潔癖症について
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29.1.17
これまで出会った人の中に、この人は潔癖症かなと思う人であったり、テレビで芸能人が自らを潔癖症と称してエピソードを語っているのを見たりしていると共通点があるような感じがします。ちょっと言い方は厳しいかもしれませんが、一言でいうと「潔癖症の人はどこか抜けている。」ということではないでしょうか。
例えば、ゴミの分別をきっちりしないと気が済まないという方がいるそうですが、ある程度まではそれは素晴らしいことですが、そういうタイプの人は自分や家庭のゴミを出すことに関しては熱心のようですが、捨てられて回収されたゴミがきっちり処分されているかどうかについては案外無頓着だったりします。
回収されたゴミは、場合によっては結局一緒に燃やされていたりしますし、燃えるゴミの袋はビニールなので自治体によってはブラスチックゴミに該当すると思うのですが、恐らくゴミ袋のまま燃やされてますよね(わざわざ燃えるゴミをゴミ袋から全て取り出して燃やしていないと思います)。
あと、実際に個人的にあったことなのですが、ある場所でトイレに行った後に手を洗わないでいたところ、激しく叱責されたことがあります。
その場では言い返さなかったのですが(その時点で話が通じそうな相手ではないと思ったので)、その場所はトイレのドアを開けて、更にもう一つのドアを開けないと手を洗うことができないところでした。
仮に私の手に悪性のウィルスが付着していたとしても、そこのトイレを利用する人の全員が用を済ますとトイレのドアノブに触れ、もう一つのドアノブにも手を触れます。
私の手を洗うことよりもこの2箇所のドアノブの方が不衛生で危険だとは思わないのでしょうか。
こういった方達のほとんどは強迫観念に駆られていて、物事を冷静に判断することができていないのです。
だからこそ、過剰なまでに綺麗にすることで安心感を得るのです。
掃除や整理整頓が完璧に行き届いていれば、心の内面にどんな矛盾を抱えていても、明らかに自分の性格にやましいところがあったとしても、目に映るものはきっちりできています。
そうすることで、精神的なものであったり知的な面でのコンプレックスを隠蔽している可能性もあります。
私は賢くはないけど衛生面はきっちりしているという感じです。
確かにノロウィルスなど衛生面に気を配れなければ伝染してしまう類の病いについてはきっちりした方が良いと思います。
しかし、それが病気にならないためであったり長生きしたいからなどの明確が理由を持っているのか、それとも衛生面にこれ以上ないほど気をつければとにかく大丈夫だというような思考停止に陥っていないかはよくよく考えてみた方が良さそうです。
実際に100歳以上長生きされた方に健康の秘訣などを聞いた時に、潔癖症だからだよと言っているのを聞いたことがありません。
これが長生きしている人の全員が口を揃えて潔癖症であることを条件にあげたり、周囲の家族などから、あの人は昔から潔癖症過ぎて困っているがそれが長生きの秘訣だから仕方がないというのも聞いたことがありません。
それどころか、最近では、喉を消毒する薬や怪我などの際に患部に付ける消毒液などは、治るための良い菌まで殺菌してしまうことから、使用しない方が良いという意見も聞きます。
物事に対して潔癖であるために、わざわざ疾病を治すのを不利にしたり遅れさせてしまうことがあれば本末転倒だと思います。
衛生面に関してもそうです。
一時期テレビ等で、お風呂に毎日入浴していないと発言すれば、観覧席から悲鳴に近いような、え~という声を良く聞きました。
まず、そのお風呂に入っていない芸能人が不潔だったとしても、それなりに距離が離れた観覧席まで影響を及ぼすことはないでしょう。
おそらく洗剤や化粧品やシャンプーなどのスポンサーが付いているからでしょうか、お風呂に毎日入っていないという発言はタブーに近いくらいの反応を示します。
だんだん軟化してきて、この頃はシャワーに入っているならば大丈夫みたいです。
実際に外国であなたはどれくらいの頻度でお風呂に入りますかというアンケートを現地でとっているテレビ番組の映像では、客席のえ~という驚きの声とともに、この方達は毎日シャワーを浴びていますという注意書きのテロップが出ているのを見たことがあります。
本当にお風呂に入っていないと言った外国人に対して、毎日シャワーには入ってますよねと確認したとは思えません。
確か記憶があっていれば(ネットで調べたほうがいいかもしれませんが省略しています)、日本で最初にシャンプーを開発したのは花王だったかと思います。
しかし当時の日本人は月に1度か2度程度しか髪を洗う習慣がなかったため商売として苦慮していたというような記述があったはずです。
そのためどうにかして、毎日お風呂に入って髪や身体を洗って欲しい、石鹸やシャンプーを使って欲しいという商売上の戦略が生じたとしても何も不思議ではありません。
毎日お風呂に入らなければならない理由は実はよくわかっていないと思います。
どこかの医学界の研究結果によってそうなったというのも聞いたことはありませんし、とりあえず毎日綺麗にしていれば汚いよりはいいだろう程度のことかもしれません。
月に一度しかシャンプーを使わないよりも毎日使ってくれれば、30倍くらいシャンプーが売れます。
そのシャンプーですら洗剤に使用されるような強い洗浄成分である界面活性剤は肌に良くないといわれ始めて、昨今ではノンシリコンのシャンプーの方が良いとされています。
身体や頭髪を清潔にすることが目的で、そうしていない人には、え~、だったにも関わらず、皮膚に良くない成分で毎日、肌にダメージを与えていたのです。
常に当たり前だと思っていることに関して、それが本当かどうか、まずは気が付けるように心掛けて、綺麗にしさえすれば間違いないという考え方は危険であるという認識を持った方が良さそうです。
そういった根拠のない、え~、が、大袈裟かもしれませんがいじめや差別へと繋がっていくのです。
部屋の片付けや入浴や病気への備えなど、ある程度まではきっちりすることの方が良いことは否定しませんが、過剰に突き進む場合はふと立ち止まって、そこに違和感がないか、疑問に思うことはないか考えてみることが大切だと思います。
例えば、潔癖症とまでいかなくも、トイレを掃除すると運気が良くなるということを信じている人が結構いるようです。
本当にそうでしょうか?
最近、東芝が大幅な赤字の対応に終われていますが、おそらく毎日清掃業者がトイレをきちんと掃除していたと思います。
リーマンブラザーズ証券もトイレが汚れていたから駄目になったのでしょうか。
勝手に思い込んで何も疑わないこと、それはしない方が良いと思います。
東日本大震災後、福島の原発事故のため県外へ避難した被災者に対して、自治体の職員が放射能がうつるので受付を拒否したというニュースを聞いたことがあります。
同様に、子供のいじめの原因にもなっていると聞きます。
その手の差別をする人間は馬鹿すぎて話になりません。
普通に放射能でなくても、それが伝染する性質のものなのか、どの程度の接触でそうなるのか、うつった場合はどうなるのか、考えなくてもある程度の情報は手に入れられると思います。
多分ですが、テストなどで常に平均点を下回っているレベルなのでしょう。
想像もできない程の馬鹿な人が、清潔であれば自分は正しいと思っているのです。
多少、厳しい言い方にもなってしまいましたが、潔癖症とは過剰な自分自身の保身であって、差別的になりやすい傾向にあるのではないかと伝えたかったためそうなってしまいました。
結局は正しい情報を扱い方にも通じるようなメディアリテラシーみたいなところにも似ていると思うので、克服したいと思う方がいれば、心理学の本よりも先に、その手の本を読んでみるのもいいかもしれません。
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