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あえて今の若者を敬う

| 3.2.17
 確か記憶違いでなければ黒澤明監督の昭和24年の映画『野良犬』ではベテラン刑事が若い刑事に向かって「最近の若いやつは~」というようなセリフがある。

 終戦後それほど経ってない頃でも若い人はそんな風に言われていたというのが興味深いし、その後も最近の若者はおかしいみたいなことはどの世代でも言われ続けてきた。

 でもやっぱりおかしいと思うことはある。

 テレビに出ている若いタレントが全然面白くない。

 面白さを理解できないというよりはそもそも面白い理由がないから面白くないという感じだ。

 毎日のようにテレビで見かけるタレントのりゅうちぇるは何が面白いのだろうか。

 誰もりゅうちぇるを目的にテレビを見ている訳でない。

 見ているテレビに勝手にりゅうちぇるが出てくるのだ。

 あとは、ますだおかだの娘。

 可愛いのはわかるが面白くはない。

 芸人のお父さんの方が面白い。

 あとは名前も性別もよくわからないピンクの髪の毛のタレントとかもまた見たいとか思ったことは一度もない。

 大ヒットアニメ映画『君の名は』も観てない。

 前々前世の曲も何が良いのか理解できない。

 映画自体見てないのでそこに合わせているのかや、歌詞全体すら知らないので実は的確な表現なのかとも思うが、どうして前世ではなく、前々世でもなく、前々々世なのか。

 ただメロディに合わせるためだけに、前を一個増えるごとに前世が一つ増えてしまっている。

 軽いノリで人生観も甘く見ている。

 そしてそもそも個人的には前世の存在を信じていないので、そんな感じで前世と言って欲しくもない。

 正直、上記の人たちは稼いでいるが才能が秀でている訳ではない。

 業界人や若い世代に支持されているということだと思う。

 支持されることが才能だといえば才能かもしれないが、いつの時代でもあの時こういうものが流行ったというのが何かしら出てくる。

 出てくるというよりは商業的に仕掛けているのである。

 だから才能で売れたのではなく、上手くその仕掛けに乗ったからお金が稼げたということだと思う。

 でもそんなことは戦後ずっと続いてきたことかもしれない。

 もっともっと昔からそんなものだったのかもしれない。

 しかし、今と昔で状況が異なっている部分がある。

 それは若い人の数が減っているということだ。

 この先の世代は更に少子化になる。

 人が少なくなれば、それだけ実力がなくても、その仕掛けに誰かを乗せなければいけない。

 だからこの先も、面白くもない才能もない若い人の活躍を目にする機会が増えると予想する。

 きっと年齢が上になればなるほど、それでも個人差はあると思うけど、上の世代の人はそれを見て不満になると思う。

 でも冷静に考えれば、少子化になればなるほど若い人は過去の世代の何人分の役割を一人で担うことになる。

 その一方で実力がなかったとしても若いだけで重宝されるようになる。

 先日、大卒の採用率が過去最高だったというのをニュースで見た気がするが、学力が過去最高だからではなさそうだ。

 具体的な人数は知らないが、以前は100人の求職者に対して80人の求人募集があれば20人は不採用になった。

 ところが70人の求職者に対して80人の求人募集があれば足りないくらいだ。

 若い世代を採用しないと長期的には会社が立ち行かなくなってしまう。

 おそらく予見されることといえば、昔なら不採用になるレベルの若い社員が起こす不祥事だろう。

 それでも彼らの仕事には数人分の役割が降り掛かってくる可能性がある。

 そう考えるならば、むしろ今の若い人たちを敬うくらいの気持ちで接した方が良さそうだ。

 りゅうちぇるはつまらなくても、今時点では彼に代わるタレントが若い人の中には存在していないか見出されていないのだろう。

 かといって、中堅クラスの芸能人だけで番組を作っても元々テレビから離れている若者がますます見なくなってしまう。

 本当は世代を問わずに競争することがフェアだと思うが、明らかに世代間の人数に差があるということになってしまうと、やはり若い人は不利になるから多少は過大評価してあげなくてはいけない時代になったのかもしれない。

 逆に30代や40代で動画を配信したりゲームで遊んでいる大人をいい年してなんて言わないで欲しい。

 彼らが若い頃にはそういうことが技術的にできなかったからだ。

 むしろ若い人のことも理解したり共感できる可能性がある大人を見下してはいけない。

 そういった意味では若い人は多少過大評価されるべきで、それより上の世代は年齢を気にさせないという配慮がお互いに必要になってくる。

 上の世代が年齢を気にせずに若い人の文化にも参加してくれれば、実質的には少子化の若者を補うことになる。

 ということはみんな子供でいいということだ。

 ただし最低限の責任は持たなければいけない。

 いい大人が、という言いかたをする人がいるが、それはきっと今後は男は男らしく女は女らしくがなんとかハラスメントになるように、何かのハラスメントのような差別発言になってくる。

 実際、外国では年齢を理由に雇用などの制限を設けてはいけないことになっているところもあるらしく、 だからこそ日本みたいに何でも年齢を聞くのが失礼みたいな文化になっている。

 むしろ大人や子供の区別というのが、平均寿命が短かった時代の価値観がずっと続いているものだと思う。

 確かに肉体的なものは個人差はあっても、大体目安となる基準はあると思う。

 しかし仮に子供みたいな60代がいたとしても、きちんと働いて生活ができていれば何の問題もない。

 この年齢だからこういう風に振舞わなくてはいけないと押し付けられることの方が馬鹿馬鹿しい。

 みんながきっちり年相応に振舞っていたらその方が気持ち悪い。

 結局そうした年相応の価値観を押し付けてくる人は、押し付けれた人が死ぬ間際に人生を後悔したとしても何も謝ってこない無責任な人だ。

 年齢は気にしない方がいい一方で、若い人のことはほんの少しでも過大に評価してあげて、あえて敬うくらいがいいと思うが、やっぱり心の中では面白くないものは面白くないと思うのも当然あっていいし、発言してもいいと思う。

 常に過大評価する必要はない。

 でも時々でもよいので、あえて今の若者を敬う気持ちは大事だと思う。


 

 





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