月に1回なんとか更新しているブログですが、今なんとか時間を見つけてこれを書いています。
近況というか、気象に関するテレビの報道や先月の記事に書いたいわゆる2025年7月の予知夢などについて触れてから本題に入ります。
昨日と今日は北海道の一部地域で観測史上最も降水量が多い大雨になりました。先週は熊本県などで大雨特別警報が出て大きな被害が起き、現時点では激甚災害に指定される方針が出されています。7月30日にはカムチャツカ半島付近でマグニチュード8.8の大地震が発生し、日本にも津波警報が出ました。結果的に津波で大きな被害はありませんでしたが、これを過剰に伝えていたテレビ報道は大雨特別警報の時も危機感を持ってもっと伝えるべきなんじゃないかと思いました。
特にNHKは大雨の被害が起きている地方の局では伝えているかもしれませんが、大雨特別警報や緊急安全確保が出るレベルの災害は津波警報のように予定していたニュースや番組を取りやめてでも全国放送で伝えるべきだと思います。そのための公共放送ではないでしょうか。もし自分が住んでいるところは雨が降っていないのに、遠くの別の地方で起きている大雨特別警報のせいで朝ドラの再放送が見られなかったと苦情をいう人がいたら、そっちの方がおかしいでしょう。あと、緊急安全確保に関する周知が全然できていないと思います。避難指示は全員避難しろという警告ですが、緊急安全確保はこれから避難に向かう状況ではなく、少しでも命が助かるように安全な場所を確保するという性質のものなのでしょう。日頃からきちんと伝えておかないと、この度の大雨特別警報でも避難に向かう途中で命を落としたであろう事例が見受けられます。
テレビ報道によって1人でも命を救いたいと本気で思っているなら、地震や津波以外にも大雨特別警報や台風などももっと危機感を持って対応すべきです。特にNHKは公共放送なので役割を果たすべきでしょう。今日は休日でNHKのお昼のニュースを見ていたら東北地方で危険な大雨を伝えたのが番組が終わる間際であり、それもさらっと伝えて終わりです。繰り返しになりますが、その地方の局ではきちんと伝えているのかもしれませんが、これからその地方に向かう人や故郷がその場所である人もいるでしょうから、地方を軽視せず、災害の規模に応じて、臨機応変に全国放送でも伝えるなど対応して欲しいです。
あとこれは余談になるかもしれないですが地方局のことも書いてみます。日本テレビの北海道ローカルのSTVは地元でも大変人気のあるテレビ局です。ラジオも人気があります。今回の津波警報の際には日本テレビではなくSTVで緊急番組を放送して、北海道の状況などを詳しく伝えていたので良かった側面もあったのですが、そういうマニュアルでもあるのか、避難から帰宅した人に対してもすぐまた避難しろと呼びかける場面が多々ありました。これは日本固有の本音と建前の部分もあるかもしれないですが、テレビで逃げろ逃げろと盛んに伝えて避難したのはいいものの、実際に報道されている規模の津波が来ず、避難疲れもあり、正直にいうと数時間後には帰宅してしまった人は自分の近所でも多かったです。それを不安になりながら家で待機してテレビを見ている時に、すぐまた避難しろと言われ続け、それをスルーしながら本当に津波が来ないか確認しているうちに、童話の狼少年のように警告が受け入れられないようになってしまいます。そういう側面もあるので、帰宅してきてもすぐまた逃げろと連呼するのは悪い影響の方が出てしまう可能性があります。他にも昨日の朝の情報番組では天気予報の前に気象に関するクイズのコーナーがあり、それを視聴者に強制するような時間は不要だと思います。せめて天気予報の後にやってください。しかも北海道の地域によっては観測史上で最も雨が降るほどの大雨になったのに、天気予報はいつものようにさらっと伝えて終わりでした。他のテレビ局はエンタメ情報だったので、もっと不要だったのですが、道民が信頼するSTVだからこそ今後の改善に期待したいので書いてみました。
次は例の予言の件です。
先月の記事で2025年7月に起きるという大災害の予知夢の件で、それを信じた人がいる香港などから日本への観光客が減少傾向にあるとして科学的な根拠がない情報を信じるなと伝えたNHKなどの日本のメディアは、もし本当に大災害が起きたら責任を取れるのかと題して、色々と書いてみました。
実際には6月下旬くらいからトカラ列島で観測史上最多となる2000回を超える群発地震が発生し、7月30日にロシアで大地震があり、日本にも津波が押し寄せました。予知夢の内容ほどではありませんでしたが、日本のテレビでは過剰に津波を煽って注意を促したのですから、結果的に予知夢を見たという漫画家と同じく実際に起きたものよりも規模を大きく吹聴したことになるのが皮肉です。しかもそれは規模の話ではなく、信じるなと言っていた情報が少なからず当たっていたのに何も反省していません。
あらためて予知夢を見たという漫画家について考えると、1999年に出版した書籍の表紙に描かれた2011年3月が東日本大震災を予言していたのではないかと出版からしばらく経ってから注目を集め、そこから書籍の完全版を出版する話が持ち上がり、そこで追加されたのが2025年7月の大災害です。これを指摘する人はあまりいないかもしれないですが、発端となった2011年3月の時も日付がなく、主に東北地方で大きな被害が起こることも語られていたわけではありません。そう考えると、当初は7月5日だった予言が途中で7月いっぱいまで有効だと主張を変えた部分はありましたが、日付に関係なく7月ということや予言とは異なるところで大地震が起きて津波が発生したことは2011年3月と共通しています。つまり場所や日時までは当てられないものの、結果として年月とその時期にどこかで大きな地震が起きるということは的中したのではないかという気がするのです。科学的なことではないのは当然ですが、みだりに否定せず、防災意識を高めて備えるという方向で伝えることはできなかったのでしょうか。
これを当たっているかどうかと判断するのは人それぞれになるかと思います。しかし、もし本当にあの時、津波警報の通りに3メートルクラスの津波が押し寄せていたら、被害は大きかったでしょう。予知夢によって備えていた人がいたらいくらか被害を抑えられることができました。結果的に良い方向に働いたのではないかと個人的には思っています。それにしても東日本大震災や今回のカムチャツカ半島の大地震は観測してから10位以内に入る大きな地震であり、その2回だけを月単位までピンポイントで当てたと考えれば、確率的にも稀有な予言だったのではないでしょうか。
大きな地震が起こるのは有感地震が減ってからだと考えている人もいるので、むしろ警戒すべきはこれからだと思っています。警戒を怠らず、非常事態に備えることが大切です。
ここからが本題に入ります。
あれほど2025年7月の予言を信じるなと、科学的根拠がないものは信じるなと、伝えてきた日本のテレビなどのオールドメディアですが、2025年8月1日にアメリカCDCが中国広東省への渡航警戒レベルを2にしたことは伝えていません。
一応、面倒なのですが一言いいますと、Xで例えばNHKでこのニュース伝えてないよな?みたいなことをポストすると、わざわざこの時に伝えていましたよとリプを送ってきてマウントを取ろうとしてくる人がたまにいます。この場合の伝えていないというのは、自分が見た範囲では伝えていないことだったり、このタイミングで今日のニュースで伝えるべきことだと思うのに伝えていなかったという趣旨が含まれるので、やめて欲しいと思います。毎回いつも無駄なやり取りが発生するので。
その上で、その渡航警戒レベルの話ですが、4段階あって、レベル4が渡航してはいけないレベル、レベル3は不要不急で行ってはいけないレベル、レベル2は警戒強化となっています。ざっくりですがレベルの内容は生成AIで確認しました。CDCの公式サイトを見たら8月15日にアップデートされて今も発令中です。最近YouTubeでアメリカのニュース番組をよく見ていて、その時に伝えていました。蚊が媒介する伝染病のようで、チクングニア熱というそうです。人から人へは感染しませんが、感染者が日本に来て、その人が日本の蚊に刺され、その蚊が日本人を刺したら感染することはあるようです。感染すると様々な症状がありますが、発熱が治まるのが7日から10日程度で、関節痛が半年から一年ほど続く厄介な疾病です。なぜこれを日本のメディアでは伝えないのでしょうか?
香港などから日本への観光客が減った時は科学的な根拠のない情報を信じるなと断言しておきながら、CDCが科学的な根拠をもとに中国の一部地域への渡航を制限しているのを日本のメディアが伝えないのはどういうことなのでしょうか?
たまに大文字を使ってみました。
海外のニュース番組を見てから日本の報道番組を見ているとレベルの低さに呆れてしまいます。NHKも含めてレベルが低すぎます。先々月の記事にも書きましたが、NHKのニュース7は見出し一覧に表示されている2〜3文字テロップをまずやめるべきです。天皇に関するニュースではテロップがなかったりします。そんな中途半端な気持ちでやってるなら即刻やめるべきでしょう。ちなみに日本のこうしたニュース番組での不安を煽る音楽が大嫌いで、10年以上前から批判してきたのですが、最近になってフジテレビのサンシャインという番組ではVTR中の音楽を音声切替で消去とまでいかなくても音をかなり軽減して気にならないくらいにできるようになりました。この試みは応援したいので触れてみました。他の番組や局も見習って欲しいです。
話を元に戻すと、海外から中国への旅行客が減少している可能性があります。アメリカから行くのは警戒されているのですから日本人なら大丈夫ということはないでしょう。そのためなのか、この前フジテレビのめざましテレビをたまたま見ていたら、お天気お姉さんがなぜか番組スタッフと同伴で香港に旅行して、香港の観光スポットを紹介するという違和感のある映像が急に流れていました。去年末から色んな問題が発覚してスポンサーが離れ、去年より400億円とか売り上げが減っているはずのフジテレビでなぜ急に香港旅行を特集しているのでしょうか。そのお金はどこから出ているのか謎です。香港は警戒が出ていない地域ですが、普通に考えて中国の広東省が渡航警戒レベル2になっていたら、中国自体に行かない判断をする人もいると思います。フジテレビでは去年の27時間テレビでTEMUやBYDなどの中国企業が特別なスポンサーとして紹介されていたくらいですから、中国への旅行者減少やフジのスポンサー減少などでそのような流れが出てきたのかと考えるのは邪推しすぎなのでしょうか。先程の同じフジテレビのサンシャインの試みは応援したいのですが、怪しい部分は残っていて懸念されるといった状況でしょうか。
加えて8月8日にアメリカのCDCの建物が襲撃されて警察官1人が犠牲になったニュースも日本のメディアでは伝えていません。
コロナワクチンを接種してから調子が悪くなり、CDCを逆恨みしての犯行だと伝えられています。犯人は襲撃後に自らの命を断ちました。
これと中国への渡航警戒は別の件だと思いますが、コロナ禍ではアメリカのCDCが言ったことは絶対であるかのように報じていた日本のテレビなどがこれらの件に触れないのは不気味ですらあります。伝えることで何か不都合があるのでしょうか。
話題は最初の方に戻りますが、そもそもカムチャツカ半島での大地震に関して、続報がなさすぎます。日本のメディアはトルコや台湾で大地震が起きた時には現地で取材までして、テレビ朝日の報道ステーションでは現地の人から邪魔だと言われても中継を続けていたのを覚えています。何年も前ですが中国で大地震が起きた次の日にはテレビ朝日でドラえもん募金を募っていた記憶もあります。テレビ朝日だけではありませんが、ロシアに現地取材しに行かないのはなぜなのでしょうか。せめて理由があるなら、その理由を伝えてロシアの地震については伝えられませんということはできるはずです。東日本大震災に匹敵するほどの大地震が起きているのですから、ロシアでも規模の大きい余震が続いたりしているのではないのでしょうか。日本のメディアが伝えないので被害の規模なども何も見えてきません。ちなみにアメリカのニュース番組ではロシアで地震が起きた時の様子などは結構伝えていて、日本に津波警報が出て避難している様子やハワイでも避難するために車が渋滞する様子も伝えていました。たまたま自分が見たニュース番組がそうだっただけかもしれないですが、ハワイに津波が来た場合のシミュレーションの映像も流れていました。日本の地震報道では専門家が出てきてプレートの動きがどうのという説明になりがちですが、それは気象庁でも行なっているので、こういう津波が来たシミュレーションの映像を流した方が視聴者に津波の脅威が伝わって備える気持ちになると思うので是非やって欲しいと思います。
他にも甲子園の出場を辞退した広陵高校の件や先月の参院選における民主主義を否定するようなメディアの暴言など、テレビが余計なことをしたり、同じ過ちを繰り返したり、伝えるべきことを伝えなかったり、たくさんの問題点がありますが、今回はこの辺りにしようと思います。
いつまで経っても日本のテレビの災害報道は改善されていないようです。今回の津波警報ではテレビを消した方が精神的な安心が大きかったです。どこまでいってもテレビの情報は役に立たないか、まともに受け止めない方がいいことがわかりました。
今回はテレビにおける災害報道のあり方が多くなってしまいましたが、また機会があれば、他の分野での問題点についても書いてみたいと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございます。