まずモーツァルトは有名な作曲家なのでご存知だと思いますが、小池重明(こいけじゅうめい本名は、しげあき、と読むらしい)について説明したいと思います(一部Wikipediaからも引用しました)。
小池重明はアマチュアの将棋棋士で、昔は賭け将棋で生計を立てている人を真剣師(しんけんし)と呼んだそうですが、その中でも一番有名といってもいいくらいの方です。
初めて知ったのは20年くらい前にたまにテレビの特番でやっていた「たけし・さんま偉人伝」で紹介されたのを見た時です。
どうやら将棋はかなり強いのですが、金銭感覚や女性関係にだらしがなく、日々トラブルだらけで破天荒な人だったようです。
当時では例がないアマチュアからのプロ編入の話もあったのですが、素行の悪さからその話は白紙になってしまったそうです。
プロとの対戦にも勝利したこともあるそうです(一応間違ってたらいけないと思ってWikipediaで調べたら角落ちではあったそうですが)。
今でこそコンピューターがプロ棋士に勝利することも珍しくない世の中になりましたが(それでもプロの方が圧倒的に強い)、今でも当時でもアマチュア棋士がプロ棋士に勝つというのはとんでもない話です。
官能小説などで有名な団鬼六が注目し、自身が発行していた将棋雑誌の企画で対戦させたりしていた時の棋譜などが残っている本を読んだことがあるのですが、確かプロ棋士との平手(ハンデなし)での対戦を切望していたにも関わらず、叶わなかったと記憶しています(間違ってたらすいません)。
ウィキペディアを念のために読んだら、晩年、自身の病と闘いながらも対戦したアマチュア棋士がプロ相手に3勝したことがある方なのだそうで(さっきはとんでもない話と書いたがおそらくこれもすごい記録だと思いますが)、その方を相手にして勝っているということからもやはり将棋は強い人だったことがわかるかと思います。
去年は同じ将棋界で村山聖のことが映画化されたそうですが、個人的には小池重明の映画も見てみたいですね。
さて、記事のタイトルにもある通り、小池重明とモーツァルトという一見すると共通点もなさそうな両者について考えてみたいと思います。
それは若くして病死したという点と、それなりの破天荒さと、天才であったという点です。
モーツァルトは実際の演奏時間よりも短い早さで作曲していたことがあると言われています。
時間軸を俯瞰で見て、音楽を点の集合体というか一枚の絵のようにしてとらえることができたのかもしれません。
実際、モーツァルトは音を光のように視覚で認識できていたとする研究もあるそうです(具体的に誰が言ったのか知りませんが)。
これは根拠があるかといえば、上手く言葉では説明できないのですが、小池重明とモーツァルトは似たタイプの天才だったのではないかと思うことがあるのです。
モーツァルトに絶対音感とプラス、光と音の共感覚があったとすれば、小池重明にも音楽でいうところの絶対音感に近いレベルの大局観とプラス、膨大な組み合わせの差し手を俯瞰で見るだけでなく、それらに光や色が付いてみえるような何らかの共感覚の持ち主だったのではないかと想像してしまうのです。
これは私自身も直感でそう思うことであって、言葉というよりは両者が感覚的に同じ種類の人間のような気がするというただそれだけのことです。
しかも将棋には相手の指し手もありますから、単純に棋譜を追ったり、研究しただけでは小池重明が天才だったかどうかは証明できない可能性があります。
しかし、そう思わさせてくれる程、何か独特で強烈な魅力を放っている人だったのではないかなと思うのです。
※2/2追記 今回の記事は関連する書籍を以下に追加することにしました。
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←こちらは題名通り棋譜が載っているのでおすすめです。
←こちらが昨年映画化された原作の小説のようです。実は読んでませんが、記事内で映画化にも触れたためリンクを貼っておきます。
あとは他にも関連する書籍や商品がありますのでアマゾンでそのワードで検索した際に表示される一覧をテキストリンクで貼っておきます。
小池重明 村山聖 モーツァルト
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