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アルバイトテロ(不適切動画)は会社が1番悪い

| 20.2.19
最近またファストフードのチェーン店などで不適切な動画が拡散されるようになってきました。

前からこの手の動画について思うことがあったので、あくまでも個人の見解ですが書いていきたいと思います。

ああいうことをしている人の気持ちは理解し難いものがあるし、罰せられたりすればいいと思う部分はあります。

でも1番悪いのは会社でしょう。

調理場にスマホを持ち込むことが可能な時点で、従業員の管理の仕方がずさんだと言わざるを得ません。

食べ物を粗末にしたり、不衛生なことをして問題になっていますが、スマホだって綺麗なものとはいえません。

それを調理場に持って来れる時点で不衛生なのです。

別の角度から見れば、不適切な動画が撮影されている飲食店やレストランというのは会社の責任者とはいえないレベルの従業員に仕事を任せているということです。

金庫に鍵を閉めず防犯カメラも設置していない会社で、お金を盗まれたと騒いでいるようなものです。

店舗運営というか、作業の手順などに穴があるというだけのことなんですよね。

そういった不適切な行為が行われていないチェーン店だってたくさんあるはずです。

それがいいかどうかは別にして、今では有名なファミレスのチェーン店でバイトしていた友人から聞いた話があります。

名前は伏せますが当時はそれほど店が多くありませんでした。

その会社では朝の朝礼から何から監視されていて、映像や音声を録画しないとやってはいけない作業などもあったそうです。

今でもその店がそうなのかは知りませんが、私は当時その話を聞いて、アルバイトにそこまでさせるのは気が重いというか、割に合わないように思っていました。

でもそのチェーン店では今のところ、同様の不祥事が起きていないことを考えると、昔から従業員の不正などに考慮して対策していたということになるのかもしれません。

その分、コストが掛かったり、そのコストが商品に少なからず乗せられていれば、同業の他店よりも値段が上がり競争に不利になります。

しかし、結果としてそこに配慮しなかったチェーン店の方が、不適切な動画が拡散されてしまって信用を落とすことになるんですね。

会社の管理が行き届いていないことが原因です。

不適切な動画が拡散されていればその事実が発覚しますが、やろうと思えば産業スパイなどが店舗運営を調べて持って変えることなどやり放題です。

そうした拡散されていない不祥事も裏で起きていることでしょう。

次に悪いのは行政です。

保健所などは各市町村が管轄していると思うので(間違っていたらすみません)、全国チェーンの店で何かあっても営業停止にすることができるのは問題を起こした店舗のみになるでしょう。

その上、不適切な動画が証拠として残っていても、その店が食中毒などを起こしていない場合は営業を停止させることすらできない場合がほとんどだと思います。

1店舗でそういうことが起きたら、全国の店舗が営業停止になるということになれば、運営会社は目の色を変えて対応せざるを得なくなります。

そういう法規制になっていれば、こうしたことが起きることは極力少なくなります。

その次に悪いのはマスコミです。

なぜ不適切な動画をわざわざテレビで放送するのでしょうか?

見る人を不快にさせる動画なのに、ニュースにするたびにわざわざ流します。

動画の撮影者などに許可は得ていませんよね?

地上波の放送をネットに上げれば違法だという意見広告(CM)まで流しているのに、ネットの動画は勝手に放送していいんですか?

わざわざインターネットと関わりがない層にまで、テレビニュースで伝えるのはどうかと思います。

そして、ここからは問題を起こした従業員の心理状況などを考えてみたいと思います。

私自身、過去にチェーン店で働いていたことがあります。

食品は扱っていませんでしたが、チェーン店ならではの独特な環境に身を置いていました。

会社にもよると思いますが、そこでは従業員は人間扱いされていませんでした。

道具みたいなものです。

一生懸命頑張ってそこそこできる社員が1番評価されていて、顧客が多かったり仕事ができてもむしろ上司のコンプレックスみたいことで、低評価される世界です。

うつ病の社員には頑張って働けと言い(1番言ってはいけない言葉だそうです)、具合いが悪くて倒れそうになっている社員には気合いを入れろと言われて終わりです。

中身のない朝礼や終礼が長くなり、風邪の子供を家に残しているシングルマザーのパートさんが早く終わらせて下さいと泣いて懇願する空間です。

もちろん話が長いだけで残業代など出ません。

疲労からちょっとした軽微なミス(客も見ていなくて全く問題がない範囲)のことでも、終礼でみんなの前で注意されて、1人のミスは全員の連帯責任となり、それだけで今日は全然ダメでしたねという評価で締めくくられます。

でも無難にその中に入れば、給料がもらえて家族を養っていけるのです。

その職場では名前を伏せていても、ここでは書けないくらい従業員の心が荒んでいました。

もちろん全員ではありませんが。

その後、その会社を辞めてから、そこまで大きな規模ではありませんが、あるファストフードのチェーン店で採用されたことがあります。

とにかく多忙らしく、私一人だけでDVDを見ることになりました。

内容もひどいものです。

チェーン店というのはどの店舗でも一定の質が求められるというか、それが理想みたいなところがあります。

でも人が集まらない店では、いかに言うことを聞かないやつを動かすかみたいな感じの教育になるんですね。

愚民化政策のようなもので、とてもではありませんが見ていて気が滅入ってしまうような内容でした。

そのDVDでは、朝礼などで経営者が考えた企業理念みたいなのを唱和しないといけないようでしたが、アニマル浜口さんみたいにガッハッハ!ガッハッハ!とやらないといけないようでした。

パワハラが騒がれている今の時代でも、チェーン店ではこうした無茶な強要が普通に続いているところがあるのです。

DVDを見終わったあとに、そこの店長らしき人に報告すると、「見ていて忙しいのがわからないのか。」と怒られました。

店長らしき人は厨房の中にいたので、他の従業員に伝えてもらうようにしたので、中の様子などはわかりません。

そこにいた従業員たちからも明らかに歓迎されている様子はなく、しばらくいれば打ち解ける可能性もあったかもしれませんが、しんどいなと思いました。

結果的に前にいた会社よりもひどいと思うことが立て続けにあったので、研修期間の間に辞めることになりました。

逆にやむを得ない理由で、その会社に居続けなくてはいけなかったとしたら、やはり私の心は相当すさんだものになっていたと思います。

ましてやそれが10代かハタチそこそこで、周りにも共感できる同じ世代の若者がいて、会社への不満を共有できたらと思うと、ああいう形の不適切な動画が撮影される気持ちが理解できないこともありません。

もちろんやってはいけないことですし、私だったら絶対やらないでしょう。

その前に会社を辞めると思います。

それを思うと、会社への不満がなかったらああいう動画は撮らないでしょうね。

ああいうところはアルバイトだけではなく、社員や店長クラスまで心が荒みきっている場合があります。

何か個性とかやりがいみたいなものを奪われながら生きて行かないといけないのです。

そして、チェーン店にありがちなのが、運営会社だったり本社からの抜き打ちの調査です。

それは先ほどと同じようにほんの軽微なミスでさえ許されない理不尽な評価で、おまえたちは全然ダメだったねで終わりです。

現代的なコーチングとは真逆のことが行われているのです。

コーチングではまず現状では達成できない向こう側に目標を設定するところから始めます。

チェーン店ではアルバイトにも、会社にどう貢献するか文章を書かせて提出させるところもあります。

ミュージシャンになりたくて、生活のためにバイトしていたとしても、将来その会社で社員になって店長になるみたいなことを強要させられるのです。

本当の自分の夢なんて書いたら評価が下がって時給が上がらなくなるのです。

そういう会社はどのみち上手くいかなくなるでしょうが、残念なことに利益は出るのでなかなか潰れることはありません。

人間性を奪い道具として働かせているのですから当然お金は稼ぐのです。

それは長い間、たくさんの人の人生を奪っていくのです。

学校で何か事件があればマスコミは子どもたちの心のケアがどうのと報じます。

大人も心のケアが必要です。

それも平常時から異常なことが起きているので、もっと必要かもしれません。

しかし、合理的な会社運営のためにそういうものは考慮されていません。

アルバイトテロが単純にバカッターとかアホとかいう前に、そのチェーン店の会社のあり方がまっとうであるか調査すべきです。

場合によってはマスコミが1番悪いともいえます。

不適切な動画はテレビで流すのに、どの局も当人に取材したりはしません。

会社への不満はありそうなので、モザイクでも掛けて聞いてあげるだけでも良さそうです。

被害にあった会社側はテレビ局のスポンサーであることが多いので、イメージを悪くさせたくないのでしょうか。

ここで、大事なことを書きます。

本当のテロが起きたらどうするの?

食品に青酸カリや毒物を混入させて、人がたくさん死んでしまうことがあったら取り返しがつかないことになります。

問題が起きているチェーン店の特徴は、コストダウンのためにアルバイトなどに大事な仕事を任せて、責任者が管理していないからスマホを持ち込んで撮影出来てしまうという共通点があります。

管理していないのですから、食べ物に毒を入れることなど容易にできるはずです。

だからこそ、この件はアホな従業員で済ませてはいけない問題なのです。

早急にチェーン店の運営は許可制にして、仕組みとして管理不足になっている会社には免許を与えないようにしなければいけません。

もしくはそういうチェーン店の団体が基準を定めて、一定の条件を満たしているチェーン店しか掲げてはいけない額縁みたいなのを用意したほうがいいと思います。

会社側が正義感で従業員を訴えた、みたいなのもツイッターで見ましたが、そういう会社ではまた同様のことが起きる可能性が高いです。

それ以上に、毒物混入の危険性もあるくらい管理不足なので、アルバイトテロが起きた会社はまず十分に反省して、お客への謝罪と、業務内容を改善することを約束しなければいけません。

ここで書いたことが起きないことを祈りますが、おそらく現状ではこうしたチェーン店には重大な穴が空いたままであることを危惧しつつ話を終わりにしたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
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