イメージすれば叶うは本当か
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2.2.17
よく自己啓発本や夢が叶う本みたいな書籍などには、自分の夢が叶っているところをイメージしなさいというのが載ってたりしますね。イメージすれば夢が叶うというわけです。
今回はそれが本当かそうか考えてみたいと思います。
ちなみに読まなくても大丈夫ですが、以前に書いた記事の『わかりやすい仮観の独自解説』 の補足にもなる内容になっていると思いますので、仏教の三観に興味があれば併せてお読みください。
まず、イメージすれば夢は叶うのかどうかを考えるには、夢を叶えた人がイメージしていたかを考えてみるとわかりやすそうです。
一口に夢といっても様々な種類があると思いますが、単純に大金持ちになるという夢で考えてみたいと思います。
例えば、世界的にお金持ちで有名なビル・ゲイツは大金持ちになることをイメージしていたでしょうか。
もちろん本人について確認した訳ではありませんが、ビル・ゲイツの場合はある程度はイメージしていたと思います。
以前にスティーブ・ジョブズの伝記を読んだのですが、マイクロソフトはアップルのコンピューター、マッキントッシュ用のソフトを開発していたことがありました。
その時はアップルの下請けのような感じかもしれませんが、マックのOSのようなものを自社で作って販売すれば大金持ちになれると気付いたと思います。
ジョブズがハードの性能生かすためにもハードとOSは一体化していなければいけないと考えた一方で、ビル・ゲイツはOSだけ作ってメーカーを問わずたくさんのパソコンに入れてもらおうと考えた訳です。
そしてアップルとの契約の隙を突いてウィンドウズを販売して巨万の富を得ることになりました。
もっといえばスティーブ・ジョブズもイメージしていたからこそ、マックだけでなくiPhoneやiPadも作ることができたと思います。
ただ、それはイメージの力だけではありません。
十分な知識と決断力があったからです。
簡単に言えば、実力があったからです。
次に大金持ちになると言えば、宝くじが当たるとかギャンブルで勝つという方法もあるのでそれについても考えてみたいと思います。
確率で左右されるものはイメージしたからといって叶うとは限りません。
宝くじが当たった人の中にはイメージしていた人もいるでしょうが、イメージしたから当たったのではなく、当たった人がたまたまイメージしていただけだと思います。
イメージで確率を覆すことができるのなら、イメージすることで宝くじを当てた人は今後何回でも当てることができなければ信憑性がありません。
たまに何度も高額の当選金をもらったという人がいますが、外れていることの方が圧倒的に多いはずです。
そう考えるとイメージすれば夢が叶うというのは、くじ運ではなくて実力が伴ってこそだということができそうです。
もっと他の例で考えてみると、女優やモデルにスカウトされて成功した人は、女優やモデルになってからは努力して実力を身につけたかもしれませんが、素人の時に女優やモデルなっている自分の姿をイメージしていたかといえばそうではないと思います。
逆に女優やモデルに憧れて、自分がそうなっている姿をイメージしていてもなれなかった人はたくさんいると思います。
同様に元々大金持ちの家に生まれた子供も、お金持ちになった自分の姿をイメージしていた訳ではないでしょう。
いったん、それらのことをちょっと整理して考えてみたいと思います。
人によってはイメージしても叶わなかったことが、イメージしてなくても叶えた人や元々叶っている状態の人がいる。
目標に対して今いる自分の場所が近ければ近いほどイメージ不要で、遠いほどイメージの力が必要になりそうです。
しかも距離が遠い場合にはイメージしても叶わない可能性があるということです。
それはなぜかというと、目標設定に問題があるのかもしれません。
だからといって、低い目標を設定して満足しろという訳ではありません。
少し耳慣れない表現かもしれませんが、目標設定の問題とは、目標の設定にセンスがあるかどうかではないでしょうか。
例えばあなたは恋人が欲しいとします(便宜上、男性が彼女が欲しいということにします)。
あなたはアイドルの○○ちゃんのファンで、○○ちゃんとしか付き合いたくないとすれば、どれだけイメージしても実現するのは難しいことでしょう。
先程、目標と自分との距離の話をしましたが、もし既に○○ちゃんと知り合いで連絡先も知っていて、何度もデートしているくらいの関係だったら有り得るかもしれません。
しかし向こうが自分のことすら知らない状況では漫画みたいなことでも起きない限り不可能に近いでしょう。
そして実際アイドルと付き合っている人がいるとすれば、やはり近いところにいる人です。
その人はイメージしたかもしれませんが、イメージしなかったとしてもお付き合いできた可能性がありそうです。
実際は身近にいる女性であっても簡単ではない場合がほとんどだと思いますので、やはり目標の設定のセンスかもしれません。
それでも妥協しているように思えて諦めきれないというのならば、そこまで否定はしません。
その解決方法は、目標の設定を妥協する方向で変えるのではなく、自分のセンスを磨いたらどのように目標が変わるのかをイメージしてみることです。
自分自身のセンスを磨けば理想とする女性像が変わってくるかもしれません。
ですから、アイドルの○○ちゃんと付き合っている妄想をやめろとはいいませんが、イメージするなら自分自身のセンスが研ぎ澄まされた自分をイメージするということの方が目標の設定として正しいような気がします。
将棋などで筋が良いとか悪いという言い方をしますが、それはたくさんある指し手の選択の良いか悪いかを表しています。
自分にとって筋が良い目標を設定することが大事で、その目標が達成されることをイメージするのならば夢が叶うのかもしれません。
だとすれば、宝くじが当たることをイメージしている人は、まずはもっと自分自身の感覚が研ぎ澄まされた自分の姿をイメージして、次にこれ以上ないくらいセンスがいい自分だったらどうやってお金持ちになりたいかをイメージします。
それは自分の好きなものを更に発展させて、心のセンスを磨くということです。
心のセンスが磨かれれば、筋の良い選択ができるようになるはずです。
コーチングでは臨場感という言葉が使われていて、英語ではセンスオブリアリティというそうですが、現実をどういう感覚で認識しているか、それを目標を達成するために臨場感がどうあるべきをイメージするというのはもちろん大事なことだと思います。
当たり前のことですが自分の心はすぐそばにあります。
近いものはイメージで変えることができやすいし、イメージしなくても叶うことがあるというのはまさに自分の心のことです。
以前の記事で、自分が本当に好きなことやしたいことを見ることが、結果的に世の中を仮のものとして観ることに繋がるのではないかと書いたのですが、更にそのことを心のセンスによって磨いて発展させることも大事なのではないかと考えました。
そうすれば、自分が本当にしたいことだと思っていたことが実は世間からそう思い込まされていたり、自分自身の未熟さがそうさせていたことに気付いて、もっと本当に自分がしたかったことや、想像もつかなかったことが目標になっていくと思います。
そうした自分の心と向き合う姿勢こそが筋の良いイメージの仕方であって、イメージすることによって心のセンスが磨かれて、自分自身の成長が目標になっていれば、イメージすれば夢が叶うのは本当になるのかもしれません。
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