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吉本興業が今後は契約書を交わすこともあるそうなので、むしろ残念に思った話 [プリンスの話も]

| 27.7.19
昨日の記事で一段落しようと思っていたのですが、吉本興業が今後は原則的に所属しているタレントと書面での契約書を交わすことになるそうで、前から思っていたことをここで初めて書いてみます。

今日の一連の騒動の流れとしては、ナインティナインの岡村さんが参戦したとか、吉本からタレントに圧力がかかったのか芸人さんのツイートが削除されたり、批判的なことを言わなくなったみたいなことがありました。

今回はその辺の動きはスルーして契約の話をしたいと思います。

以前から吉本興業は書面での契約をしていないことで有名でした。

よく普通の企業では考えられないみたいなことを言われがちですが、まず吉本が普通の会社だったらとっくに潰れている可能性があります。

昔から芸人さんを抱えている訳ですから、少なくともこれまではその方が合理的だった側面があると思っています。

要するに、それを突き詰めていくと、芸人さんが普通の社会人じゃないといけないと言っているのと同じことになってしまいます。

それじゃ芸人さんは面白くなくなってしまいます。

芸風にもよると思いますが、芸人さんはそもそも秩序のない世界にいる存在だったと思います。

ニュースでチラッと見ただけなので、正確ではないかもしれませんが、最初は希望するタレントのみ書面で契約書を作成するという話が、原則的に契約書を作成するみたいな報道を見たので、これだとむしろ逆に書面を希望しない限りは契約書を作る流れになるのでしょうか。

実は芸人さんがどうこう以前に、書面を交わさない契約って、確かにデメリットもあるかもしれませんが、実は全然違うところで、個人的には肯定している部分があります。

このブログは元々『ゴールドエクスペリエンス』というブログ名でした。

知らない方に説明すると、プリンスというアーティストの曲名です。

同じプリンスファンでもある漫画家の荒木飛呂彦さんの代表作、ジョジョの奇妙な冒険の第5部の主人公のスタンドもその曲が由来です。

曲名でもありますし、その曲が収録されているアルバムのタイトルでもあります。

プリンスの歴史もざっくりと説明すると、1958年生まれで、1978年に弱冠ハタチくらいの頃に大手レコード会社ワーナーブラザーズと契約を結びます。

それからずーっとこのゴールドエクスペリエンスくらいまではワーナーからCDが出ています。

20年ないくらいの期間ほぼ毎年ワーナーからアルバムが出ていました。

ただ、以前記事にしたことがあるComeというアルバムを最後にプリンスという名義は使わなくなって、シンボルマーク1文字に改名して、ゴールドエクスペリンス以降はしばらくの間、読み方が定まっていない名前になりました。

一応、日本では元プリンス、英語では、かつてプリンスとして知られていたアーティストという共通した便宜上の読み方がありました。

インタビューではフレンドと呼んでくれとも、でも友達のことを直接友達って呼ばないけどな、みたいなことも言っていた気がします。

なぜ改名したかというとワーナーと契約上のトラブルが起きたからです。

詳しいことはわかりませんが、創作活動に口出ししてくるところが問題だったようです。

当時はプリンスの頬にSLAVE(奴隷)という文字がペイントされて、ステージに上がっていたこともあります。

その後、イマンシペイションという3枚組のアルバムは東芝EMIから出たんだったかな。

そういえば東芝EMIって今は東芝が撤退してEMIなんですね。

それでもワーナーとの契約が残っているということで、カオス&ディスオーダーというアルバムは収録も含めて1週間くらいで制作されて発売になり、あとタイトルをど忘れしてしまいましたが、多分だいぶ前から収録した曲を繋ぎ合わせた感じのアルバムを最後に、ワーナーから離脱します。

ただし、プリンスが亡くなる1年くらい前にワーナーとの関係が修復されていて、iTunesとかにあるプリンスの楽曲とかも管理しているんだったと思います。

で、プリンスが東芝EMIからCDを出す時や、その後も色んなレコード会社からCDを発売する際に、契約ではなく合意がしたいっていう言い方をよくしていたのを覚えています。

プリンスにしてみれば、音楽は、自分の子供みたいなものという言い方もしていたので、商売やビジネスの意味合いが強い契約は信条にそぐわない形式だったのかもしれません。

その辺はもしかしたら宗教とかも関係していたのかもしれませんが、そこまでは触れないことにします。

プリンスは最初の結婚の時に生まれたお子さんが、生まれてすぐに亡くなってしまったという悲しい出来事があったのですが、死亡届にはサインをしなかったそうです。

婚姻関係についても、書面を交わすのはおかしい、みたいな理由で結婚から事実婚に戻すようなことをしました。

その時は離婚ではなかったと思いますが、結果的には別れてしまいました。

その後も結婚したことがあるのですが、その時は婚姻届を出したのかはあまり詳しく知りません。

亡くなった時は独身でした。

こうして振り返ってみると、書面で契約を交わすことから逃れたかったのは明らかです。

そういう意味では、吉本興業の口頭での契約は、プリンスが望んでいた形にある程度は近いものだったかもしれません。

もし何かの巡り合わせで、吉本がアメリカに進出して成功していたら、プリンスが吉本のアメリカ支所に所属した可能性は、、、さすがにないでしょうか。。。

でも、以前から吉本がタレントと契約書を交わさないというのを聞いた時から、細かい部分では内訳などがわかりませんから非合理的なところもあるのですが、むしろお笑いをクリエイティブものとして捉えるとよくできた仕組みのように思っていました。

吉本は東証一部に上場していた時期もあったので、一応この件は上場基準などには抵触していないはずです。

むしろ非合理的だからこそ、上手く資金を回していたんだと思うんですけどね。

確かに若手の芸人さんなどにしてみれば、取り分が少なかったり厳しい部分もあると思います。

でもお笑い芸人さんや他の分野のタレントも多数抱えていて、あそこまで仕事を回せるのってすごいことだと思うんですけどね。

だんだん世間はそういうのを許さなくなってきているので、時代の流れとして仕方ないところもあるかもしれませんが、なんだか寂しい感じで、推移を見守ってみたいと思います。

また何か動きがあっても記事にするかどうかはわかりませんが、とりあえず今回は書き忘れていたことでもあったので、契約について記事にしてみました。

何も資料を見ずに記憶だけを頼りに書いているので、間違っていることがあったらすみません。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
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