今回は野党が支持を得て、与党になることができる方法について考えてみたいと思います。
素人が考えていることなので、そんなの無理だろうと思われるようなことも書くかもしれませんが、ご理解とご了承の上で続きをお読み下さい。
弊ブログの過去の記事やツイッターの発言から、私が自民党や安倍政権を支持していると思われる方もいるかもしれませんので、定期的に誤解されないための記事を書いたり、ツイートもしています。
国民の大半の方が共感できることかもしれませんが、自民党を支持しているというよりは他に支持する政党がないという感じの方が多いのではないでしょうか。
野党の第一党である民進党の支持率が6%くらいです。
これはおそらく始まってから30年くらいになるフジテレビのいわゆる月9枠の歴代最低視聴率と同じくらいの数字です。
ということは多くの人が見ていない、もしくは関心がないドラマと同じくらいに、野党の第一党である民進党は世間の人々から嫌いどころか興味すら持たれていないというのと同じことかもしれません。
民進党は批判している人がいるだけでもありがたいと思ってもらった方がいいくらいです。
ここまでくると、逆に自民党と民進党が裏で繋がっていて、自民党の支持を伸ばすために民進党が支持をされなくなることをしているのではないかと本気で疑われるレベルです。
数年前には与党だった政党がどうしてこのようなことになってしまったのでしょうか。
それは少し前にも記事(『民進党はお金目当ての集団か』)に書いたのですが、民進党(民主党)というのが1つのハッキリした意見を言わないという組織の体質に問題があるのかもしれません。
その理由と思われる点を簡単に振り返りますと、1つのハッキリした意見には賛成と反対の両方の立場を持つ有権者が現れます(もしくはどっちでもいい、どちらにも決められないなど)。
それならばとりあえず自分達の明確な意見を言わないでおいて、自民党にとにかく反対すれば、自民党を支持していない層から一定の票を得ることができると判断している訳です。
もう少し突き詰めて考えてみますと、要するにとにかく反対したり目立ったパフォーマンスをすることで票を集めて、1つでも多くの議席を獲得するために当選する議員を増やし、税金を収益化している営利団体ではないのか、というのがその記事の趣旨でした。
これでは国民に選ばれた代表として、国政に参加する代議士の要件をそもそも実質的には満たしていないことになります。
なぜなら政治をするための政党ではなく、当選するための政党になっているからです。
昨今、日本国民は右傾化しているというネットの記事などを読んだのですがそうではありません。
国民のほとんどは右傾化どころかどちらかといえば漠然としたサヨク(漫画家の小林よしのりさんが命名した左翼とまではいかない左翼的傾向のこと)の方が多い印象を受けます。
にも関わらず民進党が支持をほとんど得られていない理由はもう一つあると思います。
それは自分達のことすらきちんと決めることができないというところです。
去年の民進党の代表選の途中で、3人の候補者のうち蓮舫議員に二重国籍の疑惑が浮上しました。
私は当初その報道を見て、おそらく蓮舫議員を当選させたい民進党はいったんこれを中止したり延期したりして、その問題を解決してからまた代表選をやり直すのだろうと思っていました。
それだけでも十分えこひいきでずるいことだと思ったし、民進党はそんなもんだろうくらいに考えていました。
ところが結果は皆さんも御存知のようにそれを遥かに上回るレベルの出来事でした。
民進党の代表を選ぶ際には民進党の議員だけではなく、全国の支持者や地方の議会議員の投票もされていて、それは蓮舫議員の疑惑の前に行われているものです。
本来だったらこれだけでも中止か延期にすべき案件であり、そうでなければ蓮舫議員は落選するか、そもそも党の代表としての立候補者としての要件を満たしていないと判断されて除外されてもおかしくはありません。
しかし実際には一部の議員から今回の代表選は見直すか説明責任を果たすべきという声があがったのですが(ネット上ですがその書類も見ましたし、それを提案した議員は先日民進党を離党しました)、その意見は全く考慮されずに圧倒的多数で蓮舫議員が代表に選ばれたのです。
これは政治家というよりは組織のあり方として問題があると思わざるを得ませんでした。
このまま強行に突き進んだら(ただでさえ普段、自民党の強行採決を批判しているのに)、国民の支持を失うのではないかとか、もっとフェアに代表選を行おうとか等の歯止めがかからなかったのは大問題です。
もはや蓮舫議員の二重国籍の問題ではなく、いったん決まったことを変えられないという、臨機応変のなさは代議士としての能力の欠如すら伺わせます。
これはブレるとかブレないという話より以前のことであって、これはおかしいのではないかと思ったら行動できるかどうかが政治家に求められる重要な要素の1つだと思うからです。
そもそも民進党という党名が公募で選ばれた名前ですし、自分達の党名すら決められない(公募で決めることが民主主義的だと考えていたとすればそれも間違い)政党にまともな政治をすることができるとは思えません。
前置きが少し長くなってしまいましたが、それでは民進党や野党が支持を集めて、自民党よりも議席を獲得するためにはどうしたらいいかについて書いていこうと思います。
今回は具体例として主に民進党がどのようにすれば良いかについての部分が多くなりそうです。
まず党を二分割します。
大きな政党でも小さな政党でも、野党はいったん党を二つに分けて、連立を組んだほうがいいと考えています。
野党の連立というのはあり得ないと思われるかもしれませんが(いつだったか民主党政権が誕生した時に公明党の議員がそう言っていた)、ここでは一つの党を分割して連立を組むことを想定しています。
政党助成金の関係もあると思うので(政党助成金をもらっていない共産党を除く)、実際はしたくないかもしれませんが、結果的に与党になれば損して得をする行動だと思うのでもう少し詳しく書いていきます。
野党の多くはいわゆる左翼的な政党がほとんどです。
維新とかは違うかもしれませんが、それでも保守的であったり中道の政党があったとしてもそれはある種の政治的な思想のバランス状態の中にあります。
先程も書いた通り、国民は右傾化などはしておらず、むしろほとんどの人はそういった保守やリベラルには関心がなく、関わりたくない(支持していない)のです。
そのため原発の稼働には反対していても、それを言っている左翼的な政党は支持したくないということが起きているのです。
ですからそういった左翼的傾向などの政治的な理念を持った政党と、実際に日本を良くしていくための政策のための政党を分けて連立を組んだほうがいいのです。
民進党にいたってはリベラル党と保守党と政策党の3つくらいに分けた方がいいのではないでしょうか。
その3つの党で連立を組んでいるので、これまで通り決定などは全て同じで構いません。
有権者にとって選択肢が広がります。
とりあえずここで言及したいのは、政策を担当する党は極力、偏った政治的な思想を持たずにとにかく賢く国や国民にとって最善手だと考える政策のみを打ち出します。
政策を担当する党は大学教授や役人や元マスコミなど、他にも様々な分野のとにかく賢い人を集めて構成します。
それでとりあえずは与党の政策よりも圧倒的に上回っていて、実行可能であるという点で国民の支持を集めるのです。
賢い人たちも、その政党が左翼でも右翼でもないということであれば、良い案を作ることに集中できますし、政治に参加しやすくなるはずです。
よく議員の方がいろんな人たちの冠婚葬祭に参加して地道に票につなげる活動もされていますが、そうしたことにも無縁で、ひたすら政治のエキスパートの集団としての党を作る必要があります。
自然と政策を担当する党にはたくさんの人員を擁立することは難しくなりますが、そこに連立しているリベラル担当の党がその政策を支持することで、リベラルの人も投票しますし、政策党を支持している層も投票することが可能になります。
現状では保守やリベラルや左翼や右翼や中道といったものが、まるで人間でいうところの感情のような役割になってしまって、まさに感情的な人間が物事を冷静に判断できない時のような国会運営がなされている状態になっています。
そのため感情の党と知性の党を分けて連立させることで、これこそが人類の脳の進化と同じように、知的生産の技術を向上させるための手段ではないかと思うのです。
賢い子どもとかが将来、政治家になりたいと思わせるくらい知的な活動をフルに活かせる仕組みになっていって欲しいものです。
とりあえず与党に反対するだけでなく、与党よりも圧倒的にいい提案をし続けていけば、支持率6%になるはずがありません。
それならば、ただただ反対する政党と政策する党を分けて運用した方が両方の支持が集まるので合理的だと考えています。
その上で1つかなり具体的な方法を少し書いてみますが、アベノミクスに反対している経済学者は結構いると思いますし、その中にはもっといい実行可能な経済政策を考えている方も相当いると思います。
他にも保守的な層の学者などでもアベノミクスは失敗だったと考えている人は多いと見ています。
そういう人たちでもリベラル党と政策の党が分かれていれば、当人の政治的な思想は問われませんので、擁立することが可能になってくると思いますし、より建設的な提案ができるようになってきます。
これを読んでいる政治関係者の人はいないかもしれませんが、興味があれば他にも色々アドバイスはできると思うので連絡下さい。
今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
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