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シリアの問題を解決する方法

| 12.5.17

 今回はシリアの問題について書いてみようと思います。

 シリアの問題といえば大きく分けて2つあるかと思いますが、1つはシリア国内でのアサド政権と民主化を志す反政府的な勢力との内紛、もう1つはその内紛によってシリアから国外へと逃亡を余儀なくされたシリア人の難民の問題があるかと思います。

 ここではシリア国内での内紛が収束して解決すれば、難民の問題も自然と解決するであろうという前提をもとにして、国内での紛争をいかに終わらせるかについて書いてみようと思います。

 またいつもながら素人の見解ですので、間違ったことを書いたり、そんなの無理だろうという内容になるかもしれませんので、了承して頂けた方のみ続きをお読み下さい。

 まず始めに、シリア国内での紛争はなぜ起こったのでしょうか。

 これは独裁国が点在している中東やアフリカなどの地域において、数年前に「アラブの春」という民主化運動の流れが起きたことに端を発しているといわれています。

 エジプトなど様々な国で国民が立ち上がり、独裁政権から民主化へと変える動きが活発になり、実際に民主化できた国もありました。

 陰謀論的には「アラブの春」はフェイスブックやツイッターなどのアメリカ企業のSNSの普及とともに拡散されたともいわれており、アメリカのある種のプロパガンダであると考える人もいるでしょうし、独裁者から見えればそう思われても仕方ない部分はあるかもしれません。

 その真意はわかりませんが当時のオバマ大統領はアメリカの正義とは、アメリカ的な民主主義のことであるとわざわざ正義という言葉の再定義をしているような発言があったというのを何かで読んだ気がします。

 それらのことを踏まえた上で、なぜシリアでの紛争が激化し長期化しているのかについても考えてみたいと思います。

 「アラブの春」に端を発する民主化運動は、一応は国民が主導で運動が起きています。

 例えばエジプトでも国民と政府との軍事的な衝突はあったとは思いますが、それでもその民主化運動の多くは国民がデモ行進をしたりするもので、稀にですが、武装していない国民たちがデモ行進しているのを警察や軍が攻撃するというアンフェアなものでした。

 しかし民衆の世論の高まりから、政府の側が国民につくと、次第に独裁者は追いやられて、やがて投獄されます。

 それが最善の方法かはわかりませんが、そうやって独裁国から民主主義へと変貌していく一連の流れのようなものがあるのではないでしょうか。

 ところがシリアでは国民というよりは、他国から援助を受けた反勢力、いわば反政府軍の武力的な攻撃能力でアサド政権を打ち倒そうとしているところに問題があると思われます。

 アサド政権による支配がデモ行進などの民主化運動では不可能などころか弾圧的だったのかもしれませんが、民主主義を普及させようとする手段としては矛盾があるということがあります。

 政府と反政府軍による抗争のために、国民が国内にいられなくなったとなれば民主主義より以前の問題であって本末転倒であるといえるでしょう。

 ただでさえ国を明け渡したくない独裁者からしても、こんな危険な勢力に打ち倒されるくらいなら徹底的に戦うことを決断するのは当然のことかもしれません。

 要するにシリアの場合は民主化を推し進める反政府軍の方も好戦的であり、民主主義的ではないことがこの問題の根本にあるのではないかと思っています。
 
 ではそろそろシリアの問題を解決する方法について書いてみたいと思います。

 やはり民主化というのは必須の流れだと思います。

 独裁者が統治する時代は終わり、世界中どこの国でも国民が国を統治すべきです。

 ただこれから独裁国が民主主義へと転向する方が実は伸びしろがあって、今の先進国でもできないことを始めることができる可能性があるというのは、以前に北朝鮮について書いた記事にもあった通りです。

 しかしシリアの場合は前述した通り、民主主義を推し進める側も危険です。

 そのためアサド政権は徐々に民主主義に移行すべきですが、抗争相手である反政府軍を除いた民主主義勢力を取り込み、その新しい体制を模索すべきだと思います。

 そんなことをすればより反政府軍の反発を招くことになり紛争が激化する可能性が高いため、ここでもう一つ画期的な手段を採用します。

 それはその新しい民主主義的な体制の模索には多数の外国人の意見を取り入れるということです。

 世界中の政治学者や識者や要人などを受け入れて、それらの人々がシリアの政治家であるくらいの権限を持たせて話し合って模索するのです。

 国会に外国人がいて普通に政治家の役割を担うようなものです。

 めちゃくちゃだと思われるかもしれませんが、今は独裁国なので可能だと思います。

 そうすることにより、過激化する反政府軍がシリア政府を攻撃するということは、世界中から民主化するために集まった知識人たちを攻撃することになり、批判の対象になれば勢力を落としていくことになります。

 そもそもこれ以上ないくらいのフェアな民主主義を模索するために集まっているため、民主化はその時点で成功し、実現に向かっているので、反政府軍の要望は叶ったことになりその存在自体が不要となっていきます。

 わざわざ平和や民主主義を愛する国外の識者たちが紛争中のシリアに来る必要はありません。

 ネット上で議会を行えばいいのです。

 そうすることでシリアが外国人にも開かれたネットでの国会運営の先駆けとして歴史に残っていけばいいのです。

 アサド政権も権力を失いますが、アサド大統領が国王や貴族のような位置づけとして安全や生活を保証すれば、それでも反政府軍に命を狙われている今よりまともな待遇だと思います。

 もっといえば、その識者を集めたり、そうした民主国家への転向を表明したりする情報発信の手段として、アサド大統領本人がフェイスブックやツイッターを活用すれば良いのです。

 シリアの紛争において最も深刻とされる悲惨な出来事の一つに、国内で一般の国民に対してサリンと思われる猛毒の化学兵器が使用された件があります。

 サリンの使用についてはアサド政権側も反政府勢力も認めず、どちらも相手がやったといってうやむやにしていますがそれはやってはいけないことです。

 何の罪もない一般の国民が犠牲になっているのですから、必ず論理的にいかに自分たちの方はサリンを使用しておらず、相手がやったという根拠を示さなければいけません。

 この罪のなすりつけ合いから見ても、両者とも国を統治する資格はないといっていいでしょう。

 こうしたうやむやになっている出来事についても、アサド大統領がSNSできちんと詳細を発言していけば、それが反政府軍のしわざであれば世論を一気にアサド政権支持へと転換させることもできるのです。

 そして、アサド政権が支持を回復したら、やはり反政府勢力を除いたうえでの民主化へと移行すべきです。

 そしてその更に先には世界中の識者と作り上げた、現状の先進国よりも優れたフェアな民主主義の枠組みを構築して国内で運用すればシリアは世界の見本になる偉大な国家として再生することができます。

 民主主義へと移行した際には外国人の識者制度は終わりにしても良いかもしれませんし、より発展させてもいいかもしれません。

※あえてシリア国民ではなく外国人がフェアな民主主義を構築するというのは、現状では難民となり国外へ避難している国民が多数いるため、平常時のような選挙や代議士の議決が困難であることから一時的な措置として考えることができます。

 最終的には外国人の識者制度は終わりにするか、あくまで立法の提案をする、もしくは委員会のような形になり(それでも画期的ですが)、主権は当然シリア人が持ちます。

 更にはネットでの開かれた国会運営は代議士ではなく、国民が直接ネットで議決の投票をできるようになれば、現状の先進国の民主主義よりも進んだ形になります。

 ※以下の部分は本記事を投稿した次の日に補足として付け加えたものです。ご了承下さい。

  では今回はこの辺で終わりにしたいと思います。

 最後まで読んで頂きありがとうございます。




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