことを選んでいる人が増えています。
それはNHKの受信料の仕組みなどにも問題があるのですが、NHKに巻き込まれる形でわざわざ視聴者を減らす必要もないのではないでしょうか?(つまりNHKを批判する民放があっても良いということ)
大きな組織の中で隠蔽体質を変えることができないまま突き進んでしまう様相は、日本の左派メディアが永い間、毛嫌いしていた戦争と同じ論理です。
これだけの巨大な組織がこのままなし崩し的に衰退し潰れていくのは、単純にもったいないですし、いずれ本当に潰れてしまったら、この何年かの時間と労力の無駄になってしまいます。
まだ今なら間に合うと信じたいところですが、おそらくそんな声も届かないでしょう。
まずは小さな組織で構わないので、視聴者に不安を煽らない誠意ある報道とは何かを突き詰める部署でも作って、試験的に深夜のニュース番組でも始めたらいいではないかと思います。
ただただ大きなメディアがなっていくかもしれないのを眺めているだけという無力感を感じながら、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。