月に1回なんとか更新しているブログで、まだ今月は始まったばかりですが、書ける時に書いておこうということで、このタイミングになりました。
12月なので、今年はこれで最後の記事になるかもしれません。
別の話なので先月の記事を読まなくても全く問題ありませんが、先月同様に企業名などは一旦そのまま載せて、もし問題がありそうなら修正することも考えています。
これは今年の7月の出来事です。
6月の終わりにプリペイドカードを不正利用されたことについて、先月の記事で書いたのですが、それからあまり経っていない頃の話です。
親戚の叔父が引っ越すことになりました。
同じ市町村の中での引っ越しなのですが、様々な事情があり、叔父は独身であり、手伝って欲しいと頼まれました。
私の両親も手伝って、引っ越しは無事に済みました。
それから間もなく叔父から連絡が来て、北海道電力(以下 北電)の連絡先を教えて欲しいと言われました。
忙しい中で、1日だけの休みを引っ越しに費やしてしまったため、こまごまとした手続きが残っていて、スマホやネットとは無縁の叔父ですから、私に聞いた方が早いと思ったのでしょう。
私はスマホで北電、引っ越し、などのワードで検索して、一番上にそれらしいフリーダイヤルの電話番号が載っていたため、それを教えました。
それから数週間が経って、叔父と再び会った際に、北電への連絡はできたのか確認したところ、電話した先が北電よりも安い電力会社を知っているからそこと契約しないか?と話を持ち掛けられ、安くなるならいいかと思って契約したとのこと。
私は思わず、え?と声をあげてしまい、北電に連絡してそんなことあるのだろうかと疑問に思いました。
考えようによっては例えば、今の携帯会社ではドコモがアハモだったり、auがUQモバイルだったり、ソフトバンクがワイモバイルなど、グループ会社で格安スマホを運営している時代ですから、電力会社も北電が何かそういうのをやってて案内したのかなとも思いましたが、それならもっと宣伝などをしていても良さそうなものです。
とりあえずその時は叔父に契約した電力会社の名前だけ聞いて、本当に安いようならそれで良いのだろうし、様子を見ることにしたのですが、どこかで聞いたことがある名前でした。
今、その時に聞いた名前をど忘れしてしまったのですが、その時は聞いたことがある名前だとわかっていて、以前ネット回線の勧誘で何度かしつこく電話がかかってきた怪しい会社のことを調べた際に、ネットを契約していない相手には電力会社を契約させようとしている時に名乗っている会社名でした。
その電力会社はやばいところかもしれないということを叔父に伝えて、もし何かあったらまた連絡をくれるように伝えました。
その会社名で調べたところ、星5段階評価のうち全員が星1を付けている会社だったので、まずいことになったかもしれないと思いました。
その後、そこまで高額じゃないにしてもちょっと高いということになり、叔父から北電に戻したいということになって、その手続きを代わりにすることになりました。
既に電気料金が請求されているので、契約しているのだろうと思い、契約書を持ってきてもらいました。
すると、叔父はスマホどころか携帯電話は会社支給のもので、そもそもメールアドレスすら持っていないにも関わらず、強引に得られる情報だけを載せているところどころ空白の契約書になっていました。
その時に私が以前聞いた悪質な電力会社だと思っていたのは、電力会社のサービス名であり、叔父が契約していたのはグランデータという電力会社であることがわかりました。
まず最初に、電力会社ではなく、私が叔父に教えた番号に掛けてみることにしました。
すると、明らかに電話対応も言葉遣いも悪かったので、こちらから何度も北電ですか?と尋ねたところ、最終的には違いますという返事があったので丁重に断って切りました。
おかしいなと思って、もう一度スマホで検索してみると、そこには「北電エリアの方の引っ越し」の連絡先みたいなことが書いてあります。
つまり北電ではなく、北電エリアと書いてあるだけであり、北電への連絡先ではなかったのです。
それが北電よりも上に表示されて、電話番号がフリーダイヤルのため、私が見間違えて叔父に伝えていたことがわかりました。
悪質な手口であるとともに、私のミスが原因だったことに気付き、申し訳ない気持ちになりました。
それからはグランデータから北電への移行手続きを私が責任をもってやることにしました。
契約書を見ても公式サイトを見ても、解約する際の連絡先が0570から始まるナビダイヤルです。
相手が出ない間にも電話代がかかる連絡先1つしかない悪質なやり方です。
一度はそこにかけましたが出る気配がなく、ネットで解約する方法を模索すると、他社との契約に必要な「お客様番号」および「供給地点番号」は、マイページより確認してくださいと記載されています。
ところがそのマイページにログインするためにはIDとパスワードが必要となっており、そもそも叔父はパスワードを設定しておらず、契約書にはパスワードの記載もありませんでした。
IDとパスワードを忘れた場合は契約した際のメールアドレスを入力しろと書いてありますが、メールアドレスがないまま契約済みになっています(このブログを書く際にもう一度ログイン画面を確認したら現在は契約時の携帯番号を入力するとCメールで教えてくれるそうですが)。
あと、契約書のどこを見ても「供給地点番号」は書いてあっても「お客様番号」がありませんでした。
猶更、電話で確認するしかないような状況ですが、電話に出ないですし、出ない間も電話料金がかかるため、一度あきらめて、次は北電の方に連絡することにしました。
北電ではチャットでやり取りをして、自分が叔父の代わりになっていることなども伝えて、ある程度までは円滑に移行の手続きができたのですが、やはりお客様番号だけは必須であるということで、困惑することになりました。
しかし、サポートの方より、これくらいの桁数の番号が契約書に載っていないですか?という助言があり、お客様番号は載っていないのですが、IDがちょうどそれくらいの桁数だったので、とりあえずこれで移行の手続きをさせてもらって、番号が間違っていたらその時はなんとかしてグランデータに電話してお客様番号を聞くしかないという形で手続きを進めることにしました。
すると、結果的にそのIDがお客様番号だったらしく、無事に北電へ切り替えることができました。
移行の手続きの際には切り替え先の電力会社が元の電力会社を解約してくれる決まりになっているようで、こちらからグランデータに連絡することはありませんでした。
日割とかでいくらかは取られたようですが、それでも解約できて良かったと思っていたところ、数か月後にあらたな問題が発生しました。
どうやら前に住んでいたアパートの電気料金も北電から請求され続けているということでした。
私はすぐにピンと来ました。
その悪徳な電力会社が引っ越しの際に、前のアパートの電気の契約を解約も移行もしていなかったのです。
叔父も叔父で、すぐに言ってくれれば良かったのですが、前のアパートは空室のままになっており、月に数百円程度だったため、気に留めず払い続けていたようです。
それが10月とかだったと思います。
今度は北電に電話をかけて、一連の事情を説明して、前の電力会社が切り替えの手続きを怠ったことなどを伝えると、既に支払ってしまった分は返却できないものの、遡って8月くらいに解約したことにしてもらうことができました。
その時に前の電力会社の名前を聞かれたのですが、名前の一部しか思い出せず、グランなんとかっていう名前だったと思いますと伝えたところ、窓口の方からグランデータですかと言ってきたくらいなので、トラブルが絶えないのだろうと思いました。
これでやっとこれらの件が終わってスッキリしました。
自分のミスが発端であることから、叔父には申し訳ないことをしてしまった部分もありますが、なんとか解決することができました。
その後、最近になって、この記事を書くためにもう一度、その電力会社の評判を調べてみたところ、11月から謎の名目で2000~3000円くらい電気料金が上がったらしく、1人暮らしでほとんど電気を使っていないのに月1万円以上だったり1万5千円くらいかかっているというツイートなどを見かけました。
数年前に電力の自由化により、たくさんの電力会社がサービスを始めましたが、昨今のエネルギー高騰により、むしろ通常の電力会社の方が安く、新規参入した電力会社の方が今は高くなっているという逆転現象が起きていると聞きます。
悪質な電力会社はネット検索の上位に表示させてまで、消費者を食い物にしているようなので、引っ越しの際などには十分に気を付ける必要があると思いました。
惜しむらくは最初のフリーダイヤルに自分が電話をかけていれば、輩みたいな電話対応なのがすぐわかって、変なところとは契約することはなかったであろうことです。
しかし、それで悪質な電力会社の存在を知り、解約して移行手続きすることができたので、誰かの参考になればと思い、記事にすることにしました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。