先日、雪で飛行機が飛べない空港で、100名規模の中国人の観光客らが係員に抗議するという出来事があった。
最近では、韓国の日本領事館の近くに慰安婦像が設置されて、日本政府が対抗措置をとった。
他にも歴史や領土を巡って、様々な主張の食い違いがあり、問題として取り沙汰されることがある。
これを客観的に見ることは可能だろうか。
どちらかがどちらかの国籍を有して生まれ育った国に所属している以上、一応政府見解があって、それに従うのが正しいのだろうか。
何を根拠に客観的に見れたかというのは、自分自身の利害関係を考慮しないで、それが論理的に正しいとか、法律に違反しているかどうかが判断の基準になるのではないだろうか。
ということを考慮した上で、それらの論争を一つずつ検証した時に、客観的に見て、日本側の見解が間違っていることが無いということに気が付く。
例えば、慰安婦問題には10億円拠出して、既に解決済みだったはずであり、尖閣諸島はどう考えても日本の領土だ。
論理的に考えてそれを覆すような理由が何も無い。
これはどういうことかというと中国や韓国では政府のレベルでさえ、論理的な整合性や法律遵守よりも感情が優位になったり、根拠がなくても主張するという、無理してそうしているのかそれともそこまで考えることがないのかわからないが、不可思議な現象が起きていることに理由がありそうだ。
国際的な合意にいたり、その証拠は明らかであるのにも関わらず、感情が優先されるし、何か聞かれれば全く嘘であっても自国が有利になるような見解を述べる。
どうしてこのようなことが起きてしまうのだろうか。
おそらく論理的に議論すればするほど、自らの主張が誤りであったり根拠がないことに気付いてしまうからだ。
だから論理的には考えずに、ひたすらあったことにして謝罪を求める。
政府間のレベルで解決しても、それは論理的な解決であって、彼らが抱いている曖昧な感情の解決にはなっていないということだ。
慰安婦の問題について考えてみれば、戦時中日本軍が強制連行した例は見つからず、根拠とされていたものが捏造だったと著者本人や朝日新聞が認めて謝罪した。
論理的に考えるならば、別の根拠を探さなければいけないが、論理が度外視されるため、その捏造したと当事者達が認めた書籍や新聞の記事を元に、その後も抗議し続ける。
日本政府側が当時の記録を隠蔽したり偽っているわけではないから、つまりは証拠がないので謝罪する必要が無い。
本当に証拠があれば日本政府は謝罪すると思う。
日本政府は客観的な論理的証拠の方を優先するからだ。
口止めされている当時の日本兵がいたとしてもこれだけ話題になれば誰か話すだろう。
しかし名乗り出た唯一の元日本兵は嘘だったことを認めた。
もっと客観的には歴史の研究家が真相を明かすのがいいと思う。
どちらかの国に肩入れすることなく、学問として調査すればいい。
それでも証拠はなかった。
論理的に突き詰めればそうなる。
だから論理的には考えないで、感情を優位にさせる。
尖閣諸島の領土もそうだ。
時代的に近いところに遡れば、戦後、沖縄はアメリカ領になってから日本に返還された。
中国は沖縄がアメリカ領だった時にも、尖閣諸島が自国の領土だと主張しただろうか。
遙か昔のなんとか時代に中国領だったと主張するが、ではアメリカにいったん奪われてしまったとは一切言わないし、その点は論理的な整合性を欠いている。
もっといえば、尖閣諸島が国有化される前の私有地だった時には、日本人が所有していて、その土地の持ち主に中国側が買うための交渉を持ちかけたこともあるそうだ。
日本人が所有していたことを認めてしまった時点で、それは日本の領土だと中国も認めていることになる。
でも、論理的に落ち度があってもやはり関係ないということなのだろう。
しかしこれは国際的に見てもおかしなことではないだろうか。
論理的に考え、法律を遵守することで、世界中の国々が近代から現代にいたるまで飛躍的に発展し続けている。
一般人でも本質は同じだ。
会社に就職したのに、一切出社しないで、給料だけよこせといっても通用しない。
いや、もっといえば就職すらしてない会社に向かって働きもせずお金をくれと言ってもくれない。
そんな嫌がらせが度を越して、企業に訴えられ、裁判に負けても何も認めようともしない。
そんな風に論理的には何も考えずに、法律も守らない人の主張に耳を傾ける必要は無い。
逆にいえば自分に都合の悪いことであっても、その方が正しければ嫌でも従う。
それを認めることができるかどうかが論理的に考え、法律を遵守するきっかけになると思う。
だからディベート的な物の考え方は今後も重要になってくるし、それが他者同士で物事を決めていく際の根拠になるものになっていく。
法律が間違っているかどうかも、論理的に考えないと見えてこないし、解決もしない。
正しくないことを強要されているとすれば変える必要があるが、それは感情優位でやれることではない。
これは今回挙げた特定の国のことだけではなく、そこらじゅうにあることだと思うが、この点に目が向けられて、解消されるのはもっと先のことかもしれない。
何世代も未来に暮らす人たちが、今の時代の記録を映像などで見た際に、なんて馬鹿だったんだろうと笑って話せていればいいなと思う。
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