日本で新型コロナウイルスの感染が激減した理由を考える

8.10.21

月に1回なんとか更新しているブログで、いつもは月末ギリギリになることが多いのですが、今回は久し振りに月の初旬頃にこれを書いています。


どうなるかはわかりませんが、今月はもしかしたらこれ以外の記事を更新する可能性もあるかもしれません。


早速、本題に入りますが2021年9月の終わり頃から日本での新型コロナウイルスの感染が激減しております。


それについて専門家の多くがハッキリした理由を提示できていない状況です。


あくまでも素人の考えで、間違っていても責任は全く取りませんが、それらしい理由について3つほど書いてみたいと思います。


まず1つ目の理由は夏に猛威を振るったデルタ株が暑さに弱かったのではないかということ。


デルタ株自体がインドで変異したといわれており、現時点で日本以上にワクチン接種の割合が進んでいるというシンガポールでは感染が減っていない状況です。


日本では9月に入って気温の低下とともに感染者が減ってきたなんてことはないでしょうか。


また、デルタ株が暑さで猛威を振るうのならば日本で7~8月頃に感染拡大したことも納得できなくはありません。


ただ、日本でも南の方にあり、おそらく今でも比較的に暖かい沖縄県でも感染者数が減っており、デルタ株が暑さに弱い説は可能性が低いかもしれません。


次に2つ目の理由は7~8月の感染爆発とでもいえる状況が、実はワクチン接種が日本国内で進んだからこそ起きたのではないかという説です。


私は反ワクチンでもなんでもないので誤解しないで頂きたいのですが、ワクチンの有効性の有無の話ではなくて、ワクチン接種のために日本全国で外出する機会が増えたことによる感染拡大の可能性です。


というのも日本では2回のワクチン接種を終えた方の割合が60%を超えたといわれており、1億2000万人の6割ということならば約7200万人が2回のワクチン接種を終えていることになります。


ワクチン接種のデリバリーという話はあまり聞いたことがないので(病院や高齢者施設の一部ではあるのかもしれないですが)、単純に全員がワクチンを接種するために2回外出したとすれば、これだけで1億4400万回分の外出ということになります。


普段は外出しない人でもワクチンを接種するためには出かけないといけないですから、人流(今年になって急に使われ始めた"じんりゅう"は好きな言葉ではありませんが)がこれだけ増えたことになります。


テレビでは緊急事態宣言が発出されているのに人流が増えたと不安を煽りますが、この7~8月にはワクチン接種が大きく進んだ時期でもあり、東京オリンピックの開催で感染爆発したかのようにも報じられていますが、オリンピックは無観客でありオリンピックとは関係ない地域でも感染拡大が起きていました。


つまりオリンピックは関係なくて(些末には影響があったかもしれないですが)、ワクチン接種に伴う外出の増加も加わったことで、感染が広がった可能性です。


もちろんワクチン接種だけではありませんが、コロナ禍において外出を控えていた人も含めて、少なくても去年に比べれば人口の6割が二度は外出しているのですから人流が増えるのは当然だといえます。


そのワクチン接種が進んだことにより、今は大勢の人が接種しに行く状況ではなくなってきたので、感染が減少傾向になってきたようにも見えます。


もし仮にこれが今夏の感染拡大の要因の1つだった場合、早ければ今年の年末か来年に行われるかもしれない3回目の接種により、再び感染拡大する懸念があります。


最後に3つ目の理由ですが、総裁選の出馬を断念してコロナ対策に尽力した菅総理(この記事を書いている頃は前総理)の成果が出ていたかもしれないことです。


テレビの多くは反自民党であり、感染状況が悪化すれば時の内閣を批判しますが、感染状況が良くなっても褒めるようなことはしません。


テレビに出ている専門家の多くは1年半ほどの間に、ほとんど同じ人ばかりになっており、テレビ局にとって都合のいい発言をする人物のみに絞られてきています。


番組の意に反することをいえばテレビに出してもらえなくなりますから、テレビ局に忖度をして、仮に菅内閣によって感染状況が良くなったことを知っていたとしても、なぜ感染が減ったのかわからないの一点張りで、次の六波に備えろみたいなことしか言いません。


ただ、この説も少し厳しいのは、テレビに出なくなった専門家などから菅内閣を称賛する意見が数多く出てくれば覆ることなので、これも可能性は少ないかもしれません。


というわけで3つほど考えてみましたが、それ以外の部分で触れておきたいのは、普通に日本ではワクチンを2回接種した方の割合が6割を超えてきているので、本当にワクチンに効果があるのならば感染が減って当たり前のことなのです。


それなのに日本以上にワクチン接種が進んでいる国でも感染が収まらないのはなぜなのか、と日本のメディアは騒ぎ立てますが、去年の状況を思い出してみて下さい。


そもそも日本は他の国に比べて感染者は少なかったのです。


そのことを忘れて、なぜマスコミはワクチンの接種率だけで比べて、日本の感染者が減った理由がわからないと騒ぐのか、その方がおかしいのです。


むしろ逆で、元々少なかった日本が他の国と同じかそれ以上にワクチン接種が進んだのですから、減って当たり前なのです。


これは去年にも書いたのですが、日本は島国なのでそれだけでも自然と離れ離れになっているからこそ感染症が伝染しにくい可能性があります。


これも今年メディアが「日本はワクチン後進国」と煽り立ててワクチンが進んだ国はマスクを外していると騒ぎましたが、結局ワクチンが行き渡ってもデルタ株の感染拡大が続いたことでマスクはした方がいいということになりました。


むしろ日本ではワクチン接種が遅れたことによってそのようなマスクを外す愚行は行われずに、マスクをする習慣が続く要因にもなり、もしかしたらこれが今になって感染激減に寄与しているのかもしれません。


日本はワクチン接種後も油断しない国だったのです。


結局のところ、日本のメディアが信用できないのは東日本大震災や自然災害におけるテレビ報道などで多くの国民が身に染みており、安易な情報には流されずに自分の身は自分で守るというメディアリテラシーが身に付いているからかもしれません。


このまま収まってくれれば有難いことではあるのですが、引き続き油断せずに一刻も早いコロナの終息(脅威ではない状況でのウィズコロナも含む)ことを願いつつ、この辺で終わりにしたいと思います。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

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