2019年4月1日、午前11時41分に新元号が発表されました。
5月1日から令和になります。
発表当日はなんだかいつもより早く目が覚めてしまったりして、期待と不安が入り混じった感情で、新元号の発表を待っていました。
当日の午前11時くらいから各局のテレビ番組を見ていました。
フジテレビと日本テレビは新元号の発表が予定されていた午前11時30分に合わせて、数時間前からカウントダウンが表示されていました。
しかしカウントダウンがゼロになっても菅官房長官は会場に現れませんでした。
大手メディアの2局が大失態をしてしまいました。
事前に会見が午前11時30分ちょうどに行われるのか確認していれば防ぐことのできるミスです。
昔なら袋叩きにされてもおかしくないくらいのあり得ないミスです。
この件はそれほど話題にはなりませんでした。
カウントダウンが終わっても発表がなかったので、NHKを見ることにしました。
NHKでは所功先生が出ていました。
平成の発表の時にもNHKに出ていたそうです。
所功さんは皇室への造詣が深く、専門家としてテレビで見かけることがあります。
そこまで言って委員会にも出ていることがあります。
タレントの中川翔子さんもなぜかNHKの番組に出ていました。
予定の11時半を過ぎてからはヘリコプターからの映像で、官邸を出発した車が皇居に到着するまでが映し出されていました。
実際の段取りだったのか予定を遅れてしまったのかわかりませんが、出発したのが11時30分くらいでした。
それからその車が駐車場に停まって、テレビ画面がスタジオに戻り、上記の出演者などが話をしている間に、新元号の発表が始まりました。
その時、当然といえば当然なことだと思いましたが、国民に発表するより先に天皇へ報告し、署名などをもらったくらいのタイミングだったのかなという気がしました。
天皇が新元号を全く知らずに国民と一緒にテレビで知るなんてことは普通では考えにくいことです。
他の局もヘリコプターで上空から車を映していましたが、その時点で11時30分の発表はないのがわかるはずです。
電話やメールなどで伝えることになっていれば別として、わざわざ官邸から出発している車をヘリコプターで撮影しているということはそういう流れであることを事前に知っていたはずです。
仮に11時半ちょうどの発表だったとしてもカウントダウンをする必要があったのかは大いに疑問が残るところです。
平成が終わるとかその年が終わるということではないですからね。
そして、この日に平成が終わる訳ではないという話にも繋がるのですが、私自身かなりギリギリまで4月1日から新元号になるものだと思っていました。
実際は新元号の発表が4月1日で、平成の終わりは4月30日で、令和が5月1日からになります。
これに関してもマスコミは、新元号を誰が発表するかとか、いかに情報が漏れないように政府が対策しているかとか、新元号の予想などはするのですが、こうした大事なことは全く報じてくれませんでした。
もしかしたらチラッと伝えてるくらいのことはしたのかもしれませんが、優先順位からすれば何度も最初に説明すべきことです。
私の周りでも3月31日で平成が終わると思っていた人は何人かいましたし、ツイッターなどでも気の早い「平成さようなら」を発言している人をたくさん見かけました。
何も言われなければ年度末ということもあり、そこで平成が終わると思ったとしてもおかしくはありません。
マスコミはそうした最低限の伝えるべきことすらできていないのです。
話は変わりますがNHKでも令和が発表された時の世間の反応として、わざわざ一番最後に女子高生が「違和感しかないんだけど。」と言っている場面を映し出していました。
この部分は生放送ではなくて、お昼すぎくらいに元号発表の特別番組が終わろうとしている場面で編集されたものが流れました。
どうしてこのような印象操作をするのでしょうか。
どんな理由があったとしてもVTRに入れるべきではありません。
そもそも生前退位について最初に報じたのがNHKでした。
その後はわざわざ天皇は歳だからもう十分頑張ったとか、辞めてもいいみたいな偏った意見ばかりを街頭インタビューで流していました。
NHKにしてみれば、スクープとして生前退位の情報を最初に取り上げてから、その話が立ち消えになってしまえば信用を落としてしまうという懸念がもしかしたらあったのかもしれません。
しかし現実に生前退位が行われることになり、新元号も発表されたのですから、もうそこにこだわる必要はありません。
偏向報道ばかりしているうちに癖みたいになってやめられなくなってしまったのでしょうか。
それでもそうした事情があったと考えればまだ理解できなくはありません。
夜になると報道ステーションでも令和が発表された時の世間の様子をVTRにまとめたものが放送されましたが、わざわざ手の込んだテロップまで入れて、聞き取れなかったり聞き間違えている人々を多めに放送していました。
令和という言葉自体はこれまでになかった言葉ですから、いきなり言われれば聞き取りにくかったり聞き間違えることは不思議ではありません。
それを急に地下鉄の階段を上がってきたおばあちゃんとかに、それもわざと聞き取りにくい言い方で「新元号が令和になったのですがどう思いますか?」と聞かれれば「は?」とか「めいわ?えいわ?」みたいな返事になるでしょう。
TBSは前日などに予想に特化した内容で伝える番組がいくつかありましたがどれも当たりませんでした。
元号に詳しい専門家が予想したものが、その番組に出ていた明治天皇の玄孫のタレントに10画以上の漢字は使われていない(近年ではという意味だと思うが)と指摘されて、専門家としての知識の浅さを露呈していたのを見て残念に思いました。
あと、女子高生が選んだとされている1位の安久を推しているようにも見えました。
きっとTBSは新元号に安の字が入っていれば安倍首相に忖度しているとして、猛批判したかった意図が透けて見えるようでした。
安倍首相の件とは別としても、安久はないと思ったし、それになったら嫌だなぁとずっと思っていました。
ひとまず安久じゃなかったことにホッとしています。
本当に安久を女子高生が考えてたくさんの支持を得たのか、とても疑問に思います。
そうだとしたら今の女子高生ってダサくないかみたいな感じがしてしまいました。
新元号は天皇の名前にもなる性質の大事な言葉なので、安久天皇はいいのかな、なんとなく世俗っぽい感じがしなくもないと思います。
あと、令和が万葉集から出典されているように、安久にもそういうのがあるのかどうかも根拠にして欲しいように思いました。
探せばもしかしたら安久の2文字が含まれている句などがあるかもしれませんが、そうではなく単純にこの2文字がいいからというので選んでいるとすればそれで元号が決まることはまずあり得ないような気がします。
官房長官が安久の文字を掲げて、「安全の安の字と久しいの久の文字の組み合わせがいいと思ったからです。」なんて言えないでしょう。
マスコミの統計の取り方が良くないというのもあったのかもしれません。
結果的に令和で良かったと思います。
本当かどうかはわかりませんが、今年の4月1日は13年に1度の嘘を付いてはいけない日というのを聞きました。
ネットで調べてみるとどうやらそれ自体が嘘らしいのですが、1564年から13年周期で嘘を付いてはいけないエイプリルフールがあるという情報が拡散されていました。
ちゃんと計算していないので2019年が本当にあてはまるのか知りませんが、そうだとしても元号発表の4月1日がそういうタイミングだったのってすごいなと思ってしまいました。
偶然だとしても天皇の判断で、そこから政府が対応してこの時期になりましたからね。
そんなようなことを令和が発表された時やその前後に思ったという話でした。
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