血液型占いについて

16.1.17

●ウィキペディアに記載されていた興味深い記述 

 まず始めに、内容が偶然被ったりしたら良くないかなと思って、Wikpediaで血液型占いの項目を調べてみたところ(これを書いている時点では)、それは大丈夫だったのですが、一つ興味深いことが記載されていたので引用します。

 ”BPO(放送倫理・番組向上機構)は2004年に、「血液型によって人間の性格が規定されるという見方を助長することのないよう要望する」との声明を発表。これによりテレビで血液型占いは扱われなくなった。”

 そういえば以前はテレビでも血液型占いはよく見かけたものですが、この頃は見ないような気がします。

 バラエティ番組でも小学生を血液型ごとに分類して、例えば写生会などを調査して、AB型の子供は独創的な絵を描くなどと勝手に結論付けていたりしていました。

 しかし、既に13年も前から扱われないようになったのはウィキペディアで初めて知りました。

●血液型占いの発祥

 私が知る限り、最初に血液型占いに関連する本が発行されたのは能見正比古という方が書いたものだと思います。

 既に知っている方や、興味がある方は著者名を検索すていただいたらわかると思いますが、当初から血液型占いというよりは血液型ごとに分類した人間学というような内容のものでした。

 この著者の本のタイトルには血液型占いとは書いていないのですが、血液型からその人の性格や傾向を当てるという行為が占い的であるため、ほぼ同時に血液型占いという言葉も広がっていったと思われます。

 実は私は偶然、題名は忘れてしまったのですがその方の最初の本を読んだことがあります。

 帯は作家の筒井康隆が書いていて、筒井がB型であることについての記述だった記憶があります。

●血液型は日本軍も活用していた?!

 その著書の中で血液型に分類することの根拠が書かれていたことも覚えています。

 それは戦時中に、日本軍が実験的に血液型ごとに分けて様々な訓練を行っていて、その血液型に得意なことや不得意なことを調査して、効果的な兵士の役割分担を検討していたという資料があったということでした(詳細は記憶違いもあるかもしれませんがこんな感じだったと思います)。

 実際には検討段階に留まり、実際に行われていた訳ではありませんが、どうやら思い付きではなく、それらしい根拠があるという主張は他の占いではあまり聞かないものです(占いは統計学であるという意見もありますが、具体例に乏しいという意味で)。

 この本は売れて第1次、血液型占いブームが起きたと言われています(2次、3次のブームをよく知りませんがその後も度々流行ったのでしょう)。

●当たっているようにも見えるから信じる人が多い

  その能見氏の本には、様々な分野の有名人の血液型が載っていました。

 例えばB型には天才肌が多いというような記述(正確には覚えてないのですが)では長嶋茂雄が出てきたりしますが、後にイチロー選手もB型だったりして、やっぱりそうなんだと裏付けられるようなことがたまにあると、それが偶然かもしれないのに信憑性が増しているようなこともあり、広く拡散されて、今でも長く信じている人が多いのだと思われます。

 実は、その時の天才型のB型の例では、漫画家の手塚治虫もB型として出てくるのですが、その後、健康診断か何かで血液型の検査を行ったところA型だったことがわかりました。

 それまでご本人もB型と思っていたようなので、案外、血液型よりも、その血液型占いの情報による影響の方が大きいのかもしれません。

 確かに、日本ではA型、O型、B型、AB型の順番に多いそうなのですが、お笑い芸人の比率はB型が占める割合が多かったりします。

 ツッコミがA型でボケがB型というコンビも多いそうですが、だんだんお笑い芸人を目指す人が増えてきた昨今では、それほど血液型による偏りは少なくなっている傾向にあると思います(きちんと調べた訳ではないですが)。

●血液型は当てられるのか(個人的な話)

 ここで私の個人的な話をしますと、ある日知人から面白い血液型占いの本があるから読んでみないかと勧められて借りたのが、その本でした。

 その後、個人的な興味でたくさんの身の回りの人や芸能人の血液型を聞いたり調べたりして、合っているかどうか試してみたのですが、当たるときもあれば外れるときもあるという感じだったと思います。

 それでも、結構な確率で血液型を当てることができました。

 なぜなら元々4つしかないですからね(苦笑)。

 それでも個人的にはB型とAB型の人は割合としては少ないにも関わらず、当てやすい傾向があるように思いました。

 やはりこれも血液型が性格に影響を与えるというよりも、血液型占いの情報が後天的に影響を与えているのだと思います。

 これは自分がA型でもなくO型でもなく、B型ですといわれれば、なんとなくマイノリティな感じから個性的な選択を好むようになったり、最も少ないAB型ではAとBの両方を兼ね備えているから二重人格だと言われれば(実際はA型でもAAやAOだったりO型でもOOでしょうから二つあるのですが)、
血液型の話題になった時点で多少動揺が見られる場合があるのです。

●根拠が否定されると信じる理由もなくなる 

 それでも色々調べていると、それだけでも血液型の話題がネタとしてもできたりしますから、信じているとも信じていないともいえない状態が続いていたのですが、ある日それらが覆されることになりました。

 ある日、あるインターネットのトーク番組で「トリビアの泉」の元ネタになったとされる雑学にも詳しい、唐沢俊一という方がゲストで出ていて、様々なオカルトに関して語っていた際に、血液型占いの話題になりました。

 そこでも血液型ブームが能見氏の本から始まったとされる見解を話しながら、日本軍も検討したと書かれているが、それには裏があって、検討したが血液型による違いは見られなかったため採用されなかった、ということは書かれていないと言っていました。

 私は特に、その本に書かれていた、日本軍が検討していたという点を根拠に血液型占いを信じていた訳ではないのですが、確かにその本にはそこまでは書かれていませんでした(都合が悪いから当然そうなりますが)。

 しかし、何も根拠がないとなれば、信じる理由もなくなってしまい、その後はそんなに周囲の方の血液型も気にならなくなり、初対面の人に血液型を聞くこともなくなりました。

 今でも少なくとも芸能人の血液型を100人以上は覚えているので、たまにテレビで見れば、この人は何型だったなと思うことはありますが、それによって性格がどうとまでは気にして見ないようになりました。

●血液型占いはあてにならない

 それでもあるような気もするし、ないような気もする。

 でも、血液型にこだわらない方が、その人の個性がもっと見えてくると思いますので、信じなくていいと思っています。

 以前に、ロンドンブーツの番組で、温泉で恋人同士がカミングアウトするコーナーがあり、血液型を偽っていたと告白した彼氏に対して、彼女の方が激怒し別れるとまで言っていましたが(血液型占いを信じすぎている様子でした)、それまで一緒にいて気付かなかったとしたら、そんなもんですし、血液型に振り回されるようなことはしないようにしましょう。

 それに本屋さんに本が並んでるからといって、むやみに信じるのも危険です。

 血液型の本が売られているから信憑性があるなんてことはありません。

 それでも信じたいという方がいれば、ほどほどにして、血液型占いはあてにはならないくらいに思っていることが大事だと思います。





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