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心理学よりもコーチングを学ぶ

| 14.1.17
 突然ですが、心理学という学問は文系か理系どちらだと思いますか?

 日本では文系よりの学問だと思われている方が多いのではないでしょうか。

 私自身が留学して確かめたわけではありませんが、海外では(そもそも文系と理系の区別はないらしいが)理系よりの学問なのだそうです。

 別の分野の話ですが、日本では昔、コンピューターは文系の学科にあったと聞いたことがあります。

 コンピューターなら理系よりだと理解しやすいと思いますが、人間の心だって様々な情報を処理していると考えてみると、心理学が理系の学問であることが納得できるかもしれません(この説明は私の思いつきですが)。

 もしかすると心理学が文系だというのは、かつてコンピューターが文系だったのと同じで、いずれ是正されていくのかもしれません。

 場合によっては時代遅れだということになるのではないでしょうか。

 個人的には興味があって心理学の本はいくつか読んだことがあります。

 フロイトやユングやアドラー心理学などです。

 最近、日本のドラマでアドラー心理学を用いて何かを解決するような内容のがあるらしいのですが(全く見てないですが)、そのドラマのCMか何かを見て大丈夫なのか?と疑問に思いました。

  全く見てないので、ドラマの中ではちゃんとしてたり実は良い内容だったりしたら申し訳ないのですが、アドラー心理学といえば100年くらい前の古い学問です。

 それが始まりだといえるかもしれないし、その後にアドラー派みたいな学者がいて発展させているのかもしれないので、そこまで詳しいことは知らないですが、それなら今もっと役に立ちそうな考え方は他にもあると思ったのです。

 心理学を専攻していて、その歴史を知りたいという人には意味があるかもしれませんが、これからアドラー心理学を学んで日々の生活に役立てようというのであれば、そこまで重点は置かないほうがいいと思います。

 私が読んだアドラー心理学の本では、同性愛者は努力すれば治るようなことが書いてありました。

 現代的な解釈では、同性愛者が病気で心掛けが悪いなんて言ったらとんでもない差別発言でしょう。

 正確に計算してないですが日本では昭和よりも前くらいの時代ではないでしょうか。

 同性愛者の人たちの価値観がやっと一部で認められてきて、外国では同姓婚なども認められるようになってきたのはごく最近の出来事です。

 アドラーが学んだのが心理学の祖ともいえるような、フロイトやユングで、夢の分析などを重要視していたようですが、現代的な認知科学では、夢にはそれほどの意味はなく、脳内の記憶などの情報処理を眠りが浅い時に認識してしまうもののようです(先日拙ブログの「夢占いはあてにならない」にも少し書きました)。

 フロイトの肛門期がどうのという精神的な成長の過程の区分けなどもそれほど現代では重要視されていないでしょう。

 既に心理学がそのころ大成して、治療にことごとく成功しているのであれば別ですが、現代人も心の悩みを抱えていることから考えても、やはりそれが解決策としてはそれほど機能していないと思います。

 本当に大事ならきっと、子育てする親御さんたちは子供を見ながら、「今、肛門期だからね~」とか言ってることでしょう。

 ネットの掲示板では昨日見た夢の話をみんなで共有して、それはこういうことだと話し合われていることでしょう(一部では行われていると思いますが、本当に効果があるなら全員がやってるという意味で)。

 教養として読むということなら良いことだと思いますが、これらの心理学は小説などの文学作品を読むような気持ちで接するのに留めて、それが問題の解決に繋がるとは考えないほうがいいでしょう(と思いますが自分自身で考えて判断するのが良いでしょう)。

 せっかく目の前の心理的な問題を解決したい、自分自身に向き合ってみたいという気持ちがあるようでしたら、それらの古い心理学を学ぶよりも、コーチングの本を読んだ方がいいと思います。

 私はコーチング業界の回し者でもなく、利害関係もありません。

 またたくさんの種類もあり、紛い物や偽物も数多く出回っている可能性もあるので、どんなコーチングの本でもいいという訳ではありません。

 ここで具体的に挙げてもいいのですが、あえて今回は知らせずに、こうしたら見分けられるんじゃないかというのを書いてみようと思います。

 まず、そのコーチングの本を書いた人がコーチングの資格を有しているかどうかです。

 公的資格ではなく民間にしかありませんが、次に、そのコーチングの資格やその資格を主催している団体名などが明記されていればそれらについても調べてみましょう。

 そのコーチングの団体のHPがあれば、そのコーチング理論がどのようにして作成されたのか等の過程も書いてあると思います。

 どうしてそこまで周りくどいことまで知る必要があるかといえば、現代的なコーチングというのは、初めは教えるのが上手な人がいて実績をあげていたところから始まって、それがやがて客観的な知識や技能として弟子だったり生徒などに伝えられていきます。

 そこで一定の成果が得られるようになれば、団体として大きくなっていき、科学者に依頼したり雇ったりして、それが学術的にも正しいという方向に持っていきます。

 そして、より成果をあげるためにコーチング理論がアップデイトされるようになっていきます。

 その段階ではそれこそ優秀な心理学者や精神科医や認知科学者などが加わって作成するようになり、最初の頃の教えるのが上手な人という曖昧さがなくなって、より実践的なものに向かっていきます。

 おそらくそこまでたどり着いているコーチングの団体はそんなにはいないと思いますが、ホームページなどを見れば、世界的に知られている大学の教授だったり博士号を持っている人などが加わって(依頼されたりして)、そのコーチング理論の作成に携わったことが書いてあると思います。

 そういう本を読んだ方が、これから心理学を学んで、自分の人生にどう生かそうかと試行錯誤するよりも遙かに効率的だと思ってます。

 というかその試行錯誤がたくさん行われたあとから学ぶことができるのです。

 100年くらい前の心理学よりも、それから100年経って磨かれたものが同じ本屋さんに並んでいるなら個人的にはその方がいいと思います(ただし自己責任で)。

 最期までお読み頂きありがとうございます。

 
  

 
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