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ネット媒体の最近の漫画について

| 7.2.17
 漫画自体は昔は読んでたのですがそれほど読んでなくて、去年珍しく読んだのが梶原一騎原作の『愛と誠』と永井豪先生の『バイオレンスジャック』だけです。

 日頃からアンテナを張っていないと読みたい作品が増えなくて、昔から読みたかった作品を読んでしまうとだんだん読みたい漫画もなくなってしまいます。

 今思い当たるところではあとは楳図かずお先生の『14歳』を読めば、自分の中で読みたかった漫画は全部読んだことになりますが、そのうちにしようと思って先延ばしにしています。

 ジョジョも好きなので、ジョジョリオンの途中から読んでいないのであとでまとめて読みたいとは思っています。

 漫画に対してのスタンスはそんな感じなのですが、おととしの年末くらいに、たまたまツイッターの広告か何かで少年ジャンプ+という、有名な紙媒体の方ではなくてネットで展開している少年ジャンプがあって、そこで連載する漫画の原作を募集しているというのを見かけました。

 自分なりにこういう漫画あったら読んでみたいなというのが昔からあったこともあって、応募してみようかと思い立ったのです。

 その賞の広告を見たのがおととしの12月の中頃で、応募の締め切りが去年の1月31日でした。

 そこから毎日数時間書き続けて、なんとか前日の30日に原稿用紙換算で200ページ越えになる作品が完成し、応募することになったのです。

 それ自体も初めてのことだったのですが、その賞はエブリスタという元はモバゲーの携帯小説部門が独立したような小説の投稿サイト(間違っていたらすいません)で行われていたため、エブリスタに登録して作品を投稿しました。

 初めは違和感があったのですが、作品を投稿してからエントリーする形になるため、だれでも閲覧できるようになっています。

 おそらく非公開では応募できないようになっているため、賞への参加自体が小説投稿サイトのコンテンツの拡充にもなっている感じなのでしょう。

 てっきり応募はWEB上でできるけども賞の選考自体は紙束を送るような昔ながらのものと同じだと思っていました。

 正直、内容をパクられたり盗作されたらどうするのかと思ったのですが、そこまで自意識過剰にならなくてもそもそもそれほど誰も読まないようです。

 そしてそれから数ヵ月後に中間発表があり、既にその段階で自分の作品は選ばれていませんでした。

 その後、入賞は一作だけで大賞ではなかったと思います(間違ってたらすいません)。
 
 その一作品も漫画されることはありませんでした。

 それは仕方がないことなのですが、編集部の審査後の総括みたいな文章を読んだ時にとても驚かされることがありました。

 編集部は優れた小説を求めているのではなくて、そのまま漫画化可能な原作を求めている、そうでないものは対象外だった、という感じの内容でした。

 なら初めからそう言えば良かったのに、編集部の言葉足らずのために2000作以上はあったとされる応募作品を書いた作者はどれほどの労力を持って創作活動に打ち込んだのか、それを思うと非常に残念な気持ちになりました。

 個人的にも原作というのは、小説としてまず作品になっていて、それを漫画化する際にコマ割や規定のページ内に収めていくのは脚本的な別の作業だと思っていました。

 映画化された小説などを読めばわかると思いますが、そのまま映画化可能になるように書いてあるとは限りません。

 実際、映画でもアニメでも、原作者と脚本は同じことはあっても、別々の方がしていることが多いと思います。

 ならば小説サイトで漫画の原作募集となればそういう作品でなければいけないと思ったのです。

 ジャンプの編集部は漫画の原作募集ではなく、脚本にあたるものを募集しているといえば良かったのです。

 とりあえずは、今後ジャンプ編集部が漫画の原作を募集しているといった時には脚本を募集していると脳内変換した方が良さそうです。

 もしかしたら漫画業界では原作とはそういう意味なのかもしれないと思うことにします。

 そして、もう二度と応募しないでおこうと思っていました。

 ところが広告を見たら、今年はあらかじめ募集内容が結構明確になっているなと思ったのです。

 一応こちらにリンクを貼っておきますが見なくてもいいように多少は説明します。

 今回はあらかじめそのまま漫画化できることを念頭に置いたもの(ここでも脚本という言葉は使われていないようですが)で、あえて完成していないところまでを募集するということでした。

 文字数も決まっていて1話が8000字以内、2話~5話までが4000字以内です。

 去年は完成した作品のみの募集で10万字以上という条件だったため結構な緩和です。

 原稿用紙換算で200枚以上書いて苦労が無駄に終わったのに比べれば、今回は最大でも60枚程度で済みそうなこともあり、結局今回も書いてみることにしました。

 ところが、もう一つ応募条件というか、広告にもキャッチフレーズが書かれていて、それが「スリリング エロティック グロテスク」です。

 以前なら少年誌には相応しくなさそうなテーマです。

 今回はそのテーマにはそれほど合っていない内容のものを書いたのですが、一応刺激的な内容であればテーマは問わないと書いてありますので、それを信じてそのまま応募しました。

 広告の方にも参考として少年ジャンプ+に連載されている漫画のリンクを貼っていて、こういう感じのだよと言わんばかりなので、何作か読んでみたのですがなかなか衝撃的でした。

 どうやらネット媒体の最近の漫画は過激路線で読者を集めようとしているということがわかりました。

 考えてみれば確かに納得がいく部分もあります。

 情報化社会で漫画もたくさんの作品で溢れてしまっています。

 そこで読者の関心を引き寄せるのが「スリリング エロティック グロテスク」ということなのでしょう。

 よくネットの広告などで、電子書籍のコミックのサイトの宣伝で、なんだか見ていてざわざわするような漫画の場面の一部が載っていたりしますが、ああでもしない限り広告を見てもクリックしてもらえないのでしょう。

 人間関係がいびつでざわざわするような描写、性的な描写、残酷な展開が予測されそうな描写、確かにそんなようなコミックサイトの広告を目にすることがあります。

 個人的にはクリックしたことは一度もないのですが、サイトの運営としてはそこで読者が漫画を読んでくれることが目的ですから、結構きわどい描写はよく見かけるのは事実です。

 そしてかつては毎週600万部も発行されていた少年ジャンプですら、そうしたジャンルのもので読者を引き寄せざるを得ない状況になっているのかもしれません。

 少年ジャンプ+の一部では一昔前の少年誌では考えられないほどの過激路線や性描写のある作品もあります。

 おそらくそのうちどこかの権威ある機関から厳重に注意されるか、法改正や条例などで規制されない限りはこの方向性で進んでいくものと思われます。

 ただ正直読んでみて面白いかと言えば微妙だという感じでした。

 こんなことまで載せていいのかという、ある種の炎上商法のようなギリギリのところでやっているんだと思います。

 多分、一般の読者はクリックするところまでいっても、その後も読み続けるかというと難しいと思います。

 それでも一部のマニアックな層がはまればビジネスとして成り立っていくのでしょう。

 ある程度いろんなことがやり尽くされた漫画の世界の中で、まだまだのびしろがあるのがそういったスリリングやグロテスクなどのジャンルなのかもしれません。

 ただエロティックに関しては成人指定の漫画や漫画以外にもたくさんのものがネットでは簡単に見られる時代になっているため、少年誌でのギリギリのところを狙うというところにとどまる気もしますが、それでも十分なくらいそれなりに読者がついてくれるのでしょう。

 そういう作品を対象である少年が読んで何を思うのかを考えると、やっぱり違うんじゃないかとは思ってしまうのですが、今はジャンルとしてのびしろのある部分が開拓されている最中だと考えれば仕方のない部分なのかもしれません。

 そうしたこともある程度やり尽くしたあとに、更なる試行錯誤が行われて、その間にも優れた作品が誕生して人々を魅了していくのでしょうか。

 個人的には漫画だと読むのに時間がかかるので、活字や映像の方が見やすいのですが、漫画の原作を書いてみるのもあって一応いろいろと目を通してみました。

 世の中的には少子化で若い世代の数が減っていっていますが、逆に漫画やゲームなどはたくさん生み出されています。
 
 それが情報化社会の弊害でもあり、皮肉なのかもしれませんが、そうした時代の中でこそ、本質的に中身のある優れた作品が正当に評価されて欲しいと願っています。

 ちなみに前回と今回、ジャンプ+賞に応募した作品はブログの右上の方からリンクして読めるようになっています(スマホで見ている場合はPC表示に切り替えると右上に表示されます)。

 とはいっても全く期待はしていません(本当です)。←今は公開していますが(一部は有料)、もしかしたら今後は非公開にするか別のサイトで公開する可能性もありますので、その後リンク切れや該当する項目がブログからなくなっていた場合はご容赦下さい。




 

 

 

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 現在、私は会社に所属せずに、新しい仕事の仕方を模索している段階です。
 
 仕事を始めてからはできなくなってしまいますが、今の状況だからこそ募集してみることにしました(自分で読んでも怪しいと思いますが)。
 
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