フジテレビが本当に変わるためには

12.4.25

月に1回なんとか更新しているブログですが、今月は他の話題を書く予定だったのですが、いわゆるフジテレビの問題で3月31日に第三者委員会の調査報告が出たので、その件に触れてみたいと思います。もしかしたら今月はもう1回更新できるかもしれないですが、まだわかりません。

調査報告の結果ですが、中居氏はWHOの基準での性暴力が認定されたということでした。女性社員を女性アナウンサーと言及し始めたのは驚きました。フジテレビをCXと呼ぶのは知っていましたが、わざわざ弁護士がCXを連呼するのも違和感はあったのですが。

2ヶ月前にこのブログではフィクションという形式で、トラブルの内容を予測してみたのですが、まだ覆されるような情報はなかったので当たっていないかどうかはわかりませんでした。ただ、女性アナウンサーから守秘義務を解除してもいい旨があった一方で、中居さん側は拒否する形になりました。やましいことがなければ中居さんには争う選択肢もあったはずなので、文字通りの性暴力から連想されるような行為があったかは不明ですが、芸能界を辞めるほどの何かはあったのかもしれません。引退する時の声明文では暴力行為はなかったと書いているので、それが本当だったのか嘘だったかだけでも知りたかったのですが。

フジテレビの問題について思うところはたくさんあるのですが、キリがないのでいくつかに絞って書いてみたいと思います。テーマを限定せずに寄り道しながら色々書いてみるかもしれません。

先に書いてしまうと、これだけで終わってしまうかもしれないですが、フジテレビが変わることができるかどうかと考えた場合、答えは絶対にノーです。食い気味で断言できます。

今後は人権について学ぶ講習会などをしながら改善していくようなことをが発表されていましたが、もはや手遅れです。少なくとも今の時点では、まだ改善される前ですから、例え一部の社員以外がまともだったとしても意味はありません。その方法で改善できると思うのなら、改善が確認されるまで放送をやめて停波しなくてはなりません。なぜなら今の時点では、まだ変わる前なのですから、問題がある社員でフジテレビが運用されていることになるからです。食中毒を起こした飲食店が営業停止もなく、これから講習会を開いて改善していくからこのままの店舗や環境で営業を続けるのと同様にあり得ないことです。日本は電波利権に甘すぎます。

中居さんがレギュラーで出ていた番組の1つである「だれかtoなかい(まつもtoなかいから改名)」が終了してからはMr.サンデーがその時間も放送を拡大して行われることになりました。早速、フジテレビの問題について議論したかといえば、元フジテレビの大先輩にあたるアナウンサーが私なら断れる、そういう人もいるかのような発言もあり、物議を醸しました。被害を受けた女性アナウンサーが断れるかどうかをいうのであれば、タレントやスポンサーから女子アナなどを会合の場に呼びたいという要望をそもそもフジテレビの社員がきっぱり断るべきなのです。勉強になるとか人脈を広げられるからというのは方便でしかありません。実際に第三者委員会の報告では男女問わずみたいですが、タレントや芸能事務所やスポンサーなどの会合の場に容姿や年齢で女性社員を選んで連れて行くことが常態化していたような記述があったようです。この時点でこの問題はクロなのです。

フジテレビの問題があるとすれば、女子アナなどに性接待の強要があったかどうかというところに視点が行きがちかもしれないですが、通常の接待への強要があった時点でアウトだと思っています。実際は容姿や年齢で接待要員が選ばれていたのですから、完全にアウトです。

フジテレビは放送局です。電波は公的なものを安い値段で利用している立場です。そこにもし同じくらいのギャラや仕事内容で、他のテレビ局との依頼が重なってしまった時に、フジテレビは美人のアナウンサーを飲みの場に連れて来たからこっちにしようとなってしまっては絶対にいけないのです。スポンサーにしてみても同じような金額でCMを流すのに、フジテレビは可愛いアナウンサーを連れてきてくれたとかで決まってしまっては、他のテレビ局は不当に不利な立場に置かれていることになります。少なくとも上場企業でもあるのに、このような仕事の取り方をする接待を行なっていたら完全にアウトでしょう。これでよく森元総理の女性の話は長い発言(これ自体も切り取り発言ですが)や吉野家の元役員の生娘シャブ漬け戦略をテレビで批判できたなと思います。フジテレビの場合は発言だけでなく、実際に女性社員を接待要員にしていたのですから、言葉による女性蔑視どころではなく、もっと悪質なものだったのです。

本来は悪いことをしていない可能性もあるから社員Bなどと、名前を出さずに伝えられているプロデューサーですが、中居さんのトラブルがあった当日に関与していないというだけで、数々の悪行が出ているのですから、もう匿名である必要はないと思うのですが。ホテルのスイートルームで遊んだお金をフジテレビの番組の制作費で落とすようなこともしていたので、株主とか怒らないんですかね。普通なら即刻解雇だと思うのですが、フジテレビは未だに社員Bとして名前を明かさず、処罰などもしていないようです。

そういえば社員Bがプロデューサーをしていて3月に終わったワイドナショーでは中居さんの騒動後、番組では何の説明もなく、長年この番組に出演していた犬塚弁護士が全く出なくなってしまいました。中居さん側の弁護士に就いたからだと噂されていますが、せめて視聴者に向けて、犬塚弁護士が諸事情で出られなくなってしまったこと、今後も番組終了まで出演する見込みはないことだけでも伝えるべきでした。長く番組を視聴している人にとっても数少ないフジテレビの味方のような人にとっても何も説明しないのは不義理です。自分は深夜に放送されていた頃から視聴していて、松本さんが出なくなってからもしばらくは見ていたのですが、安藤優子氏や元NHKの岩田明子さんが出る頻度が増えていってから見なくなってしまいました。これなども視聴者の意見を聞かずに番組がゴリ押しした結果でしょう。

安藤優子さんで思い出したのは以前フジテレビの平日の午後2時台にグッディ!という番組の司会をされていたのですが、猛暑の中でリポーターに熱中症と思われるような症状が出始めて呂律が回らなくなっていたのをスタジオから嘲笑ってリポートを続けさせたパワハラの疑いがありました。疑いというか生放送なので証拠は残っているのですが。その年の秋でグッディの番組終了が決まり、結局この件について安藤さんは一度も謝罪などせずに終わってしまいました。それどころかワイドナショーでゲストに出た際に、番組名は出しませんでしたが、こっちは悪くないのに謝れみたいなことをSNSで言う人がいる(かなり前なのでニュアンスは結構違うかもしれませんが)ようなことを言ってて驚いたことがあります。フジテレビの件でもそういったことは見たことも聞いたこともないと全面的に否定したらしいですが、パワハラをパワハラだと思っていないようなので、その意見もどうかと思います。

また話が少しそれますが、過去にアナウンス室の女子アナで別の部署へ異動になり、その後フジテレビを退社した元社員もSNSで「上納なんて見たことも聞いたこともない」旨の発言をしていたのを見かけたことがあります。しかし、こういうのこそ元いた会社を擁護するためなのかわかりませんが悪質な言動である可能性があります。文面から判断するに「上納」という言葉を否定しているだけで、性接待やそこまでいかないにしても会合の場に連れて行かれることまでを否定しているのではないのです。上納文化という言い方は文春の表現なので、上納という言葉がフジテレビで使われていたわけではありません。意図的かはわかりませんが、どこかミスリードのように感じるのです。実際に第三者委員会の報告では容姿や年齢で選んで会合の場に連れて行くことがあったとされているので、その上納を否定した元女子アナが全く知らなかったとすれば、単純に選ばれていなかったということになるのかもしれません。上層部の一部では会合の場に連れて行く女性社員たちを喜び組と呼んでいたとされる報告もありました。

話がそれてしまいましたが、他にもこれも3月で終わっためざまし8でも兵庫県知事を殺人だとするコメンテーターの発言を謝罪することはありませんでした。元々フジテレビは明るそうな社風のイメージとは真逆で、かなり隠蔽体質な企業なのです。その影響なのか知りませんが、なぜかフジテレビでは終わるのが決まっている番組での問題発言や行為は謝罪しなくても全く触れなくてもいいと思っている節があります。その極度の隠蔽体質が人権の講習を受けたくらいで変わることができるとは到底思えないのです。

さて、ここからようやく本題のフジテレビが本当に変わるためにはどうすればいいかですが、6月には株主総会があり、そこで経営陣の入れ替えなどが起きて大幅に変わっていく可能性がすでにあるのですが、それ以外の部分で、本来ならこうやって変わるべきだと思っていることを書いていきます。というか本来なら6月の株主総会を待たずに緊急の性質の場を設けて株主に説明したり、今後の経営方針を伺うなりすれば良いのに、そういうところから何もできていないのがフジテレビです。それをテレビで放送したり、ネットで行うだけでもフジテレビが変わったなとたくさんの人に思ってもらえるチャンスだったのですが、やっぱりできないのです。

まず最初にやるべきことは報道から変えていくことです。先ほども書きましたが、フジテレビのグッディやワイドナショー、めざまし8など、こういう番組はフジテレビだけでなく、今の日本のオールドメディアとも呼ばれるマスコミの悪い点ばかりが凝縮されているので、今後は一切やらないことです。イット!でも大谷選手のプライバシーを侵害して謝るどころか、番組内で大谷選手に会いたければ家じゃなくて試合を観に行けと、なぜか視聴者が悪いかのような声明を出していました。司会をしている元NHKの青井アナのパワハラもあったようですが、この番組では愛子さまが視察されたニュースの字幕放送で漢字を間違えて刺殺されていると表記するような番組ですし、どっちが悪くて叱責することになったのか、という話にもなってきます。

やるなら馬鹿が付くくらい真面目なニュース番組をやるべきです。面白くなくてもいいからちゃんと客観的にテレビのタブーとかも設けずに、ちゃんとSNSで話題になっている部分なども確認が取れたら伝えるべきです。真偽がわからなかったとしてもSNSではこのように考えている人がいるくらいは伝えてもいいんじゃないでしょうか。実際に今のフジテレビはスポンサーの9割が離れたままなのですから、今まで通りのフジテレビの番組をする必要はなく、予算を削って地味だけど、まともな報道番組をやったところでそこに文句をいうスポンサーがいたら逆に変だと思うのですが。視聴者にこの番組はテレビなのによくやっているとSNSなどで評判になれば、そこで初めてフジテレビは変わることができるかもしれないと期待することができます。

1つ具体例を挙げると、フジメディアHDを辞任した日枝氏をフジテレビの番組で取材すれがいいのです。入院療養中だとされていますが、寝間着姿でも構いません。受け答えができないほどの症状でなければ、いくらか調子のいい時もあるでしょう。フジテレビの番組では大谷選手の元通訳だった水原氏のアメリカにある親の自宅まで突撃取材しています。兵庫県知事の件で選挙を手伝った会社の女社長のアパートにも突撃しています。ダチョウ倶楽部の上島さんが亡くなられた次の日の朝には自宅前から中継しています。それが自社の元職員で親会社の元トップに一言も話を聞きに行けないとは情けないです。むしろ日枝氏から何か一言あるべきです。

めざまし8の後に始まったサンシャインのような番組は求められていないのです。そもそもめざまし8よりも前のとくダネ!では被災地で家族を亡くされた方にリポーターが「今どんな気持ちですか?」と質問しているのを何度か見て心を痛めたことがあります。それこそ人権意識に欠いた対応で、フジテレビの至らない点です。しかもそのリポーターはその後、北海道のフジテレビ系列のUHBでレギュラー番組の司会に抜擢されたことがあります。女性社員を上納したB社員が出世したように、フジの社員かは知りませんが被災地で人とは思えない質問をする(させられたのかも含む)リポーターが地方で番組を持たせてもらえたのです。その番組はすぐに終わりましたが。

今でもフジテレビを含む他のテレビ局ではワイドショーのような情報番組でネットを見ない年配層などを洗脳し続けています。不安を煽る大ボリュームの音楽が流れるような演出やトランプ大統領の日本語吹き替えを声優が横暴な人物かのように演じて印象操作することもよくあります。SNSでは話題になっているのにテレビでは伝えなかったり、伝えたとしてもどの局も同じ意見、同じくらいの時間帯に放送しています。SNSを敵対視するのではなく、上手く活用しなくてはいけないのですが、どこまでも逃げ続け、隠蔽し続けます。

新社長の会見ではフジテレビの良い部分を残しながら改善していくような発言もありましたが、「面白くなければテレビじゃない」を捨てなければ、フジテレビの改善はありません。フジテレビらしさを完全に消し去って、真面目すぎるくらい真面目な報道番組をやってから視聴者の信用を取り戻すことが一番大事なことだと思います。それができていない時点でフジテレビは終わるべきなのです。

チャラチャラしたバラエティ番組をやるくらいならしばらくは古典落語を流した方が良いでしょう。予算も抑えることができます。無理に高額な番組を続けるよりもドラマやアニメの再放送をした方が良いでしょう。SNSかフジテレビのホームページで過去のどの番組が見たいかアンケートを取って、上位の番組を流せば視聴率は確実に取れます。スポンサーの9割が離れたままなのに、なぜわざわざ視聴率が取れない番組を作っているのか理解に苦しみます。

対応次第では広告収入が年に数百億円の規模で変わってくるのに、全然何もできていません。もっと頭を下げたり、過去の反省をしたり、視聴者と向き合ってオープンな意見をやり取りできるような番組などもやるべきだと思っています。

まだまだ書きたいことはあるのですが、これくらいにします。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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