自分を許して許可する

　今回は自己啓発本っぽい内容の第３弾になります。

　 前回、前々回の記事を読まなくても大丈夫になるように書きますが一応リンクと軽くおさらいしてみます。

　第１弾『わかりやすい仮観の独自解説』では自分の好きなものやしたいことを見るということ突き詰めていくと、世の中を仮のものとして観ることに繋がるのではないかということを書きました。

　第２弾『イメージすれば叶うは本当か』では自分の好きなものやしたいことを発展させて、それが他人や世間から思い込まされていないかを疑ったり、目標自体の設定を正しく行うためにも、心のセンスを磨くことが大事ではないかということを書きました。

　今回は自分自身のことを許そうということについて書いてみたいと思います。

　自分の思い描いた夢や人生の目的といった目標の設定ができている、もしくは模索しているという段階になったと仮定します。

　コーチングではゴールといっているようなのでそのままゴールでも構いません。

　前回は目標は妥協する方向で設定してはいけないと書きました。

　しかし自分から遠すぎる目標はイメージしても叶わない可能性が高いということも書きました。

　これらは矛盾するのではありません。

　目標は自分が想像ができないくらい高いものの方がいいのです。

　コーチングでもゴールは現状の外側に設定するようです。

　自分からは遠すぎて見えない、実感ができないからこそイメージすることが大事になってきます。

　でも叶わない可能性が低いなら無駄じゃないかと思われるかもしれません。

　それについてはまず、心に距離は関係ないという話からしたいと思います。

　遠い目標であってもイメージすることでそれが達成された時の自分の姿などに慣れ親しむことはできます。

　物理的には遠くても心はすぐそばにあるようにできるということです。

　でも目標の設定が正しくないとそれは辛いことになります。

　前回では具体的なアイドルの○○ちゃんと付き合いたいという目標は心のセンスや筋が良くないということを書きました。
　
　妄想する分には構いませんが、本気で実現させようとして強烈にそのアイドルと自分が付き合ってる姿やどんなデートしてるかなどをイメージするのは正直しんどくなると思います。

　だからこそ自分なりに自分の心のセンスが磨かれている状態を思い浮かばればそもそもそういったことは人生の目標として設定することにならなくなると書きました。

　かといって、遠すぎる目標のイメージもしんどくなる可能性があります。

　最近では意識高い系という皮肉った言い方があるそうですが、目標は高いほうがいいです。

　でもほとんどの方はその高い目標があったとしても何もできない日々を過ごさざるを得ないという状態ではないでしょうか。

　そんな時でも目標は持ち続けて欲しいと思います。

　その目標のために今日は何もできなかったとしても、そんな自分を許すのです。

　もっといえば自分のことはどんなことでもいったん全て許すことが大事だと思っています。

　とはいっても破壊的な傾向が見られる行為については無責任にそうとは言えない場合もありますが、それでも寝る前や入浴時など少し時間がある時だけでも構いませんので、この時間の間だけでも自分のことは全ていったん許すということを決めるのです。

　目を閉じてリラックスしながらそうしてみるのもいいと思います。

　面倒くさがる自分、落ち着きがない自分、社交的ではない自分など、様々なことが浮かんできたとしてもその時間の間はそんな自分を許すのです。

　そして、どんどん自分の心の深いところまで全てを許していきます。

　昔の自分がしたことで自分自身が許せないこともあったかもしれませんがそういうのもいったん全て許していきます。

　リラックスしている気持ちも増していったら、今度は自分に対して許可します。

　それは自分の目標が達成されることを許可するのです。

　大金持ちになることが目標なら、未来に大金持ちになっている自分のことを許すのです。

　心の中で、大金持ちになってもいいんだよと言い聞かせるのもいいかもしれません。

　慣れてくれば言葉にしなくてもその時の体感だけが浮かぶようになってくると思うので、その気持ちを味わうのでもいいと思います。

　そうして自分の心の中にある制限を解除していかないと、日々の生活の方が勝ってしまってなかなか自分の目標と向かいあうことができなくなったりしてしまいます。

　そうすることで、自分自身の中で、本当にこういうことをしたいという目標であるのにも関わらず、 意外と実現することに対して違和感を感じていたことに気付くのではないかと思います。

　自分の目標を邪魔していたのは周囲の人や日々の仕事などではなくて、実は自分自身の心だったのではないか思い当たるかもしれません。

　自分を厳しく律するために、自分の目標を叶える原動力さえ縛ってしまっている可能性があり、そのことに気付いていないことは結構あることなのです。

　現状の外側にある目標を達成するということは、少なからず今の自分が間違っていたり否定されるという面も含んでいます。

　なぜなら自分の目標を達成した未来の自分が、今の自分のことを思い出した時に、同じ人間でも価値観が異なっている可能性が高いからです。

　目標を達成した自分は、あの頃の自分はこういうところが駄目だったと思うかもしれません。

　でもきっと夢を叶えた未来の自分は今の自分のことを許してくれるはずです。

　ならば今の自分のことを根拠もなく許してあげてもいいはずなのです。

　逆に今の自分を許さない未来の自分がいるとすれば、それは夢が叶っていない未来の自分です。

　仮に将来、夢が叶っていなかったとしても、同じ人生なら精神的にも自分自身のことを許して過ごせた方が有意義なように思えるのです。

　いずれにしても自分の心と向き合って、自分を許して許可する。

　もう一度、おさらいしてみますと、世の中を自分の好きなものやしたいことを通して見る、心のセンスを磨いて好きなものやしたいことを発展させる、それが叶うことを自分自身に許可する、ここまでできれば現状の外側に一歩かそれ以上は踏む込めるようになると思います。

　 今回でいったん自己啓発本みたいな内容の記事の区切りとさせて頂きますが、また何か思うところがあれば記事にするかもしれません。

　

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