NHKの信頼は地の底を突き抜けて失墜した

17.5.23

月に1回なんとか更新しているブログですが、これで今月は3回目になるので普段より頑張っているかもしれません。


というのも今回の件は、それくらい許せない出来事というか、一線を越えてしまった出来事だと思っています。


ツイッターに何度か分けて投稿することも考えたのですが、文字数が多くなりそうだったのでブログに記すことにしました。


事の発端は2023年5月15日の月曜日です。


NHKのニュースウォッチ9で、21時58分ごろから1分ほどのVTRが流れました。


「戻りつつある日常それぞれの思い」と題して、冒頭はコロナ禍の始まりの頃に日本では大きな話題になったダイアモンドプリンセス号が14秒ほど映っていました。


その流れで「私たちの3年あまり」というテロップが画面の中央に表示されると、次は家族が亡くなられた方の3人のインタビューが流れました。


しかし、この遺族の方達は、NPO法人の駆け込み寺2020の繋ぐ会が運営しているワクチン被害者遺族の会の方達であり、番組ではワクチンへの言及は一切なく、遺族たちが語っている言葉の中にもワクチンというワードは全て切り取られており、まるでコロナで家族を亡くした遺族たちというような形で編集されていました。


実は私はリアルタイムで、この映像を見ていました。


というのも事前に、繋ぐ会の代表の方がツイッターで、遺族の方達がNHKのニュースウォッチ9の取材を受けたので、来週の月曜日に放送されると伝えていたのを見て知っていたからです。


番組放送中には、なかなかその映像が流れず、繋ぐ会の代表の方のツイッターを確認したら、1分のVTRを1分5秒にするかどうかで番組内では協議が行われているということで、この時は5秒も増やすのにそこまでNHKのスタッフが頑張ってくれているんだという風潮がまだ残っていました。


ところがそのVTRが流れた後は空気が一変します。


遺族の方達が勇気を持ってテレビに出て、ワクチン被害の現状を訴えかけていたはずなのに、全てはカットされて、コロナで家族が亡くなった遺族かのように伝えらていたのですから当然のことだと思います。


ツイッターではNHKへの抗議がたくさん見受けられて、ついには読売新聞や朝日新聞などの記事にもなりました。


次の日の5月16日の火曜日の放送では、不適切な内容だったと番組でアナウンサーが謝罪していましたが、なぜこのようなことになったのか、経緯などの説明はありませんでした。


一夜明けて今これを書いているのですが、なぜこのようなことになってしまったのか、自分なりに考えられるパターン2つについて、具体的に書いてみたいと思います。


1つはNHKのスタッフ(下請けかどうかわかりませんが)の中にごく僅かながら良心を持った人が残っていて、何らかの形でワクチン接種の被害について、問題を表面化させたい狙いがあったのではないか、という性善説のパターンです。


NHKは日本の公共放送なのに、なぜか中国の顔色を気にしている側面があります。


しかし東京オリンピックの入場の際には、参加国の順番が日本語読みの五十音順になっていたため、台湾(チャイニーズ・タイペイ)の選手たちが中国(中華人民共和国)よりも先に入場することになりました。


その際にNHKで放送されていた開会式では、中国が主張している「1つの中国」ではなく、台湾を独立国であるようにきちんと紹介していました。


このように普段は権力に飲み込まれて言いなりになっているNHKでも、機会があれば、まともなことを伝えようとする気持ちがほんの少し残っているようです。


このパターンであるならば、テレビでは一切報道されていないワクチン被害を伝えるために、かなり強引な手法にはなってしまいましたが、コロナ禍を振り返るようなVTRの中にあえてワクチン接種後に亡くなられた遺族のインタビューを入れることで、物議を醸し、なし崩し的にテレビでもワクチン被害が伝えられるようになるための切り口になることを狙ったのかもしれません。


ただし、その可能性は低いと言わざるを得ません。


それなら被害者遺族の会に取材を申し込んだ際などに、特に代表の方には、事前にVTRにはワクチン被害の言葉は含まれていないが、議論を呼び起こすためのきっかけになるために協力して頂けないかと伝えて、了承を得ていれば、このようなことは起きなかったでしょう。


もう1つのパターンは、コロナを振り返る内容のVTRを制作することが既に決まっていて、コロナで亡くなられた遺族を取材するのが難しいなどの理由(特に顔出しと名前を出してもらうことなどが)で、ワクチン被害者の会に参加している遺族なら名前も顔も出して活動しているから、ワクチン被害を取材する名目で撮影すれば映像が作れるという性悪説のパターンです。


この可能性の方が高いと見ています。


なぜなら、ネットの朝日新聞の方の記事では、取材を受けた遺族の方へ当時の様子を聞き取りした話も掲載されており、ワクチン被害のことを伝えたいのにNHKの取材では「街に活気が戻っていますが、どう思いますか?」などとワクチンに関係ない質問をされることもあって違和感があったのだそうです。


ということは、あらかじめNHKではコロナ禍を振り返るVTRを作ることが先にあり、最初からワクチン以外の質問に答えている部分を使うつもりだった可能性が高いです。


実際に昨日の謝罪では、家族がワクチンを接種後に亡くなられた遺族だとわかっていながらコロナで亡くなられたかのように伝えてしまい不適切な内容だったようなことに言及しています。


つまりこれは前代未聞の捏造であり、とんでもない大問題です。


民放でもこのレベルのやらせはしないと思いますが、それを国民から受信料を取っている公共放送でやってしまったのです。


昨今でもNHKでは、大河ドラマで日本の建物とは思えないような雑なCGの映像が流れたりして問題になっていましたが、ついに報道番組でもやってしまったのです。


同じNHKのニュース7では、東京のスタジオにいるアナウンサーなどが無駄に全国に出張して中継しているのをよく見かけますし(全国に放送局があるのだから地元の局に任せればいいのに)、ニュースウォッチ9でもまるで約束事になっているかのように歴代のメインキャスターが必ず海外へ取材するようになっています。


どちらのニュース番組も昔ならNHKでは、あり得ないような日本の地域のミス(京都県などの表記)や漢字を読めなかったり、甘すぎる取材などが目に付くようになってきました(小さな電気店を1つだけ取材してクーラーが売れていないと断定して報じるなど)。


潤沢な予算があるはずなのに、なぜこのような民放よりも劣化したような報道番組になってしまうのか。


それはお金の使い方が下手だからです。


お金の使い方が下手だということの中には、不正なことや適切ではないことにお金を使っているという意味も含まれます。


まさにワクチン被害者の遺族の方達を取材して、コロナで亡くなられたように報じることだけを見ても、それを取材しに行くスタッフや編集する際には受信料を元にしたお金が使われているので、間違ったお金の使い方をしています。


もちろん時間を割いて取材に応じてくれた遺族の方達は無償で、嘘のVTRを作ったスタッフたちはそれでお金を得ています。


裏切り行為であり、アナウンサーが謝罪した程度で済まされるはずがありません。


繰り返しになりますが、予算が削られている民放でもあり得ない事実の変更を、国民からの受信料で予算が潤沢なNHKがやってしまったので、NHKの信頼は地の底を突き抜けて失墜しました。


権力に立ち向かう正義であるはずのジャーナリズムがNHKには皆無であり、国に認められたワクチン被害もあるのに、一切報じず、ここ数年で急増している超過死亡にすら触れることはありませんでした。


個人的には以前から、NHKは必要最小限の放送(災害情報や国会中継など)以外は民営化するなどして、受信料を大幅に減らすか、その必要最小限の分なら税金で運用しても良いと考えています。


まともであるのならNHKに公共放送としての必要性はあると思うのですが、職員の犯罪率が高く、昨今ではニュースウォッチ9でも民放のワイドショーのように外国人の発言をナレーションでは声優が演じているような言い方にしていたり、不安を煽るような音楽をかけたりしていて、必要性の根拠が失われてしまいました。


公共放送なのだから、真面目すぎて面白くなくても良いくらいなのに、変に面白くないバラエティ番組などもありますし、考えが偏ったようなキャスティングの番組も数多く見受けられます。


結果的にこのような不祥事が続いてNHKが解体されることになれば、職員たちが自らの腐敗で招いたことですから、これほど残念で矛盾したことはないと思います。


規模を大幅に縮小するしかNHKの解体を免れる方法は存在しないと思いますが、ほんの少しでも良心が残っているならば、必死に改善して公共放送としてのあるべき姿を示して欲しいと思います。


言い出したらキリがないのでそろそろ終わりにします。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

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