初めてiPhoneが発売された頃、まだまだガラケーが全盛の時で、iモードやezwebが使えず、メールも独自のものだったり不便だと言われていた。
初代iPhoneにはカメラも付いていない。
それでもiPhoneにしようかどうしようかと思っていたある日、テレビ東京のビジネス番組か何かで、グーグルがスマートフォン向けのOSのandroidを開発していて、数年後にはiPhoneよりも安い価格で提供できるようになるという記事を見かけた。
それからふと興味を持ち始めて、たまにandroidやアンドロイドで検索してみても中々OSのアンドロイドのことが出てこなかった。
グーグルで検索しているのにも関わらず、SFにでてくるような人型の機械のようなアンドロイドのことやサイボーグのことが書かれているサイトが表示されていた。
今検索すれば、OSのアンドロイドや、アンドロイドのアプリや、アンドロイドとiPhoneの比較記事で埋め尽くされる。
ちょっと遠回りしましたが、おそらく数年前であればトランプで検索したらカードゲームのトランプのことばかりだったと思います。
気になって今グーグルでトランプで検索してみたところ、最初のページでかろうじて2つほどカードゲームのトランプのことが検索されていました。
他はもちろん次期大統領候補ドナルドトランプに関することです。
就任するのもあと数日になりました。
そのためあえて記事のタイトルはトランプ大統領とはせずに、ドナルドトランプとしました。
ちなみに私はスマホのアプリでアメリカのネットラジオのニュースをよく聞くことがあるのですが(英語を理解しているわけではないですが)、各国の首脳はフルネームで呼ばれていることが多いです。
安倍首相はシンゾウ・アベ、プーチンはウラジミール・プーチン、習近平はシー・ジン・ピンで、オバマ大統領はバラク・オバマ(オバマさんはプレジデントオバマだけの時も多いですが)、金正恩はそのままキムジョンウンですがアクセントが違っててキ↑ム↓ジョ↑ン↓ウン!↑みたいな感じです。
さて、タイトルにある裸の王様ですが、ドナルドトランプのことを裸の王様だと思っているのではありません。
裸の王様には最後に「王様は裸だ!」という素直な子供があらわれます。
ドナルドトランプは、その素直な子供のような存在ではないかと思うのです。
中国は台湾を含む「一つの中国」を主張していたり、EUは英国以外には他に抜けたい国がないかのように振舞っています。
そんな裸の王様たちに、正直な気持ちで、真正面から指摘したり批判したりするのです。
子供の純真さは時に残忍だと言われますが、彼は70歳に近い次期アメリカ大統領候補です。
個別の企業を批判すれば株価にも影響を与えますし、大金持ちなのでそんなことはしないでしょうが、やろうと思えば家族や友人を大儲けさせることができます。
ある意味ではインサイダー取引にあたるので、職権の濫用ではないかと思いますが、米国以外にもメリットがあるのではないかと最近思い始めました。
それはトランプの発言によって、色んな国の裸の王様がひた隠しにしていたものや、圧力をかけて強引に押し通していたものが、論理的ではないということを暴くきっかけになるのではないかと思ったからです。
先ほどの「一つの中国」という主張も、きちんと論理的に考えれば台湾は独立した一つの国家です。
台湾が中国であるという正当な理由は見当たりません。
おそらくトランプ氏は大統領になることがなければ、この辺りの事情は知ることはなかったでしょう。
でもわからなければ流石に誰かに聞くでしょう。
そして詳しく知ることになれば(正しく理解されればですが)、わかった!と一つのことを理解するや否や、中国の主張っておかしくね?となり、正直に言ってしまいかねないのです。
それは大袈裟かもしれませんが、アメリカの大統領が世界中の様々な国に対して、論理的に考えろというメッセージを発しているようなことなのです。
おそらく今の時点では知らないし、今後も機会がなければ知ることはないかもしれませんが、中国が主張する南京大虐殺や、韓国の主張する日本軍が強制連行したとされる従軍慰安婦の問題などについて知ることになれば(正しく伝えられて理解されればですが)、わかった!あれ?日本そんなに悪くなくね?となって、日本を擁護してくれる可能性もあります。
要するにトランプの正直さとは論理的な整合性が優先であって、意外と感情では動かされないところにあるのではないかと思うのです。
そのためその国が好きか嫌いかではなくて、この方がアメリカの雇用が増えると思えば色んなところを名指しで批判しますし、論理的におかしいと思えばとりあえず発言してみて相手の様子を伺っているかのような印象を受けます。
考えすぎかもしれませんが、そう捉えると、もしかしたら結構すごい大統領になるのではないかという気がするのです。
逆に言うと、先日、習近平がダボス会議の壇上で、トランプの名前を出さずに保護主義を批判したことや、ハリウッド女優のメリルストリープもトランプの名前を出せずに批判したのは、トランプ本人にしてみれば、そんな遠まわしに言う奴の発言なんて大したことないと思っている可能性があります。
トランプが批判するときはいつも名指しです。
多分、曖昧でなよなよしているのが嫌いなのでしょう。
世の中には、理屈はわかっていてもどうにもならないこともありますが、論理的であることすら否定して根拠もないのにこの主張を支持しろというのは本来道理の通らないことです。
アメリカにも世界中にも、既存の権力が圧力で封じている裸の王様のようなものが数多く存在していて、それに気付けば、王様は裸だ!と言ってくれる正直者の子供のようなトランプが、大統領になってからも良いも悪いも正直であり続けて、良い意味で正しい言論の論理をいくらかでも定着させるようなことをしてくれれば、もしかしたら偉大な大統領になれるのかもしれません。
オバマ大統領の時にもレームダック(死に体)と言って批判した米国や世界のマスコミが、今はトランプ氏を批判しています。
トランプ氏もまたメディアを批判します。
とにかくトランプが駄目だという印象や世論も作り上げられたものだと考えれば、まだ就任していないのに評価するのにはまだ早すぎるのではないかと思います。
ただ就任してからやっぱり滅茶苦茶だったりしたら、申し訳ないので今回はこの辺で終わりにします。
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