今回は正直にいうとそんなに上手いことはいえてない部分もあるのですが、考え方として個人的には面白いかなと思うところがあったので記事にしてみることにしました。
題名を「資本主義も軍国主義のオプション」にしようか迷ったのですが、それだととっつきにくそうな感じがしたのでこっちにしました。
題名の通り、いい人はなぜ稼げないのか、についてもその理由をきちんと書いてあるので大丈夫です。
日本は他の先進国と比べると変わっている独特な部分がいくつもあります。
日本は経済大国ですが戦争をしない国です。
憲法の9条で戦争放棄とそのために軍や兵器を有しないことを定めています。
これは戦後、アメリカが作った押し付けの憲法ではあるのですが、ここに日本独自の不思議な出来事が起こります。
日本では戦争を反対し、平和を望む、いわゆる左派的な人達は憲法を守ろうとする護憲派となります。
これはある意味では左派的な人々にとっては既に戦争を放棄している憲法というものが、例え押し付けであったとしても、夢が叶っている状態だからです。
本来なら憲法遵守というのはどちらかといえばナショナリズム的な右派が自国の憲法を堅持しようとする傾向にあると思うのですが、この憲法9条があることで逆転している現象が長い間、日本では起きているということになります。
現在は自民党が憲法改正を目標に掲げて賛否両論がありますが、これが他の国と同じように憲法で交戦権を否定していない国だったら、リベラル派が憲法改正を望む形になっていた訳ですからその点でも逆転しているといえます。
それらのことを踏まえて、戦争が悪いものであり戦争になる可能性に繋がることは僅かなことであっても事前に反対してなくしていくことを願っている、既に夢が叶っている平和主義者の考え方が実はそこまで正しくないという話をしたいと思います。
もちろん私自身も戦争を望んでいる訳ではありませんし、憲法の改正には慎重であるべきだと思っています。
日本は戦争をしない国ですが、一応、自衛隊もありますしPKOなどで外国に赴いて平和維持活動を行っている面もありますが、それ以前に日本が資本主義の国であることは疑いようのない事実であります。
この資本主義は平和の象徴となり得るでしょうか。
資本主義は直接武器を持って戦ったり、人を殺したりはしませんが、実はかなり軍国主義的な側面を持っているのではないかと考えることができます。
歴史は遡りますが、大航海時代の頃からヨーロッパの大国は世界中の未開の国へと出かけていき、武力を行使して植民地化し財を成しました。
これは現代的に他国の企業を買収して子会社にしたとかではなく、未開の国の産業や富を強奪したからです。
差別なんてどころではなく奴隷にして人身売買まで行っているのです。
いや今の資本主義では奴隷も人身売買も行っていないし、戦争と経済活動は別のものと考えた方がいいだろうという批判もありそうですが、もう少し掘り下げていきます。
人類の長い歴史の中で、ほんの100年も経たないくらい前の出来事でもこんな感じなのです。
ほんの少し前まで、軍国主義と資本主義はセットであり、軍国主義のオプション的な選択肢として資本主義を採用していたということです。
共産主義国も戦争はしていますから、この場合も軍国主義のオプションとして共産主義を採用している国もあるということになります。
これを拡大的に解釈すれば、日本は戦争を放棄した上で、そのオプションである資本主義だけは残っている国ということになります。
しかもその資本主義の国の中でも経済大国であるといういびつな状態にあるのです。
そして、日本の中でも資本主義に名前を変えた軍国主義の名残はいくつも垣間見ることができます。
あえて、日常的に起きていることを資本主義から軍国主義的な表現に置き換えて、いくつか例を挙げてみたいと思います。
例えば、会社を軍隊に置き換えて考えてみることにします。
経営者を隊長でもいいですし、従業員は兵隊です。
日本のような経済が豊かな国であっても、働かないことはダメなことという風潮があります。
この場合は、働けとは兵役に就けということと同じになります。
よくブラック企業的な表現で、あそこは軍隊みたいな会社だということがありますが、多かれ少なかれ、会社というのは軍隊のようなものです。
職業選択の自由はありますが、それは兵役の選択の自由です。
自らどの部隊に属したいかを志願している訳です。
起業する人は、オリジナルの軍隊を考えて運用しているのです。
起業する際には資本金が必要になりますが、これはわかりやすい表現だと軍資金ということになります。
アパートやマンションやビルのテナントを経営している大家さんは兵舎(バラック小屋)を提供しているということになります。
フリーランスの仕事をしている人はフリーの傭兵みたいな感じでしょうか。
お笑い芸人は軍人たちを慰労する目的で結成された演芸部隊の隊員ぐらいの感じかもしれません。
多少、強引な例えもありましたが、資本主義を軍国主義に置き換えることは可能であり矛盾しないということがわかってきます。
それは少なくとも昔は日本もそうでしたし、今でも他国では軍国主義と資本主義がセットなので当然そうなるはずです。
経済を分からない人は原始人だと言われることがあるかもしれませんが、原始人とはいかないまでも戦時中の軍人くらいまでには思ってあげても良さそうです。
先程も書きましたが資本主義は直接、命を奪ってきませんが、間接的には長時間労働などで人々の人生を奪っていきます。
競合他社がもちろん武器を持って直接的に殴り合ったりはしませんが、戦略的に経済的な競争が行われて、淘汰されることももちろんあります。
それが国内のみではなく世界中で行われています。
それはそんなには平和なことではありません。
楽な仕事はなかなかないですし、貧富の格差もなかなか縮まっていきません。
働かざるもの食うべからず、なんて今でも平気で言っている人もいるのです。
これは戦時中の「欲しがりません勝つまでは」の標語のようなものです。
結局は資本主義も戦争を経済という形に変えた競争の場だということです。
そう考えるのならば、放棄するのは戦争だけではなく、世の中を平和にするためには資本主義も放棄すべきです。
それだと権力者やお金持ちの人は大反対するでしょうし、そういう人が決めない限りは資本主義は終わらないので、実質的にこの世からお金がなくなっても経済が回る方法として記事を一つ書いていますので、興味がある方はお読み下さい。
『この世からお金がなくなる方法2』
この記事は2つ分けて投稿していますが、独自のアイディアに基づくベーシックインカム(一応勝手にaki080式ベーシックインカムと命名)の採用方法などについて説明しているのはこの後半の方なので、こちらだけでもわかるようになっています。
そして、題名にある、いい人はなぜ稼げないのか、についても書いていこうと思います。
ここまで色々と資本主義には軍国主義的な要素が残っていて、それは名残というほど消え去っていくものではなく、むしろ逆で、この2つはセットであり、資本主義はオプションの方であるということも書きました。
それらを踏まえた上で、先程、日常にある用語を軍国主義的な言葉に置き換えてみるということで例えをいくつか書いてみました。
いい人がなぜ稼げないのか、というのが既にわかってきた人もいるかもしれませんが、これは強引な例えかもしれませんが、これは戦時中にいい人が生き残れるのか、ということに似た感じになってくるとすれば、簡単にご理解して頂けるのではないでしょうか。
戦争では自分の命を顧みずに家族や他人や国のために尽くす人から、命を落とすことになります。
必ずしもそうとは限らないかもしれませんが、そういった、いい人から順番に命を狙われることになるからです。
それは資本主義の社会においても、命は失わないかもしれませんが、同様のことが起きているということになります。
人として、社会人として、公正なことやフェアなことはとても重要で大切なことですが、資本主義はそれほどフェアではありません。
生まれた時に親が資産を持ってるかどうかでも経済状況は変わってきますし、それで進学できる学校の選択肢なども変わってしまいます。
極端にいえば親が会社を経営していれば、そこに就職しても良ければ、就職すら困ることはありません。
いい人は既にハンディキャップを背負っているのに、更にフェアであり自分のことを顧みないため不利益を被りやすいのです。
ただ私自身はいい人が大好きですし、そうした人が認められる世の中であって欲しいと願っています。
ですので、いい人も、今のこの時代のこの国では、その成立が軍国主義を原点としている資本主義が採用されていて、まだしばらくは終わりそうがないことを考慮して、判断し行動しなければいけません。
お金持ちになるということは、先程の例で表現するならば、自らの軍隊を結成し、その軍隊を効率よく動かして、軍資金をかき集めることです。
今は兵役(職業)には様々な選択肢があるので、場合によっては一人か少数の部隊でも稼ぐことは可能かもしれません。
借金は悪いことで貯金はいいことと言われがちですが、資本を軍資金と考えてみると、オリジナルの部隊を考えて、それを銀行などに融資してもらって、戦争に勝たない限り利益はないという感じです。
経済なので、負けても命は奪われませんので、無責任な話かもしれませんが、単なる数字だと思って向きあうことも大事なのかもしれません。
冒頭にも書きましたが、それほど全てをこれで上手く言えている感じはしませんが、一見、戦争がなく平和に見える日本でも、資本主義は世界中で採用されていて、グローバルに関わりがありますから、こういった視点から経済活動を見てみることの重要性という意味で今回の記事を書いてみました。
今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
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