月に1回なんとか更新しているブログで、今月も初旬での更新になりました。
書きたいことはたくさんあるのですが、11月にもう一度ブログを更新できるかどうかはまだわかりません。
今回は10月31日に行われた衆院選挙とそれに伴うテレビの選挙特番について、思ったことを書いていきます。
まず最初に、選挙特番といえば、以前は各テレビ局の報道番組の延長線上にありました。
今でもそのような傾向が続いていますが、数年前にテレビ東京が池上さんを起用してから流れが変わってきたように思います。
それは選挙をいかにわかりやすく伝えるかと同時に政治家をギリギリまで茶化すことです。
そのテレ東の選挙特番が好評だったことから、以後は他局も政治家を茶化すという負の部分を取り入れるようになってきました。
以前、私は選挙特番を録画してまで見ていたことがあり、池上さんの選挙特番は初回の時から録画して見ていたのですが、今回は録画はしたものの見ずに消去しました。
話は少し変わりますが、池上さんはコロナ禍での番組で、すっかり評判を落としてしまい、見る気がなくなってしまったからです。
池上さんはNHKを退社後、フリーになった過程で、仕事をくれて番組を持たせてくれたテレビ朝日には頭が上がらないのだろうと思います。
実際に過去にも池上さんが信用できなくなることがあったのですが、それもテレビ朝日の番組に池上さんが呼ばれて、中国にとって都合のいい解釈で解説していたことがあったからです。
話は元に戻しますが、テレビ出演者からの局への忖度とも受け取れる行為については、また後で出てきます。
そんなわけで、録画していた池上さんの番組は見ずに消去してしまったのですが、ザッピングしながらリアルタイムで色んなチャンネルを見ていたので、一部は池上さんの番組も見ています。
ざっくりとした感想ですが、どの番組も面白いという感じはなく、どちらかといえば消去法的に面白くなさすぎる番組があればチャンネルを変えて、またその番組が面白くなくなればチャンネルを回すという感じで見ていたので、特筆するような良い番組はなかったと思います。
そんな中でもダントツで面白くなかったのがテレビ朝日の報道ステーションで、あまりにも面白くなかったので、後半くらいからは逆にずっとテレビ朝日にしていたくらいです。
そして、一夜明けてみると、SNSなどではTBSの選挙特番での爆笑問題太田さんの大炎上を見かけるようになりました。
TBSの選挙特番は冒頭だけ見て、逆に報ステほどつまらなくなかったからなのか、今にして思えばTBSはほとんど見ていませんでした。
SNSで見かけたのは、主に自民党の議員ばかりに向けられた太田さんの暴言と、自らは立憲民主党に投票したというテレビで発言するには不適切な言動です。
ただ、私はその番組を見ていませんでしたし、芸人さんには寛大な心を持っているので、最初はツイッターなどで寄せられている批判が行き過ぎではないかと思う気持ちもあったのですが、具体的な発言内容を見ていくと、それも一瞬の出来事でした。
それどころか、太田さんを擁護している芸人さんの意見を見て、いわゆる素人が芸人を理解していないみたいな発言にも失望しました。
その後はTBSの選挙特番がTBSの社長案件だったらしいことや太田さんが所属する事務所の社長で妻でもある光代さんのツイッターでの反論であったり(後にアカウントを乗っ取られたことになっていますが)、蓮舫議員と仲良さそうに映っている画像を見るに、単なるお笑い芸人の暴言の問題ではないと判断するようになりました。
そもそもTBSは自民党が嫌いです。
前回の選挙特番だったと思いますが、まだ結婚する前の小泉進次郎さんにホラン千秋さんが仲良さそうにインタビューしていたら、周囲の大人たちがヒステリーを起こしたかのように割って入って終わらせたのがTBSでした。
話がそれるので、ここでは少ししか触れませんが、安倍元首相と仲が良かったTBSの記者がアメリカ支社に飛ばされたり、退社後も色々あって今も係争中なのは有名な話かもしれません。
今回の衆院選挙の前にNHKのニュース7でも言っていたのですが、最大の争点は「政権交代するか」という点なのだそうです。
最大野党の立憲民主党の支持率が5~6%なのに政権交代が起きるとはとても思えませんでしたが、左派メディアは立憲民主党を推しに推して政権交代が起きるという願望にすがっていたのです。
TBSも立憲民主党を推しに推して、選挙特番のMCに太田さんを起用したのは、自民党に厳しい言葉を放つためだったのでしょう。
爆笑問題は昔、業界を干されており、TBSのサンデージャポンは長く続いている彼らのレギュラー番組であり、番組が開始する当初はどんな条件でも飲んでいた可能性が高いです。
そんな爆笑問題の関係者や太田さんが自民党支持者であったならTBSは彼らにレギュラー番組を持たせたり、それが長寿番組になることはあり得たでしょうか?
番組に都合の悪い発言をすれば、容赦なく出演者を切ってきたTBSがですよ(元TBSアナウンサーの小林麻耶さんでさえ突如降板させられたことがありました)。
そう考えれば、太田さんやその関係者たちがTBSに頭が上がらない状況であり、元々はどのような政治思想を持っていたとしても、TBSには逆らうことなんてなく、ゴリ押ししている立憲民主党を支持した上に自民党を下げる発言をするのは当然のことだと思います。
これがTBSだけではないにしてもメディアが盛んに報じた安倍政権に対する「忖度」と同じ構造になっているという皮肉です(むしろ安倍政権に忖度がなかった可能性の方が高いです)。
ゆえにこれは太田さんが責められて終わる問題ではなく、TBSの側にも事の事態を説明したり謝罪する必要がある出来事だと考えています。
太田さんの発言が芸人だからということで有耶無耶するのではなく、本来なら芸人さんはこうした権力構造に忖度なしで切り込むからこそ価値があるのです。
TBSに弱みを握られて恩義を感じている芸人さんがTBSに忖度している発言だからいけないのです。
まずTBSと太田さんの事務所との行き過ぎた癒着はなかったのか、もし仮に太田さんが自民党を支持することがあればサンデージャポンを終了させるような契約もしくは圧力のようなものがなかったかを検証し、公開すべきだと思います。
その上で、なぜTBSは特定の政党(ほとんどが自民党)の議員に向けられた太田さんの行き過ぎた言動を野放しにしていたのか、についても説明が必要です。
当然、番組側は太田さんの発言を注意したり、場合によっては番組中に降板させることもできた立場にあります。
それをしなかったのはテレビ局の側にも責任があるということです。
なので太田さんばかりを叩くのではなく、世間はもっとTBSを批判すべきなのです。
衆院選の結果は自民党が15議席落としたものの、単独で過半数を取り、メディアがゴリ押しする立憲民主党も14議席落とし、議席を30議席増やしたのが維新でした。
これだけ予想を外したメディアには信用どころか役割としての存在が疑問視されてしまいます。
選挙特番の最中でもテレビは「与党の単独過半数は微妙」とか「立憲民主党が議席を増やす可能性」などと報じていました。
事前の世論調査や当日の出口調査の結果は反映されなかったのか、それとも正しく統計を取る能力すら失ってしまったのか、テレビはNHKも含めて願望を垂れ流すだけになってしまいました。
さすがに立憲民主党が最大で40議席以上増やすとしたテレビの予想は、実際の結果とは50議席も乖離があるので恥ずべき事でしょう。
このままでは今後もますますテレビは信用を失い、そんなテレビがゴリ押しする左派政党は当選しにくくなってしまい、結果的に過度の批判にさらされてきた与党が有利になるという構図になりそうです。
以前にも書きましたが、すでにコロナ禍での報道でテレビの信用は失墜しかけています。
テレビは客観的な報道であるべきで、それでも特定の政党を支持したいなら責任も取るべきです。
今でもテレビは大きなメディアですから、なんとかここを一からやり直すつもりで健全化していくことが日本のためにもなることをきちんと考えて欲しいと願いつつ、この辺で終わりにします。
最後まで読んで頂きありがとうございます。